2025 linares Projections :BCリーグ

このnote執筆にあたり独立リーグ公示おじさん様のnoteを参考にさせていただきました。いつもありがとうございます!



昨季のBCリーグを振り返る


2024BCリーグ順位表

リーグ戦では僅差で神奈川が優勝という結果に終わったが得失点で見ると2位の信濃と3位の群馬に大きく差をつけられる状態だった。その後のプレーオフで信濃が勝利しグランドチャンピオンシップにコマを進め、そのままの勢いで制覇したがある意味必然的だったのかもしれない(短期決戦でそんなことはあまり関係ない気もするが)。逆にグランドチャンピオンシップで石狩と北九州を撃破し準優勝になった栃木は得失点でも大きな差を他下位チームをつけられかなりしっかり目の最下位だった。
簡単にまとめるとリーグの強さは、信濃>群馬>>神奈川>>茨城・埼玉武蔵・福島>>栃木 のような感じ。ここに新規参入の山梨が加わりどうなるか?というのが2025年のBCリーグ。

各チーム戦力プレビュー

神奈川

2024神奈川打者成績

投打に昨年の原動力が多く任意引退。まず打者陣だがwRAAで見たときにプラスで残留する選手が内藤と藤田、少ない打席数の武内の3人しかいない。また100打席以上たった10名の選手中、井上・内藤・藤田の3名しか残留しなかった。昨年打線をけん引した斎藤・柿崎・佐藤辺りが一気に抜けることで打者陣はほぼリセットレベルとみてよいだろう。内藤は主にショート、藤田は基本レフトを任されていたようなのでこの辺は固定?

2025神奈川新入団野手

神奈川の新入団野手だがNPBから元ロッテの黒川が加入した。しかし黒川は2軍で攻守に全く通用していなかったため他入団選手とあまり変わらない見方で変わらないイメージ。プロ経験のある捕手の福島も今期は9試合のみの出場と特にな成績。
経歴で目を引くのはカンザスの大学リーグでプレーした山口と国士館大の吉川か。山口はPark City Rangersで38試合に出場145打数でOPS.755。これはチーム平均OPSが.853らしいので普通に平均以下だった。あと内野手以外の情報がない。ただ内藤がショート、黒川がセカンドになりそうなのでサード?

吉川は1球速報によるとリーグ戦には2試合の出場。物足りないか。
大卒以上の岡野と泉だが泉が結構良さそうな成績をしている。
泉はポジションはファーストで今季9/20日のJR新潟線でHRを入れるなどほかの大会でも高打率を維持しながらパワーもありそう。
岡野はサードでそこまで大学時代の内容は良くないものの今期の都市対抗2次南関東予選ではハナマウイ戦で5-3、かずさマジック戦で3-2としっかりあたっている。とりあえず使う感じにはなりそう。
高卒だと外野手の二宮は190センチ、97キロの大きな体で相洋では3年時3番ライトを任され5回戦まで進出。なかなか悪くなさそう。

野手をまとめるとかなりの戦力ダウンは免れないかという雰囲気。4番泉を中心に内藤や藤田・山口・岡野で1235番を構築?捕手とセンターが空白のため捕手では茶木、外野では吉川や武内などの台頭が求められる。

神奈川2025想定スタメン
2024神奈川投手成績

投手陣では先発を支えた安里と石井が退団。逆に中継ぎを支えた加藤大と関野は残留と先発ローテの再構築が急務。23年は先発だった関野やDeNA時代1回だけ先発した加藤の先発転向が考えられるか。

2025神奈川新入団投手一覧

投手の新入団選手は社卒が2名、大卒が4名とぱっと見悪くない感じのメンバー。社卒の二人は社会人時代は基本リリーフだったようだがロキテクノの中田は城西国際大時代は先発として稼働、早いストレートでしっかり三振が取れるタイプだったようなのでかなり期待できるか?

大卒組は駒沢の松村に注目。
松村は最速150キロの直球を武器に23シーズンは14試合12先発、日刊の記事によると3年の夏以降調子を崩し130キロ台に球速が落ちるようなこともあったそう。ただ大学時代稼働していた時もそこまで長いイニングを投げる感じではなく、そこも気になる点か。

まとめると安里と石井というピースを失ったが中田や松村といった期待できそうな投手の獲得と関野と加藤大の先発転向である程度蓋はできるかといった感じ。どの選手を開幕の先発ローテにチョイスするかが見もの。

全体のまとめだと正直得失点はマイナスになりそうな雰囲気。8チーム中3~4位ぐらいの雰囲気?

