古墳時代の神を現代でも祀る人々
私が住んでいる町は根雨といいます。
町はずれに小高い丘があり、石段を登って行くと神社があるというのはよくあるパターン。
神社の後ろにはなぜか巨大な岩があります。
その岩にしめ縄が掛けられていて、ご神体になっているのです。
歴史学者の先生によるとそれは、古墳時代に特徴的な巨石信仰(メンヒル)
なのだそうです。
ここに住んでいた民は、この巨石の前に祠を立て信仰を続けました。
そしてその集落は、出雲街道の宿場町となり、たたらで栄えました。
そして千数百年を隔てた今も、民はその祠を信仰し続けているのです。
じつは根雨という町の名前にもこの神社が由来しています。
太古の昔、草木も枯れるほどの大干ばつがあったそうです。
その時、巨石の前で雨ごい神事をしたところ、天がにわかに掻き曇り甘露のような雨が降り始めました。
そして雨が穀物の根を潤したところから「根雨神社」という名前が付き、町の名にもなったそうです。
私も氏子としてこの神社を信仰しており、年始にあたり初詣に行ってきました。
皆さんのご健康と3年目を迎えたリンピオユキトが繁盛するように祈ってきました。
うちの町にはもう一つ金持神社という社があり、年間10万人が訪れますがそれはまたの機会にお話しします。