人助けしすぎる癖を直したい ー ヒプノセラピー事例紹介
お金の人助けをしすぎる癖を直したい
「お金についても効果ありますか?」という質問を頂く所から始まりました。
60歳を少し過ぎた男性で、輸出入の仲介業をお一人で営まれている方で、為替の影響はあるものの仕事は順調に進んでいる。
ただ、困った人を見ると、思わず手を差し伸べてしまう。癖になっているようで…それをどうにか減らしたい。 との事。
人を助ける事は、一見いい事に聞こえますが、更にお話しを聞き進めると…
俺が助けてあげなくちゃ!という気持ちが湧いてきて、だいぶまとまった金額を貸してしまう。でも、それが返ってこない…。
助けてあげなくちゃ!俺しか助けてあげられないんじゃ?
という気持ちが引き金で、この気持ちが湧いてきたら、もう止めらない。
これは大変ですね。。。。
インナーチャイルドの傷が原因になっているようでした。
お困り話を聴いていると、インナーチャイルドの傷がうずいて、『俺が助けてあげなくちゃ!』が発動する。
お金を貸すなどして、助ける事をすると、その傷はうずかなくなる。
インナーチャイルドというのは、幼い頃のご自身で、自分でも忘れているような出来事で、幼い自分が傷ついていて…その傷が癒されていない事で、人や出来事を変えて、ココに傷があるよ!と教えるような現実を作り出しているんですよ。
というような事をお伝えしたら…、
思い当たることはないな~と言いながらも、
『自分では止められないから、何でもいいから、もうこんな事をしない自分になりたい。』と、力強い決意を伺う事が出来ました。
ヒプノセラピーについて、どんなものかご説明し、Sessionしていく事になりました。
ヒプノセラピーで見えてきたこと
ゆったりとした深呼吸をして頂きながら、私の誘導で、深く深く潜在意識へと繋がっていきます。
そして、繰り返して止められないでいる『俺が助けてあげなくちゃ!』について、その原因になっている最初の記憶を探求していきました。
出てきてくれたのは、年長さんくらいの時の彼でした。
普通の幼稚園児といった感じ。
その頃の状況を詳しく見ていくと…
その当時、周りの人(近所の人)よりも貧しいと感じていた事がわかってきました。
小さいけど家があって、でも、自分の部屋はない。
隣のオウチの子は、自分の部屋を持っていた。
車もあるけど、軽自動車で、お隣のオウチは、セダンに乗っていた。
お隣さんの境遇を見て、自分を貧しいと感じ、これがコンプレックスに…
どうにかしたい!どうにかするんだ!長男の俺が頑張るんだ!と奮い立たせて生きてきたようです。
貧しさを克服する俺がいれば、このコンプレックスを感じなくて済む。
この時のコンプレックスは感じるのではなく、目を向けず蓋をして、そのまま放置されたのでした。
だから、その後の人生で、貧しさが目の前に現れると、自分自身が感じた、この時のコンプレックスが疼くんですね。
その都度、疼きやコンプレックスに目を向けるのではなく、対処療法として、目の前の人を助ける事で、疼きを回避してきた。
反対に言うと、疼きを回避するために、どんな手を使ってでも目の前の人を助けてしまう。
それが、この方が繰り返してきたことでした。
ヒプノセラピーにおいては、置き去りにしてきた感情を見つけて開放する事で、その感情に由来する好ましくない出来事とも縁を切っていきます。
すっかり過去の事になった、その感情をゆっくり丁寧に開放していきます。
そして、幼かった幼稚園の頃のご自身と、今は大人になったご自身とで、仲直りをして望ましい関係性を再構築していきました。
そして、変わった後のその方の姿も経験していきます。
お困り話を聴いても、お金を貸す以外の適切なサポートをしたり、具体的なサポート機関を紹介したり…。
そんな事を自然にできる、頼れる大人のご自身を経験していただきました。
事前カウンセリングか約1時間と、実際のSessionは約2時間強。
丁度、1年前にさせて頂いたSession。
後日談(^^♪
実は、その後の状況を伺う機会に恵まれたので、後日談を伺うと…
あれから、お困り話を聴いても、「助けてあげなきゃ!」という気持ちが湧いてくることなく、冷静に対処している自分がいるんだよね~。との事。
とても嬉しい後日談でした。
ヒプノセラピーは、こんな風に具体的に変わりたい事があると、とっても効果的です。
何か気になる事がある方は、是非ご相談くださいませ。
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