くふうハヤテ2軍5月・6月中旬成績まとめ
成績は通算成績=3~4月分も含む
5月成績
18試合5勝12敗1分3中止
41得点89失点、1試合当たり得失点-2.67
6月17日までの成績
10試合1勝9敗1中止
23得点50失点、1試合当たり得失点-2.7
投手起用・成績
起用
復帰組については藤岡が5月6日、野口が5月15日に初登板。平間が中18日で5月8日に復帰、東海林が4月30日から中24日で25日に復帰、復帰、早川・田中が中15日で30日に復帰。また早川は4月17日から5月3日も離脱しており月の半分ぐらいしか待機状態になっていない。
逆に故障者はいまだ姿が見えないアルメイダ、未登板の山田、3月17日以来未登板の村上、5月18日以来未登板の藤本、5月3日に4月5日以来中27日ぶりの復帰し6日の試合も登板したが、5月6日以来未登板の野村、5月30日以来投げていない田中の6人?
またコラムで取り上げるがアルメイダは現状二重契約のような状態となっておりおそらく来日しないとみていいだろう。
5月開始時点では8/19投手が投げられず、6試合あるのに二宮・奥田域・モラ・西濱・大生しか先発がいないというプチ緊急事態となっていたが、3日に早川が復帰しいったん難を逃れた。
また5月4週中2週が1週間5試合だったのでそこはやりくり。
その中でローテーションは2週目から竹内が先発転向、奥田域が中継ぎに。モラが2週目は中継ぎ、3週目は早川が飛んだ関係で先発、それ以降は中継ぎと変則的な登板に。大生も第3週からは約50球制限が外れ80球ほど投げるように。最終週は大生が中継ぎ、奥田域が再び先発に転向となっている。
6月に入ってから二宮が中継ぎ、池谷が先発に配置が換わったがそれが引き続き行われるかは不明。
中継ぎ陣は平間の復帰、藤岡・野口の登場でだいぶゆとりがある状態に。その中でもかなり気遣った登板がなされている。例えばここまで3連投は一度もない。2連投も8回しかなく、そのうち5回が平間投手、5月は実に2回しか行っていないという徹底ぶり。2軍というハードな環境に慣れていない投手に最大限の配慮がなされていると言えよう。ここはかなり評価されてもいいはず。
田中が14日から30日まで行方不明になっていたがその際は奥田健がクローザーに。平間は復帰後も変わらずセットアッパーの役割。6月に入ってからも田中は行方不明になっているが勝利試合が1試合しかないため役割は不明、ただ14日は平間が抑えを担った。ほかの中継ぎ投手はある程度まんべんなく登板しているが東海林だけいまだビバインドでロング?のような登板になっている。
成績
相も変わらず厳しい。
悲しいがウエスタンリーグ平均レベル以上の投手が全IPで見ても平間・田中・藤岡の3人しかいない。
チームK%12.1はウエスタン最下位、BB%13.7%も最下位、HR/9は3位といわゆる投手がコントロールできる部分を全く良い方向へ導けていない。
チームFIP4.92は5位阪神の4.11に大差をつけられている。失点率も他のチームに大幅に差をつけられ5.809とかなり厳しい。
そもそもK-BBが+方向に傾いている投手が藤岡・二宮・西濱・早川・平間・奥田健・田中の7人しかいない。これはかなり異常事態で10IP以上でK-BBがマイナスのウエスタンの投手は111投手中16投手しかいない。このうち7名がハヤテの投手である。一般的に投手のK-BBがマイナスになることはほぼないのにこの状態…厳しい。
その中で平間はシーズン開始からまずまず安定しておりK-BBは6.09%と平均より1.70低いがここまで被弾0と被弾率を下げることでFIPを平均よりよくしている。
復帰してきた藤岡はかなり好調で10登板でK%27.8、BB%2.8と非常に優秀なスタッツを記録中。ここまで調子が良いのであれば先発に転向させてみてはどうだろうか?
