パンデミックを乗り越え優秀な外国人材が今後も必ず日本を目指す理由
2020年は新型コロナウィルスの感染拡大により、世界各国で人の流動が著しく制限される年となりました。そんな中11月より留学生を始め、中長期滞在予定の外国人に対する入国解禁が発表され、一部地域とはビジネス往来も再開されつつあり、直近では新型コロナウィルスのワクチン接種が英、米にて相次いで発表されました。またこのタイミングで日中韓、ASEAN10ヵ国、豪州、ニュージーランド15ヵ国で締結され、世界の人口、GDP及び貿易総額の3割を占める巨大な経済圏である東アジア包括的経済連携（RCEP）が発足したことの意義も非常に大きいと考えております。まだまだ先行きの不透明感が拭えませんが、アフターコロナの兆しが見えてきたこのタイミングで何故優秀なインバウンドタレントがこれからも必ず日本を目指すのか、について考察していきたいと思っております。
（写真：AAP/アフロ）
アフターコロナに向け留学生が来日
世界的な高等教育分析機関であるQS（Quacquarelli Symonds）は、大学が2020年の留学業界の現状を把握し、流行年の留学生の留学意欲を把握するために、欧米、インド、中国などの留学希望者3万人を対象に調査を実施したところ、世界中のほとんどの留学生の留学計画は入学の延期等の影響が出ておりますが、結果的に「留学をキャンセルする」を選んだ学生は全体の1割を切っていることが分かりました。特に中国人留学生の場合「留学をキャンセルする」はを選んだのは4％のみと、全地域の中でも最も割合が低い結果となっております。
（写真：QS）
パンデミックの海外留学に与える影響は一時的かつ限定的であるといえますが、渡航制限や外出制限は教育機関の在り方に大きな影響を与え、世界中の教育機関で入学基準や学生募集戦略、そして授業の変更が余儀なくされました。これは日本においても同じです。
Lincはインバウンドタレントの「日本に来て良かった」を最大化し、多様性と包容力溢れる社会を実現するというビジョンを掲げております。深刻な人手不足に陥っている日本において、来る“大労働力不足時代”と日本社会のますますの多様化を見据え、Lincは、インバウンド・タレントの留学、就職、生活全般といったライフイベントを支える各種サービスを展開するプラットフォームを目指しております。
私たちがビジョンを実現する上で欠かせない大切なパートナーの一つは留学生向けに日本語を教える全国の日本語学校です。日本には現在31万人の留学生が学びに来ていますが（2020年4月文部科学省統計）、その大多数は日本語学校を経由します。つまり多くの若いインバウンドタレントにとって日本語学校は来日の入口であります。
（写真：文部科学省）
そんな我々の大切なパートナーである日本語学校も今年はコロナウィルスの猛威により学生の受入れ及び講義の在り方面で大きく影響を受けました。上記影響を受けている日本語学校を支援すべく、Lincはこれまで一連の『日本語学校支援プロジェクト』を発表・実施して参りました。
まず講義の在り方に関して、従来オフラインのみで教える日本語学校を支援すべく、留学生向け進学支援EラーニングシステムであるLinc Studyの法人向け無償化を発表し、休校や隔離中の留学生の勉強手段として活用して頂きました。
そして学生募集に関してこれまで現地の仲介業者による紹介に大きく依存していた日本語学校に対しWechat, Weibo, Zhihu, bilibili, TikTok, Kuaishou, Himalayaといった各種SNSプラットフォームで13万人強のユーザーを運営しているLincだからこそできるソーシャルメディアを活用した留学生募集の方法から動画の撮影、実際のプロモーション等も協力させていただきました。
更にはコロナ禍において刻一刻と変わる渡航制限や隔離関連政策の情報アップデートから実際のインプリケーションついての情報共有、毎週オンラインにて来日前の留学生だけでなく、既に来日し隔離期間中の留学生向けに学習情報にとどまらず、買い物や家探し、各種行政手続きのやりかた等生活関連情報を絶えずライブ配信して参りました。
Lincが行った一連の支援はオフラインを基点に従来設計された日本語学校のサービスバリューチェーンをアップデートし、全面的なDX支援につながりました。
結果半年足らずでLincは沖縄から北海道まで80校以上の日本語学校と戦略的業務提携の契約を結び、上記各種支援をさせて頂きました。上記学校の定員数は合計20,000人以上に上ります。
（一部抜粋）
これらの信頼関係や努力の積み上げもあり、渡航制限が解除され、留学生の来日が徐々に回復し始めた12月現時点において、Linc Studyの売上は既に前年同期比で400%以上という結果になっております。オンライン・オフラインセミナー等の実施予定数も過去最高に多く、現場は嬉しい悲鳴をあげております。
おかげで私は良い年末年始を迎えることができそうでホッとしてます（笑）
優秀層インバウンドタレントのアジア回帰という大きな時勢
