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広さと静かさも乗り心地に衝撃 トヨタMark IIで内房線の駅まで山越え 夏休みに家庭教師と塾講師から外房の海の民宿バイトに一歩踏み出して その9 ~当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 トヨタMark IIに感動して兄弟車のトヨタCRESTAを乗り続けることになったという話。

大学1年生の夏休みのことです。

【不得意な肉体労働にデビュー】
 学習系の知的アルバイトのみに絞って居たのに、何と肉体労働系の仕事にデビューすることに。

 下宿生には有り難い食事付なれど自宅通学の私には…。

 夏期講習の仕事が終わった直後、サークルの先輩から食事付の海の家のアルバイトに代わりに行ってくれないかと懇願され、

 「それも一興」

とのノリで快諾。鉄道を乗り継いて鄙(ひな)びた駅に降り立ち、蝉の鳴き声と真夏の日差しを浴びながら海の家に到着。仕事までゆっくり海で遊んで来てはとのことで海岸に出て生まれて初めて海で泳ぎ、感動。生まれて初めての配膳の仕事をこなした後、遅い夕食。お櫃(ひつ)の外に飛来したゴキブリを生まれて初めてのでの駆除。グジュというなんとも言えない感触の洗礼を受けるも毎日の駆除で直ぐになれてしまう。
 朝食の配膳、下膳の仕事を済ませ朝食後、お風呂の掃除デビュー。温泉かけ流しなのに毎日お湯を全て抜いて浴槽を掃除するという徹底した衛生管理に感動。
 海の家の仕事にも挑戦して生まれて初めてイカを焼き、焼そばを作るも上出来。そんな自分に驚く。その海の家の自称経営コンサルタントの店長にマーケティングや生産管理を口伝される。そして受験勉強で失った青春を取り戻した地元の子供達との夜遊。定番の花火。
 唯一のバイト休みにはマニュアル車を借りて俄(にわ)か暴走族。千葉の峠道を攻めてみました。

【民宿バイトの終わり】 
 せっかく一歩踏み出したのでやり尽くした感が有った民宿バイトでした。

満足。

 お給料は2週間で3万円。下宿生には美味しいバイトなんでしょうね。私としてはかなり面食らったのですが、結局人生最初で最後の民宿バイトとなりました。

良い思い出。

 しかし、これで終わりではありませんでした。
私の人生に大きな衝撃を与えた経験が待っていました。

【運命の出会い】
 バイトが終わり、その日に私に民宿バイトを代わってくれと頼んだ先輩が合流しました。駅まで車で送ってくれるということでお言葉に甘えました。
 出てきた車は最新のトヨタMark II Grande。パーソナルセダンとしては最高級車でした。先進的なデザインに圧倒されました。

美しい

【運と勘としつこさの人生】

 先輩は妹さんと後席に乗ったので、自然と助手席に乗れたのです。それからは夢のような時間。まるで新幹線のように静かに走り出し、駐車場から国道への段差はショック無し。荒れた海岸沿いの国道もロードノイズは皆無。
 
 最寄り駅に着いたのですが何と素通り。

 何が起こってる?

 先輩は無言で黙って見とけオーラ。後席の先輩と妹さんは乗り心地が良いからか2 人とも即撃沈。静かな室内で起きているのは私と先輩の2人だけ。
 海沿いの国道からかなり細いものの舗装が行き届いた裏道を早い速度ながらも滑らな振る舞いで心地よく車は流れて行きました。途中2回、単線の線路を渡ることが有りました。しかし踏切を渡るとは思えない程の静けさと振動の無さ。

感動

 楽しい時間はあっという間に過ぎました。

 カローラのマニュアル車で峠を攻めていた自分がとても残念に思えました。(笑)

 山越えでして小1時間、何と内房の駅まで送ってくれました。駅まで送ると言ってそこまでしてくれるのもスマートで

感動

 最後まで収穫の多い一歩でした。

蛇足
 その後私はこのトヨタMark IIに感動して、その兄弟車の兄貴分、もっとハイセンスで品格のあるCRESTAを乗り続けることになったという話。

超蛇足
 しかし米国駐在となり、米国ではアメ車の最高峰リンカーンタウンカーを買うことに。

超超蛇足
 そのリンカーンタウンカーは日本に持ち帰り今も大切に乗っています。

 

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