先発陣の西濱・二宮・早川はまずまずの成績でほぼ平均ぐらいの投球はできている。全員K%・BB%も平均よりやや悪いぐらい。
逆に先発に転向する?池谷は三振が全く取れない、フォアボールは多く出すというなぜ先発に転向させたのかわからない成績。
とりあえず二宮は安定しているので絶対に先発固定で、他5枚を西濱・早川・藤岡・平間+奥田域など誰か一人というのが理想的?
野手起用・成績
起用
まず倉本選手が4月27日の試合以来出場なし。深草選手は4月21日の試合を最後に出場がなかったが6月7日の試合で復帰。谷川が5月2日無免許運転問題で退団となっている。
起用方は多少小さい故障などもあり増田や福田がお休みする試合もあったが基本的に変わった部分でいえば篠原のスタメンが増えたことぐらいだろうか。
先発バッテリーは5月に入ってからモラは深谷、大生は居谷とここは固まった可能性がある。ほかはいまだまんべんなくである。また深谷がスタメンマスクをかぶる機会が多くなった。これはバッティングが好調だからであろう。
成績
打者成績ではこちらも厳しくOPSが平均より高いバッターが5・6月全休の倉本しかいない。
ある程度BABIPが慣れてきて4月終了時点でBABIPが高かった増田・平湯あたりが順調に平均への回帰へ向かっており、それに伴いOPSも下がってきている。それに伴い倉本以外の全バッターが平均以下のOPSになるという悲しい事態になっている。
特筆すべきスタッツを持つ選手は瀬井だろうか。打率は.216と低く、K%も25.2%と悪いがBB%は17.3%と高い数字を誇っている。ある程度ボールは見れているのではないか?
西川もISOは平均を大きく超えているため長打はしっかり打てているようだ。
また福田はBABIPが結構低めに出ているので不運気味?ただ長打はいまいち出ておらず、BB%13.6%で出塁を増やすのが一番の特徴なので1番タイプ?
このような成績のためチーム成績も打率、本塁打数、長打率、出塁率、OPS、ISO、K%などは全部ウエスタン最下位という非常に厳しい状態となっている。BB%のみ広島に0.1%勝っているのみである。
またDERも.666とリーグ最下位で守備力も疑問が残る。
チーム勝率と予想勝率
現状ハヤテは勝率.268と低調のように思えるが実際はピタゴラスなら.191、81年からの勝率と打点-自責点の回帰から得られたものだと.173と現状は好調扱いとなっている。ただしハヤテは負けるときは大量失点、勝つときは僅差となっているため回帰とずれてしまうのは仕方ないのだが…
6月17日までの観客動員数
ここまでハヤテはウエスタン5位の平均観客動員数となっている
ハヤテはほかチームと比べて標準偏差が小さく各試合ごとのばらつきが少ないと言えるだろう。
出は詳細を見ていく。
ハヤテ最大の問題が思ったより静岡草薙のゲームの観客動員数が伸びなかったことだろうか。他チームの標準偏差が大きくばらけている原因は2軍本拠地以外の地方球場、1軍本拠地ゲームでかなりの観客動員を記録しているからである。東大阪はそもそものキャパシティの問題でこれぐらいしか入らないが、静岡以外なら堺でも2000人ぐらい入っているので少し静岡の客入りは寂しかったかなと思う。ただ平日の試合開催だったので仕方ない気もするが…。一応マツダとpaypay以外はすべて地方球場・1軍球場試合は休日開催である。
ただしかといってハヤテが休日にお客さんが入っているわけでもない、平日で見るとオリックス、阪神は動員が低い。ただ球場別でみると鳴尾浜・杉本商事は偏差が非常に小さく平均も最大値に近くなっている。つまりキャパシティの限界に達しているのではないかと思う。そして上記の図を見てもソフトバンクと中日は非常にお客さんの入りがよく堅実な観客動員をしていると分かる。
結局だがハヤテも他ウエスタンチームと同じような観客動員しかできないという現実に直面している?