今年11月は多くのビッグニュースがありました。菅総理の就任をはじめ、中国の王毅外相が来日し、オリンピックの全面支持や両国ビジネス往来の解禁等、日本との蜜月関係を全面的にアピールする形になりました。①RCEPをはじめアジア関諸国の関係性及び経済相互依存度の向上（特に日中関係）、②各国における日本語教育の普及（中国単体で見た際、2019年に高考（中国版センター試験）で外国語科目に日本語を選んだ高校生は2017年の2倍以上！）③欧米諸国と比較しコロナの抑え込みに成功している現状等を鑑み、今後日本を選ぶインバウンドタレントは一層増えると確信しております。
また8年という長い歳月を経て正式締結に至った東アジア地域包括的経済連携（RCEP）は日本における優秀層インバウンドタレントの誘致にとても大きな意義をもたらすでしょう。北米自由貿易協定（NAFTA）や欧州連合（EU）の前例が示すように、地域経済の自由化はモノとカネの流動性を高めるだけでなく、それに伴うヒトの流動性も大きく高めてくれます。越境労働力移動の自由化が、送出国・受入国双方に経済厚生上の便益をもたらすことはすでに多くの理論研究によって明らかにされています。
RCEPの原案の「自然人の移動」の章によると、単純労働者は対象外としつつ、①短期の商用訪問者、②企業内転勤、③「技術・人文知識・国際業務」の在留資格者、といった高度なインバウンドタレント向けのビザが取りやすくなり、移動の円滑化が図られています。
Lincはそんな優秀層インバウンドタレントの可能性を再定義し、企業のイノベーションを加速させる、というミッションを掲げ、優秀層の留学生や若手社会人を企業とマッチングするLinc Career事業を展開しています。
Linc Careerのクライアントの大多数は人員規模が～50名程のベンチャー企業になります。Linc自身もそうでしたが、ベンチャー企業は事業の成長を追い求めるあまり組織を軽視しがちだったり、採用から定着までSOPを確立できておらず人材の入退社が激しかったりします。Linc Careerは従来の人材マッチングとは異なりインバウンドタレントの定着支援に大きく力を入れております。インバウンドタレントの毎月のパフォーマンスをトラッキングすることによってSkillとWillの変化を敏感に特定し、更なる活躍・定着を促すべく第三者的なポジションから企業とインバウンドタレントの間に立って複眼的にサポートしております。
またそんなLinc Careerのノウハウを共有するセミナーや勉強会も定期的に実施しております！ご興味ある方は是非参加して頂ければ幸いです。
Lincというヒューマン・グロースカンパニー
最後になりますが、Lincは教育・EdTechの企業でも無ければヒューマン・リソース（HR）の会社でもありません。Lincは「人」を育てるヒューマン・グロースカンパニーなのです。Lincユーザーの9割は18歳-25歳といった非常に若い世代のインバウンドタレントになります。彼ら・彼女らはきっと国籍を問わない多文化共生社会を構築する原動力になります。Lincはそんな次世代の担い手になる優秀層インバウンドタレントを育てるヒューマン・グロースカンパニーなのです。
パンデミックを乗り越え優秀な外国人材は今後も必ず日本を目指します。Lincは引き続き生涯学習、キャリア、生活の面からインバウンドタレントに必要なサービスが全て揃う生態系インフラを目指し、彼ら／彼女らの来日を加速化させるだけでなく、長期に渡り日本で活躍するための土壌を形成して参ります。
終わりに（宣伝）
最後まで読んでくださって本当にありがとうございます。最後に何点かお願いだけさせてください！
1. 一緒に働いてください！
今は組織もようやく強化されチーム一丸高いモチベーションで日々奮闘しております！是非一緒に働きませんか？事業責任者ポジションをはじめ全方位でガシガシ採用してますので、ご興味ある方はDMでもFBでもWantedlyでもなんでも良いので是非気軽にお声がけくださいませ！まずはお茶からでも！！！
2. SNSフォローしてください！
ちょいちょいツイートしてるので、ぜひフォローお願いします！スタートアップ、日中ビジネス、資金調達、マネジメント、自己啓発関連の話がメインです！
競合ひしめく米国デリバリー市場にて後発かつ資金力が限定的なDoorDashのIPOを通じて思うことは、初志貫徹の大事さ。
— Shiyo Naka @ Linc CEO (@shiyo_naka) December 10, 2020
迷走する組織って大抵初心（＝ビジョン）を忘れた／薄れたがほとんどだと思う。自分達が貫きたい志を信じ抜き、組織に浸透させ我慢強く事業を作っていく、本質的な強みはここにある https://t.co/FmPL8kNvrf
3. All I want for Christmas is 拡散 & ♡押してください！
文法間違えてますよね、、is じゃなくて are ですよね。サンタさん欲張りでごめんなさい！！！皆さんの拡散と♡が最高にハッピーなクリスマスプレゼントになりますので、是非何卒ご協力の程宜しくお願い致します！！！