死が怖くなくなったとき ~当たり前過ぎて意識しなくなっていること
私が小学校2年生の時、祖父が他界しました。人生初めての経験で、底知れない恐怖を感じました。それ以来、自分の死への怯えを抱えて生きてきました。
しかし、子供ができ、成人し、自分でも納得できる人になってくれたと思えた時、スッと死への恐怖が消えました。
理由を考えてみました。
①達成感
素敵な子供を残したので、やるべきことはやった。
②阻害回避
次世代である子供に、人生を楽しんでもらいたい。
私が存在して、その邪魔をすることは避けたい。
③充実感
十分人生を楽しんだ。
こんな安らかな日が来るとは、思っていませんでした。
蛇足
もう少し深く考えると、
①生物学的納得
愛しいパートナーと私の遺伝子で、新しい個体を残した。
(含動物的納得感。遺伝子は、新しい個体の中で生き続けていくので、そもそも私は死なない。)
②隠居志向
禅譲(ぜんじょう)して、ゆったりと余生を楽しみたい。
全力で生きてきたので、次世代に存在が鬱陶(うっとう)しく感じられると懸念。
③世界史的に見た幸運感
世界史的に見て、最も素敵な過渡期である1960年台からの日本で、生きることができたことが幸せ。