![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/164115881/rectangle_large_type_2_8a0ba9291ad9a8021a7b0b0287235e34.jpeg?width=1200)
ライター夫婦の老後の働き方、地方観光DXの実験で可能性は見えたか?
新しい働き方実験(第4期)が終わった… 6月から半年。刺激的で、楽しく、あっという間に過ぎていった。参加して本当によかった。めでたし、めでたし。
と終ると楽なのだが、そういうわけにはいかない。実験なのだから。
人生は実験の繰り返し、だから、まだまだ実験は続くが、とりあえず「最終報告書」という名で、この6か月間を振り返ってみることにする。
▷「新しい働き方実験」って何やねん、「地方観光DX」の実験って何やねん
って方は、こちら
◆ タイトルの背景
と言っても、背景画像のことではない(わかってるって!?)
「ライター夫婦の老後の働き方、地方観光DXの実験で可能性は見えたか?」についてもう少し説明を加えようということ。
実験スタート時の計画書のタイトルは
「地方観光DX、ライター夫婦の老後の働き方の可能性を探る」なので、まあ、その答え合わせというところだが、
ライター夫婦とは?
私(物流専門紙、国際協力専門誌でのサラリーマン編集記者を経て、現在はフリーでライター)と夫(物流専門紙を経て、現在は観光専門紙のサラリーマン編集記者)
老後とは?
年齢だけからいうとすでに老後なのかもしれないが、一応、夫の退職後とすると、2025年1月から始まる。
なぜ地方観光DX?
観光の専門紙記者の夫の知識と経験が役立つのではと思って、数ある指定企画から選んだ。
◆ 活動の概要
地方観光DXでは大別して以下の3つの活動が行われた。
● 自治体公募型プロポーザル
フリーランスが各々の専門スキルを活かしてチームで臨んだら自治体の観光プロモーション案件でどんな成果を残せるかという実験。
【 計画書では (こんなこと書いていました)】
将来の仕事に結びつくヒントを得られるのはこの活動かと思われるので、時間と相談しつつ、私のスキルが生かされたり、興味がひかれるプロジェクトには積極的にかかわっていきたい。また、プロポーザルに必要なリサーチやアイデア出しに、貢献していきたい。
と同時に、自治体プロポーザルとはどういうものなのかをまずは知っていきたい。
【実際は】
・令和6年度豪州に特化した愛媛県観光デジタルマーケティング事業
委託業務(今年はじめて地方観光DXに参加する人だけで提案書を作成)
・福岡県SNS等を活用した広域観光エリアプロモーション事業
・ジオストーリーから見た神戸の魅力プロモーション業務
・久留米インフルエンサー活用情報発信業務
に参加、採択には至らなかったが、計画書で宣言したとおり、リサーチ、アイデア出しは積極的にできたと思う。特に、愛媛と神戸。
今回は私が参加していないものも含め、残念ながら自治体案件は全滅。昨年度はいくつか採れたということなので、4期からの新規参入組としては自身のいたらなさも感じている。個人的には非常に勉強になったが、自分の得意分野のリサーチ、アイデア出しばかりで、不得意分野、未知の分野への挑戦は足りなかったのは反省点でもある。
【番外?活動】
ある研究員の発案で、地方観光DX.SNS戦略プロジェクトが9月に発足。まずは、私たちの地方観光DXを「人々」や「自治体」や「会社」に知ってもらうために、SNS(インスタとユーチューブ)でゆるキャラの面白ネタショート動画をつくって発信しようというもの。直接お金にはつながらないが、自治体とのつながりを作るのもねらい。
なぜか湯水のように出るアイデア(自分で言うか!・・と一人つっこみ)。そのアイデアが発案者のイメージしている方向性とも合っていたようで、企画・リサーチで参加。企画をシナリオ化し、自治体に許可を得、動画を作成する…という流れで、それぞれ得意、あるいはやりたいチームに参加してプロジェクトが始動した。ただ、皆さんお忙しいようで、1本だけシナリオまでいったものの、その後は開店休業状態(うん?まだ開店しているのか?)