信濃

得失点では+110としっかり目の1位だった信濃。リーグ優勝のために現状どうなっているのか?

2024信濃野手一覧

リーグ3位のwRAAを記録した元ヤクルトの松井が任意引退。そのほかに内野を固めていた和辻・沢津橋・佐々木の3名が一気に退団、正捕手田島もオリックスに育成指名され退団と主に内野陣が一気に抜ける形となった。ただ今期wRAAリーグ1位だったジェス、若きセンター馬場は残留と明るい?部分もある。ショートも日下部が残留したためそのまま使えばいいだけの話である。
課題は捕手とセカンド・サードがしっかり埋まるかどうかか。

2025信濃新入団野手

最大の補強は捕手。田島が抜けた穴をしっかり徳島から自由契約になった佐和田を補強し埋めることに成功。佐和田は昨年徳島ISで40試合91打席でOPS.807、OPS+122.7の優秀な成績を記録。K%12.1に対しBB%が19.8%と四国ILを打撃で攻略。盗塁阻止率も著者の計算では.296とリーグ平均ぐらい。かなりの大補強ではないだろうか。
内野手の4人は期待度は低め。元兵庫の田中は昨季関西独立でOPS+が98.1と平均やや以下。K%とBB%が両方16.9%と選球眼は悪くなさそうなのだが…。その他3名はあまり実績がなく信濃に入ってから鍛える感じになりそう。
外野手は4人ともそこまで実力はないが、中塚と玉井が一応それぞれのチームである程度出場機会をもらっていたのでこの二人を大体使っていく感じになりそう?

2025信濃予想スタメン

信濃の野手をまとめると今期も4番ジェスと1番馬場を中心に開幕は235番に佐和田・日下部・明新で組み中塚や溝口の台頭を期待するシーズンになりそう。キーになる野手はしっかりおりセカンドやサードで大損しない限りは今季もかなり強そう。

2024信濃投手成績

最も失点が少ないチームだった昨季投手陣はエース足立と先発を支えた塩本、リリーフで好成績を収めていた石本と福田が退団しかなりの戦力ダウン。それでも平均以上の先発である山田とK-BB%が10を超えるリリーフの池田と貫太郎の二人が残留しているため残っているといえば残っている感じ。しっかりした先発は3枚ぐらいは欲しいのであと2枚どうするかという所。


2025信濃新戦力投手一覧

7名中高卒は0名と実践向けな投手を確保。ただ正直そこまで良いメンバーではない。独立組だと元HFL石狩の宮島は19試合16先発でK-BB%は8.4%、FIP-が83で非常に優秀だった。宮島はリーグのレベルが上がるがある程度できるとは思われる。宮本は関西独立で13登板防御率が16.39というだけでも…。クラブ組の北野は一度富山であまりうまくいかず、志賀と佐野も実績はほとんどない。大卒組の金沢は基本リリーフでしかも24年は2登板。中川も24年は2登板とだいぶ怪しい。
新戦力は宮島以外投げてみないと分からない部分が多そうではある。

投手陣をまとめると新戦力は宮島以外いったんは様子見レベル。山田と宮島のほかに先発がもう1枚生えてこないと少しまずくなる可能性。

全体をまとめると来季も強そうではあるが投手陣に不安があり今年までの強さはなさそう。もまれながら優勝争いをする感じになりそう。

群馬

2024群馬野手一覧

野手は打線を大幅に引き上げた濱田・南出・葛西の3名が残留。捕手の落合とショートをほぼ任されていた布施が抜けたぐらいしか流出はなく、リーグ2位の得点を記録した強力打線は継続されそう。

群馬新入団野手一覧

落合が抜けた捕手は2名を新規追加。KAL宮崎で52試合に出場した宮下は昨季KALでOPS+が74.9とあまり打てず、盗塁阻止率も108許盗塁10盗塁刺の.085とボロボロ。厳しいか。本命は帝京高から入団した富浜。これがなかなか面白く3年時はチーム事情で1塁を守っていたが夏の大会では関東一高から本塁打を放つなど高校通算7本塁打とパワーを見せる。夏の東東京大会は5番を任され12打数7安打2本塁打11打点の暴れぶり。これだけの打棒で捕手もできることが証明されればかなりNPBが近そうである。