コラム➀ファーム歴史的シーズン
今季ファームは歴史的なシーズンとなっている。様々な個人・チームのシーズン記録が塗り替えられようとしている。この件についてはまたおいおい別にnoteに書こうと思うのだがハヤテはどの記録を狙えるのだろうか。
まず投手個人記録ではモラが敗北数・四球・暴投・失点・自責点の5つの記録で更新の可能性がある。特に暴投は12暴投とウエスタンシーズン記録の14暴投に残り2つとまもなく更新となる。
また奥田域の被安打も206安打ペースで記録の168被安打を塗り替えるペースである。
またチーム投手記録は81年より前の記録は参照できていないが、被安打、与四球、与死球、暴投、失点、自責点を更新する勢いである。
チーム暴投は63と17年広島の68暴投に残り5とこちらもまもなく更新となる。
野手記録ではチームで三振記録が944三振と17年阪神の916三振を塗り替えるペース。
最後に敗北数も記録ペースとなっている。ただ最低勝率記録のペースではない。最低勝率は57年広島の.167、2位は67年南海の.239、3位は73年阪神.259となっており現状の勝率.268ではウエスタン歴代ワースト4位の勝率、ピタゴラスと回帰の勝率予想だとワースト2位の記録となる見込み。
1試合当たり打点-自責点は81年以降だと85年阪急の-2.43がワーストなので、現状ハヤテは-2.23と一応ワーストではない模様。
コラム②アルメイダ2重契約問題?
今だ日本に来ていないアルメイダがまさかの2重契約を引き起こしている可能性が高くなっている。
私のフォロワーのしずはたさんから教えてもらった情報なのだがどうやらアルメイダは米独立・アトランティックリーグのチャールストンダーティーバーズに入団し、6/8から登板していたらしい。
どうやらアルメイダはこのチャールストンと2月?に1度契約してそのあと放出されてハヤテと契約?しているらしい。
その後なんやかんやあって日本には来ず6月8日チャールストンの4番手投手として登板したらしい。その後12日の試合にも先発登板をしている。
https://baseball.pointstreak.com/boxscore.html?gameid=612806
ここで問題なのが2重契約になっているかどうかだ。2重契約となれば2012年オフに発生したオリックスフィガロとの契約以来となる大問題である。その当時フィガロはチームに保有権があるにもかかわらずブルワーズとマイナー契約をするという事態を起こした。今回の件はこのフィガロ問題とも、JP二重契約問題とも、ケビンミラー問題とも当てはまらないケースである。
この問題の争点は現状ハヤテ側はどう問えらえているのか、そもそもハヤテは権利を放棄している状態なのか、仲介してくれる団体などはあるのかという部分である。
まずハヤテ側はどうとらえているのか、権利はどうなっているのかというところを考えてみる。
ハヤテの選手紹介欄には今だアルメイダは紹介されたままである。
一つ引っかかるのが5月29日の朝日新聞デジタルの記事である「ボール1個ないところからのスタート 「究極の育成チーム」の奮闘」内の山田門投手の写真の注釈に「グラウンド整備のためのトンボを片付ける高卒1年目の投手、山田門(りゅう)。投手陣の中で、ここまでで唯一出場がないが、初出場を目指し練習の日々を送っている」と書かれている点である。
この文脈から考えるにアルメイダはもう登記上は存在しないのではないかと勘繰ってしまう。ただ公式HPには存在する。謎である。
次にもし本当に2重契約ならば誰かが仲裁してくれるのか?という話だがおそらく誰も仲裁してくれない。フィガロの時もミラーの時もNPBは動かなかった、何ならそもそもハヤテ球団はNPBのチームでも何でもない、IPBLにもJABAにも属さない流浪のプロ球団なので自分たちで何とかしないといけない?
結局泣き寝入りになるのか、退団はもう受理されていて公式HPの更新と公示が行われていないだけなのかはすごく気になる。
最後に
オブラートに包み隠さず様々なことを書き記したが私が伝えたいのはまず本当に頑張ってほしいということである。誰もやってこなかった、できなかったことをやっているだけに倒れてもらっては困ると思っている。シーズンはおよそ半分を折り返し気温も熱くなってくるがどうか選手、スタッフさん達には体に気を付けて頑張ってほしい。応援してます!!