● 能古島チルフェスプロジェクト
アジア最大級のデジタルノマドプログラム「Colive Fukuoka(コリブフクオカ)」。主要イベントが開催されるメインウィークは11月22日から31日までで、26日(土)~27日(日)に能古島で催される「Synapse Festival」(チルフェスから改称)、RoccaN株式会社の企画・運営の下、あたらしい働き方ラボのメンバーはプロボノとして参加した。大きく、グッズ・飲食、音楽・アート、ワークショップ、会場遊び、マーケティングの5つのグループに分かれ、アイデアを出し、準備を行った。一部のメンバーは当日会場でも活動した。
【 計画書では (こんなこと書いていました)】
途中からメンバーをはずれることも可能との説明だったので、とりあえずキックオフミーティングには参加し、しばらく様子を見て、参加するかどうかを決めることにする。
【実際は】
3つの中で、一番、自分には合わないだろうと思っていた(海外ノマドに会えるのには惹かれたが)。だからキックオフミーティングではノリノリの他のメンバーの中で、若干の居づらさを感じていたのに… ところが本番が近づくにつれ、キックオフに参加していた人たちの多く(あんなにノリノリだったじゃない!)が抜けていき、そしてなぜか私は最後まで残っていた…
私が参加したグループは、会場遊び、マーケティング、ワークショップ。なぜか何の提供技術も持たないのに手を挙げてしまった(いまだに自分自身も謎)ワークショップだったが、自分の得意分野で、興味・関心のあった取材ができるマーケティングや、会場遊びではなく、このワークショップの活動がメーンとなり、結局交通費自腹ではるばる福岡まで出向いてしまった。
ワークショップでは、有名な海外ノマドの一人イラストレータのMollyさんを担当。インスタでつながり、英語で必要な情報をやり取りした。
![](https://assets.st-note.com/img/1733450578-e4ISAo9cn2EwQTYhV6PbRGkB.jpg?width=1200)
「なぜか」最後までかかわってしまったこの活動。でも、福岡能古島まで行って良かった。参加してよかった。オンラインでの交流だけだった他の研究員たちの何人かに実際に会えた。Mollyさんとも会えた。初シーシャも経験した。
● 徳島県那賀町プロジェクト
那賀町の廃校を利用したコワーキングスペースの利用者増加策、小中学生の学びの機会提供という2つのテーマを中心に、那賀町が抱える課題解決にフリーランスがアイデアを出し、自治体に直接提案するというもの。
【 計画書では (こんなこと書いていました)】
途中からメンバーをはずれることも可能との説明だったので、とりあえずキックオフミーティングには参加し、しばらく様子を見て、参加するかどうかを決めることにする。
【 中間報告では (こんなこと書いていました)】
7月22日、23日に那賀町でワーケーションイベントが開かれ、プロジェクトメンバー10数人が参加。「まずは現地に行かなければ」と思っていたのに、グループに交わるのが苦手という意識が先立ち、高齢の母の存在を、私自身に対する言い訳として、不参加を決める。
このプロジェクトもそろそろ退出時かな、と思ったそのとき、なんと、プロジェクト内に、サブプロジェクトがいくつか立ち上がり、その中に「取材部」が! これならできそう、やってみたい、ということで続けることに。
【実際は】
結局10/8(火)〜10(木)に実施された2回目の那賀町合宿も、「取材部」を言い出したであろう研究員が参加しないことがわかり(彼女も1回目のワーケーションは参加していない)、彼女が行かないならと私も不参加を決めた。10月は前述の能古島への泊りがけ、そのほか、別件でもうひとつ泊りがけスケジュールがあり、高齢の母がいる身としてはさすがに月3回は厳しいという事情もあった。だが、1回目の合宿参加者間でできてしまっていたであろう仲間意識、その中に新参者として入っていけない私の意気地なさもあったのは事実。
最後までメンバーではいたが、結局何もしないままに終わってしまった。
◆ 検証したかったことと、検証結果
● 私の経験やスキルは観光DX関連の仕事で生かせる?通用する?