鈴木と西濱はあまり実績のない選手なので期待しすぎるのは酷か。

野手をまとめると捕手は富浜がしっかり守ってくれそうなので埋まりそうではある。問題のショートは埋まらなさそうなので小林がサードからコンバートしてサードを周東が入りカバー?残りのライトは去年調子のよくなかった井野口か昨季25打席だったもののある程度のバッティングを見せたドミンゴスで埋める?
昨季のままメンバーをさらに追加するような打線になるためかなり強くなりそうな感じである。信濃が多少ポジションごとに穴があるような感じなのでトータルで打撃1位になりそうな雰囲気。

2025群馬予想スタメン


2024群馬投手陣成績

投手陣もほとんど退団者がおらず、平均以下だが長いイニングを投げた吉岡のみで先発も榊原と長の2枚が残留、リリーフも抑えの荻野を筆頭に成績が非常に優秀だった小島も残留。投手もそのままの勢いでシーズンに望めそう。

2025群馬新入団投手

群馬の新入団投手は5人とも大卒。しかし5名ともほとんど実績がない。しいて言えば阿部恋が仙台育成時代注目を集めていたらしい。ただ東北福祉大時代は球歴.comによると日本製紙石巻戦にしか投げておらず謎が多い。

投手陣のまとめとしては新入団選手はほとんど実績のない選手たちなので投げてみないことには始まらない。なので開幕ローテは榊原と長に加えて北田を先発に転向させるなどで手を打つことが必要。

総合して来季をまとめると信濃より優勝に近そうな雰囲気がある。投打に現状おさまりがよく、捕手の富浜という大きく期待できる要素もある。このままBCの優勝をかっさらいそのままの勢いでグラチャン優勝まで!!

茨城

2024茨城打者成績

昨年捕手でも打撃でもチームを引っ張った大友がホークスに指名され退団。ほかにも瀧上と土田が退団するなどそこそこチームから選手が抜けた。現状埋まっているのはセカンドの原と捕手登録だがファーストや指名打者が多かった北原ぐらい。外野手が土田と瀧上が抜けたせいでほとんどおらずまあまあピンチ。

2025茨城新入団野手

大友が抜けた捕手は神奈川から原田とハヤテから草場が加入。原田は神奈川でもほとんど出場がなかったので基本的には草場に期待する感じになりそう。ただ2軍というレベルの高い舞台とはいえほとんど打てず、守備もよくなかったのであまり期待するのも酷か。内野手は三池が期待できそう。三池は24年の春の東京新大学野球連盟2部で最高出塁率と最多打点の2冠を記録したショート。東京新大学の成績がわからないのでどれほどかはわからないがかなりだと思われる。杉木は高知でもなかなか厳しい成績で、秋川も駒澤での出場実績がほとんどない。野手はまだ選手数が足りないのでアジアンブリーズ組などと契約しそうだが。

2025茨城予想スタメン

スタメンに起こすとまだまだ選手が足りないことがよくわかる。外野手が昨季海外リーグに派遣していた北川含め2名とまだセンターの選手がいない。サードとDHもまだよくわからない状態。北原と原はOPSは昨季平均以上とはいえ長打力には欠ける選手だったのでかなりこじんまりした打線になりそうである。北川がまあまあ海外で打ったので4番?三池が2番?かなり長打にかけそうな打線になりそうではある。三池が打てなかった時点でかなり厳しい打線になりそうである。


2024茨城投手成績

伊藤と福田が任意引退、根岸が自由契約でチームを去った。先発が3枚抜け残ったのは長尾のみ。リリーフで優秀だった浅野と川平は残留。若き期待の先発投手三浦も控えておりある程度は計算できる投手はそろっている雰囲気。

2025茨城新規投手

投手は多く10名を補強。まずNPBから戦力外になった竹内を補強した。竹内は22年シーズンは2軍である程度投げられていたが23年はゼロ登板、24年は1試合のみと怪我をした右ひじのコンディションが不明。稼働できればリリーフとして活躍できそうではあるが…。
独立組では関西独立から山田と清原が帰還。山田は先発として姫路でK%25.8,BB%8.3とかなりいい成績を残し先発として回転。清原は堺で20登板でK%35.3でBB%4.7と爆走。二人ともかなりの成績を記録しかなり期待できそう。増田はHFLでFIP平均やや以下のリリーフ、太田も埼玉武蔵ではFIP平均やや以下。大卒組では東京国際組は成績が新東京は出ないのでよくわからないのだがおそらく秋には投げていないっぽいので謎が多い。金と哘崎もあまり実績はない。

