y700(2023)で使えるfastbootコマンドを調べる
y700(2023)に関して途中でbootloaderのunlockコマンドが使えなくなったという話があり自分も実際体験しました。
上記の事でfastbootのコマンドが実際いま何が使えるかが興味が湧きました。
ネットで調べるとablを解析とわかることがxdaのスレで書いてありました。
実際やってみてその内容と検証結果が一致するのを確認しました。
ここではその内容について記述します。
元ネタは’ここ
1.ablの分析
実際の体験でy700(2023)のchina romの場合、bootloaderのunlockコマンドががv15.0.744までが使えてv15.0.795からが使えないのはわかっているのでablの分析をして検証していきます。
ここからはlinuxコマンドを使います。
まずbinwalkコマンド(ファームウェア分析ツール)を使います。
binwalk -e abl.elf
これを実行すると
"_abl.img.extracted"というfolderが作成されその中に7zipファイルと数字のbinaryファイルができます。
その数字のbinaryファイルをbinaryエディターで見るとfastbootで使うコマンドがありますがそのままでは非常に見にくいのでstringsコマンドを使います。
strings -a ./_abl.elf.extracted/1078 > abl.txt
abl.txtを見てflashing unlockで検索すると以下の内容が出てきます。
この前後の内容がfastbootのコマンドになります。
prc_15.0.744
prc_15.0.795
prc_15.0.744にはflashing unlockがありprc_15.0.795にはありません。
実際にromを焼いてfastboot flashing unlockを実行した結果、prc_15.0.744はbootloaderがunlockできてprc_15.0.795はできませんでした。
検証結果とablの内容が一致しています。
2.その他コマンド
コマンドを見ていくと自分の知らないコマンドとかがあります。
自分はこのコマンドが気にいりました。
fastboot oem reboot-recovery-wipe
userdataをwipeする場合、fastboot -wもしくはrecoveryでwipeするかですが、このコマンドを使用すると一発でofficalのrecoveryでwipeしてくれます。
このように自分の知らないコマンドも見つけることができるので一度見てみるのも楽しいですよ。