見出し画像

クワガタやトンボと遊んだ思い出

ふう、今日も暑いです。
私が子供の頃は、夏休みにカブトムシ取りは定番中の定番でありました。
いちばん人気が、ミヤマクワガタ。
薄く黄色い産毛が生えていて、いかにも強そうです。

そして二番手がノコギリクワガタ。
ツノがしなっていて、水牛と呼んだりもしていました。
牛のように、艶のある赤茶色です。
こいつに挟まれると、かなり痛かったのを思い出します。

私の町では圧倒的にノコギリクワガタが多かったのですが、もう少し山中の町の人の話では、ミヤマクワガタが多かったという話を聞きました。
惜しいことをしました。子供の頃、これを知っていれば沢山のミヤマクワガタを独り占めできたのに。

三番人気がカブトムシですかね。

ヒラタクワガタはあまり人気がなかったのですが、プレミアで値段が高いことくらいは知っていました。
もちろん、こどもの私には値段は関係なかったのです。

挟まれた痛さは、小さい方が痛い!
これは私が身を張って、確認しました。


夜中に橋の袂の蛍光灯にカブトムシが飛んできます。
幼い頃の私は、父に連れられてよく橋の袂に夕涼みに行きました。
そんな事が楽しかった時代でありました。

なぜこんな事を言うのかと申しますと、今日、うちの店の前にミヤマクワガタがいたのです。


やー、ずいぶんご無沙汰だったね。
何十年ぶりだろうか。
カブトムシの事など、最近は忘れてしまっていました。

そう思っていると、脱皮したてのトンボもいました。
トンボは長い間、水中でヤゴとして生活します。
やがて水中から上がると、長い時間をかけて脱皮します。
皺くちゃの羽根がゆっくりと伸びて行き、やがて空へと飛び立ちます。
自分で飛べるようになるまで、羽根を触ってはいけません。
羽根が変形して飛べなくなるのです。
私が幼いころ父から教えられました。
「一生空を飛べないトンボになったらかわいそうだろう」


子供の頃の目線を、ふと思い出した1日です。
いないのではなく、いることに気付かなくなっていたのですね。
そこには子供のころ、私が見た世界がまだありました。



いいなと思ったら応援しよう!