来季の投手陣をまとめるとこのまま先発陣は長尾と三浦に帰還した山田を加えたメンバーになりそう。リリーフは浅野と川平に清原をプラスした固めなメンバーになりそう。

全体をまとめると投手はまずまず駒がそろってそうなのだが野手が期待できるメンバーがほとんどおらずセンター・サード・DHに関してはまだいないも同然のレベル。現状だと投手陣で固めて4~6位ぐらいの雰囲気か。

追記:このnoteを書いている間に元大分のセンター新太郎とアスミビルダーズの外野手山本仁が入団。リリーフの浅野が自由契約になった。新太郎はセンターが守れるかつ昨季九州アジアで平均以上普通に打てる非常に優秀な打者。そのまま4番センターか。山本は外野手というだけでも非常にありがたい。浅野の退団は痛めだが清原の活躍にその分期待。

埼玉武蔵


2024埼玉武蔵打者成績

打線のコアを担っていた町田と上田の内町田が阪神にドラフト指名。ほかにも多くの打席を与えられていた有田や古賀が退団したがそこまで成績を残せていなかったのでダメージは少ない。

2025埼玉武蔵新入団野手

大量13名の新入団野手が加入。まず注目したいのが捕手が0名という所である。既存捕手の来季20歳の本田と21歳の日高と田村にかける方針。内野手を見て行くとプロ組では元ハヤテの橘八重に注目。正直言って2軍での成績は良くなかったが23年での大暴れぶりを見るとまだ来季で22歳とまだ若くBCで飛躍してほしい。ほかの内野手は創価大の大城と岐阜聖徳学園大の横尾が良さそう。大城は2年春のリーグで打率.394を記録しベストナインを獲得、ポジションは主にファースト。岐阜聖徳学園大の横尾は秋の東海地区大欠く野球連盟岐阜学生リーグでは52打席でOPS1.007の大当たり。ポジションはショート。外野手ではフェデックスの坪井が良さそう。1球速報の直近10試合によると40打数で打率4割。ただ長打が3本しかないのでかなり単打に寄った選手?また四球も少ない。ほかの外野手はそこまで実績もなく使いながらという感じになるか。


2025年埼玉武蔵予想スタメン

昨年は高橋がショートだったがセカンドにもっていって横尾をショートにするのかどっちにするのか。センターを守れそうなのが増田と青木しかいないのでとりあえずは増田?レフトが坪井でもう一枠をライトで争う感じか。ただ坪井も大城も横尾も一発というタイプではないのでかなりつなぐ感じになりそう。


2024埼玉武蔵投手成績

チームを支えてきた由規が引退。その他リリーフを支えた辻や野里、倉橋が退団したが先発のキーの大宅と今村が残留。リリーフが固まれば…。

2025埼玉武蔵新入団投手

まず目を引くのが元KBOダイノスの河俊守(ハジュンス)だろうか。ジュンスは140キロ台後半の真っすぐとスライダーが武器の24歳の投手でKBOで3試合の登板の実績あり。リリーフとしては十分通用しそうな雰囲気。下記はジュンスの埼玉武蔵のトライアウトの動画とnamuwiki。

https://www.youtube.com/watch?v=XLDAKnyRYwQ&t=311s

https://namu.wiki/w/%ED%95%98%EC%A4%80%EC%88%98(%EC%95%BC%EA%B5%AC%EC%84%A0%EC%88%98)

他の投手でとりあえず投げている成績が残っているのは志學館大の高木が先発含めてある程度投げているのと駿台学園高の川口が夏の選手権大会ではチームを5回戦まで進める好投を見せた。

投手陣のまとめとしては大宅と今村が残留したため大きく崩れなさそうではあるが先発が1枚足りないのとリリーフがジュンス以外まだ全く読めない。既存投手だと高卒2年目の矢治と川嶋の伸びに期待する。

トータルでまとめると野手陣は長打力に問題がありそうだがある程度メンバーは神奈川とどっちが期待できるかぐらいの雰囲気。投手は先発二枚が固いのでそれ以外の構築が課題。雰囲気は3~4位の感じ?

