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【SS】音声燻製|#毎週ショートショートnote

宇宙を旅すると、さまざまなことに出会う。そんな思い出のエピソードをお届けしよう。

地球時間だと8年前になる。ある星に立ち寄った。その星は宇宙地図には載っていたが、生態系等の記載がなかった。未調査な星らしい。

厚いガス層を過ぎ、見渡す限り岩だらけの地表に着地する。所々でガスも発生していた。小型宇宙船に乗換え調査探索を始める。かなり高温な地表なので、生物は生存不可だとみられたが…

そんな仮定を否定するかのように、生物らしきものが見えた。

「蛇のようなものが、我々を見て何か言っているようです!」

その瞳は真っ赤で、口からはガスが吹き出している。言葉らしきものも聞こえるが、その音声・言語は宇宙語翻訳辞書の既知のものにはなかった。そして、ガスはなぜか燻製の匂いがした。

報告書メモに『音声燻製』と書き、帰還後スモークサーモン寿司を10皿食べた。

懐かしい、スモークサーモン寿司の思い出だ。


[400字]   博士出番無し

宇宙の話しから美味しいものの話に変わると言う、訳のわからない話しとなりました。まぁ、宇宙を旅していたら、故郷の星が懐かしくなった…ということにしてください。

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