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大事な冬の服をしまうときの注意

もうすでに記憶の彼方に消え失せてしまいましたが、思い起こせば今年の冬もきっちり寒かったです。

地方では雪がたくさん積って、雪下ろしに苦労した方もあったっでしょう。

東京でも、氷点下になったり雪の積った日には、ニュースになりました。

かくいう私も、寒さに耐えかね真冬用にスーツを買い替えたりしました。

今までは、冬にはダブルブレストのスーツを着ていました。

これは確かに暖かいのです。

しかし、ちょっとした集まりなどでは構えすぎているというか、ちょっと力んでいるというか。

私の中には多少躊躇われる気持ちがあったのです。

それに今年はなぜか、このダブルのスーツがサイズ的にもちょっときつい。

去年までは着ることができたのに、ズボンが苦しい。

いやいや、ズボンが苦しいのではなく、私が苦しいのですがね。

日頃の怠惰な生活がたたっているのでしょう。


そこで思い切って、今年はフランネルのスーツを買いました。

これは暖かい。

でも少し重い。

防寒出来るということは、生地が厚く、織も密になっています。

だから重いのです。

そういえば以前、ショットのピーコートを買ったときにも、やけに重いなって思いました。

あれは、メルトンという生地で出来ていてめちゃ厚くて重かった。

しかし、嵐が来ようと槍が降ろうとへっちゃらでした。

(実際に槍が降る現場に遭遇した経験はないが)

最近、軟弱になって普通のウールのピーコートにしたら、軽くてラクチンだけれど、吹雪の中では寒くて凍えそうでした。

はなしがあっちこっちにとっ散らかってしまいました。


で、結局何が言いたいのかといいますと、フランネルのスーツはちょっと高かったし、気に入っているので大事にしたいということです。

メルトンもフランネルもツイードもカシミヤだろうがメリノだろうアンゴラだろうが素材は獣毛です。

綿などの植物繊維や、ポリエステルなどの化学繊維は比較的お手入れがしやすい。

しかし、獣毛はきちんとケアをしてあげなければ寿命を短くしてしまいます。

大半の獣毛は水をきらいます。

それはお風呂が嫌いだとか溺れちゃうとかという意味ではありません。

水に漬けて不用意に洗うと縮んだり型崩れしてしまいます。

それに、汚れたままにしているとすぐに虫食いの被害にあいます。

今年の冬、身を盾にして私を守ってくれたスーツに感謝を込めてお手入れしてあげることにします。

そして来年の冬もまた、新鮮な気持ちで着ようと思います。

皆さんも大事なお洋服に気を使ってあげてください。


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