福島

2024福島野手成績

リーグ屈指の打者佐藤優が残留。埼玉武蔵から移籍した片山も引き続き契約とチームの中心を担った打者は基本残留。多く打席を与えた打者も内野手の幸田のみの退団なのでそのまま戦力アップといった感じになるか。なのでファースト片山、ショート重田、センター若松、ライトorレフトorDHの佐藤優と三沢とバルデラマの6枠は大体固定ということになる。なので基本的に欲するポジションは捕手の菅原が守っていた捕手、加賀谷が守ってたセカンド、松堂が守っていたサードの3ポジション。

2025福島新入団野手

捕手は独立から2名を補強。が、両方ともリーグ平均以下のOPSであまり期待できず。内野手の二人も佐々木はまだ高卒で串間はBCでOPS+54.4。外野手の3名も小林はK%が8.6という低い三振率でOPS+108.6の成績を収めたが他2名は微妙。外野手が増えても仕方がない。

2025福島予想スタメン

基本的に何も変わらないと思われる。菅原が来季22歳、バルデラマが来季21歳と若いので成長に期待。

2024福島投手成績

元NPB組の若松と福井を含め大量の投手が退団。昨年登板し残ったのは先発の鎌田、再契約を果たした抑えの石川、リリーフで優秀な成績を収めた藤田、若い椎野の4人。新戦力で意地でも埋めなければならない。


2025年福島新入団投手

11名の投手を追加し血の入れ替えを行う。プロ組では宮崎で先発を任されていた中島はFIPは平均以下、2軍参加新潟の木口は成績はあまりよくなく23年BCでも2登板のため期待するのは難しく、木村は0登板、池原は関西独立でもかなり成績が悪くメンバーは苦しい。ほかアマチュア組ではユエン・鈴木・田中らが先発をやったりしているが正直内容はそこまでよくない、使ってみないと分からない。
投手陣をまとめると先発がこのままだと鎌田に新加入の中島にプラスでとりあえずだれかみたいな感じになりそう。かなり先発に不安を抱えそう。中継ぎはそのまま石川と藤田がけん引していく感じになりそう。

全体的にまとめると野手陣は良くも悪くもステイ。投手陣がまずまず悪くなりそうなので全体で見るとダウンか。投手力で硬い茨城か福島かどっちが悪いかみたいな勝負になりそう。

栃木

2024栃木打者成績

チームの打線のコアだった石川が任意引退、武蔵がオリックスに指名と両方いなくなる厳しい展開。wRAAプラスを記録したメンバーがそもそも5名しかいなかったのに小倉と川崎のみの残留とチームはゼロからのスタートを強いられる。下を見ると鳴り物入りで加入した小野勝利が完全に滑り全く打てず。リーグ最下位の得点をどう改善していくか。

2025栃木新入団野手

打者が大幅に課題の割にはそこまで補強はせず。捕手の吉田は国士館での出場機会は与えられているものの1球速報のキャリア打率が.190しかない。同ポジションの田代がバッティングはそこまでだが盗塁阻止率が著者集計で.444の非常に高い数値をたたき出しているため基本的に吉田をあまり使う利得は少ないか。

田端は21年の東海大山形高時代は本塁打4本とかなりパワフルな打撃だったようだが今季のウェストコーストリーグではOPS.622とリーグOPSの.708を下回り苦戦。主にファーストと外野を守るようだが内野手登録のためファーストを想定?

外野手は遠藤と三方が良さそう。特に遠藤は白鷗大で春も秋も打率4割越えと大当たり。ただ長打が少ないので4番というよりかは1番タイプ?
三方も激しい東都2部でスタメン出場できるレベルの外野手。秋は好調で打率3割越え。貴重なセンターを守れる選手。

野手をまとめると田端・三方・遠藤は使えそうだがまだ補強としては薄いか。川崎が出れても今期と同じぐらいの三十数試合と考えると内野がなかなかに厳しい。打線は遠藤が1番、三方が2番、小倉が4番で外野陣が引っ張っていく形になりそう。

2025栃木スタメン予想
2024栃木投手成績

リーグ最下位の失点を招いた投手陣はエース竹本を中心に基本的に残留。来季21歳と若い先発の中村、投球は健在の元NPBの吉川と成瀬、抑えの堀越にグラチャン最終戦に復帰した入江とまずまず駒がそろっている雰囲気。