◎記事の企画案、取材、記事作成(主に紙ベース)
〇リサーチ
△英語 中国語 需要はある、レベルを上げる必要はあり
?写真撮影、動画撮影 まだ機会がないのでわからない
×SNS運用、写真や動画編集、広告関連 知識が足りなさすぎる
● 仕事の内容、流れを知る
ふだん自分が目にする自治体の観光用サイト(HP、SNSなど)やプロモ
ーション、キャンペーンがこんなふうに公募され、運用・実施されている
ことを初めて知った。公募も非常に多く、その内容も様々、そしてそれぞ
れで求められるスキルが若干異なると感じた。
◆ 中間報告での振り返りを踏まえて取り組んだこと
【 計画書では (こんなこと書いていました)】
私の経験やスキルが地方観光DX関連の仕事で生かせるのか。通用するのか。そして、足りないものがあるとすればなになのか。今回は、それがわかれば、今後、欠けているスキルや、未熟なスキルを磨いていくことができる。
【 中間報告では (こんなこと書いていました)】
今後、欠けているスキルや、未熟なスキルを磨いていくとして、
英語:英訳力、英語で口頭で取材ができる力をつける
中国語:レベルを上げる、売り込むために資格を取る
SNS運用、広告関連:知識、経験のある人たちのやりとり、活動、
提案書の内容などから学ぶ
AI関連:作業の効率化などのための活用の可能性を学ぶ
【 実際行ったスキル磨き、知識習得】
● 以下のオンラインライブ配信セミナーに参加
ー転職成功への鍵!SNSマーケティング基礎セミナー
京都府生涯現役クリエイティブセンター KYO育tv.主催
ーAIが人間を超える時代 変わり始めた学習と教育
ー【未経験から始めるAI活用術】今すぐキャリアに役立つプロンプト30
選を徹底解説
● 2024年 第3回 生成AIパスポート試験受験、合格!
中間報告書には記載しなかったが、地方観光DXのプロジェクトで接するメンバーは動画系、デザイン系、ライターなどが多く、データ解析系は少ないように感じたので、その知識・技能を持っのは利点になるのではと思い、
● 総務省統計局による「社会人のためのデータサイエンス演習」(オン
ライン)を2カ月間受講。週ごとの試験、最終試験も合格。ごくごく初歩
ではあるがデータサイエンスの基礎知識をエクセルを使った演習などとも
に学んだ。
● AI、データサイエンス系の本を図書館で借り、読んだ。
語学に関しては、時間が取れず進歩していない。
◆ 実験 before - after
表にまとめてみた。とにかく新しいモノ、コト、ヒトとの出会いの連続で、わくわくが止まらないエキサイティングな6か月だった。
![](https://assets.st-note.com/img/1733488278-nGJyYflXRAe9DBLNT7Iu084V.png?width=1200)
◆ で、結局可能性は見えたの?
ライター夫婦の老後の働き方のヒントになりえたか?
夫婦で個人事業主あるいは会社を設立し、観光関連の仕事に携わるという可能性が見いだせるのではないか。
この実験を始める前に何となく抱いていたイメージだ。
● 自治体公募型プロポーザル
実験前はこのプロジェクトが一番仕事に直結するのではと感じていた。
だが、実際、メンバーと一緒に実験を行ってみて、私たち夫婦には難しいのではという考えに変わった。公募の多くはSNS運用で、私たち夫婦が苦手とするところ。また、自治体は予算が限られていてあまり儲からないという話も聞かれた。
ただ、自治体のプロポーザルの中には、紙中心のアナログ的な私たち夫婦に合うものも探せばあるかもしれない。少し気にかけてみようと思う。
● 能古島チルフェスプロジェクト
→ イベント企画運営
企画運営側に立つのは夫婦ともに向いていないと思う。ただ、ライターやアイデア出し、ゲストとの連絡調整など、メンバーとしては関われるかもしれない。
● 徳島県那賀町プロジェクト
→ 地方でのライター ノマドライター
可能性としてはあるかも。夫婦で旅しながら記事を書く。夢としてはおもしろい。
夫は2025年1月以降も、契約社員として今の会社の仕事ができることになった。高齢の母がいる私の実家に引っ越ししてくれることになっているので、夫は来年度からは会社に通うことなく、リモートワークとなる。
会社での仕事がなくなった後をイメージしての実験だったので、少し時間の猶予がもらえた。新しい働き方実験(第4期)は終わったけれど、実験という名の模索はプライベートで続けていこうと思う。