2025栃木新入団投手

正直3人ともよくはない。投手陣まとめると失点は最下位だったがそのままの戦力で突き進んでいきそう。芯はある程度しっかりしてそうだが中継ぎがかなり弱いのでこればっかりはどうしようもないが何とかしなければならない。

トータルでまとめると武蔵と石川が抜けた穴が埋まらない割にはというチーム。完全なる最下位だった割にそこまで強くなった雰囲気もないので来季も厳しそう。

山梨

今期からリーグに参加するチーム。エクスパンションドラフトを指名ゼロという完全自前の選手でのチーム構築を目指す異端児。

2025山梨投手陣

17名の投手が入団。元プロ組で目玉は元石狩のベンマイヤーか。ベンマイヤーは昨季14試合11先発でK%17.8,BB%9.1でFIP-82.3とHFLで昨季最も優秀な先発(2番目は信濃に移籍の宮島)。エースとしてフル回転が期待される。また練習生契約ながらも土屋は先発としての期待がかかる。昨季の関西独立では23試合12登板でK%15.7でBB%7.6でFIP-85の好投。とりあえず先発は任せられそう。あとの元プロのメンバーは正直微妙。2軍組も舘池は1登板のみかつ23BCの登板も2試合のみ、藤本は40試合登板もBB%が22と異次元。しいて言えば千葉スカイの小田嶋が出力はあるのでまとまってれば…。
アマ組で行けそうなのは仙台大の向坂か。仙台育英時代は先発として稼働しており、そのあとの仙台大では2年次1回の先発のみだがものにできれば。

まとめるとベンマイヤーが中心で投手陣を回し土屋や向坂、小田嶋あたりで固めていきたいといったところか。

2025山梨野手一覧

捕手は元神奈川の中山がとりあえず守りそう、内容はともかく。問題は外野手の割り振りで徳島から移籍した辻井が内野手登録ではなくなぜか外野手登録。ただチーム事情で普通にファーストを守りそうだが。他外野手は昨年山梨でセンターを守っていた大川と千葉でセンターを守っていた守屋にジャパンウィンターリーグで大暴れした保科の3名が有力?そこに山崎と置鮎と村松がサブor保科DHみたいな雰囲気。ただ多くの人が期待しそうな保科もジャパンウィンターではOPS1.211と爆当たりだったが福島では107打席でOPS.684と平均以下。開幕は4番を打ちそうだが実際はあまりよくなさそう。他セカンド・サード・ショートの球数が少なくそのまま残留組の竹内か駒大出身で秋はサードレギュラーだった平井がサード、南雲がセカンドかショートなので二遊間が1枚足りない。

2025山梨予想スタメン

まとめると打線は4番に保科、他上位打線に大川・竹内・平井あたりを置いて固める感じになりそうだがかなりもろそう。他7チームに比べて劣るか。


全体外観

勝手に思っている来季のチームの強さのバランスは
群馬>信濃>埼玉武蔵>神奈川・茨城・福島>栃木>山梨

軽くドラフトとKBOアジアクオーターの2視点で注目選手を考えると、
ドラフト
投手
長尾(茨城)
野手
菅原(福島/捕手)、田代(栃木/捕手)、富浜(群馬/捕手)、小林(群馬/内野手)、三池(茨城/二遊間)、高橋(埼玉武蔵/二遊間)、横尾(埼玉武蔵/二遊間)、馬場(信濃/外野手)

アジアクォーターの可能性がある投手
関野(神奈川・先発転向した場合)、中田(神奈川)、松村(神奈川)、宮島(信濃)、山田(信濃)、榊原(群馬)、長(群馬)、長尾(茨城)、山田(茨城)、大宅(埼玉武蔵)、今村(埼玉武蔵)、竹本(栃木)、中村(栃木)

みたいな感じになりそうだがこればかりは始まってみないと分からない。ただ一つ言えるのはアジアクォーターに送り出すには全員球が遅すぎることである。KBOは平均フォーシームが143.6キロなのだがその範囲にいるのが上記可能性がある投手陣だと24シーズンはリリーフだった関野しかいない。BC組は平均球速が遅いという致命的な欠点がある。なので徳島軍団や戦力外組より優先されないと考える?


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