りみっとのちょっとだけ得をした話|#ちょっとだけコンテスト

お待ちかねだった『ちょっとだけコンテスト』も、もう7回目になるんですね。7回目?!ラッキー7じゃないですか!なんとなく既にお得感が… おまけに、今まで気が付かなかったけれど、タイトルの『りみっとのちょっとだけ◯◯』って、太字の部分が韻をふんでいるようで、なんか良い感じじゃない?

……… (⌒-⌒; )

あ、これで私の話はおしまい… ではないですからね。もう少しだけ、お付き合いください。

これから語るのは、お得とは少し違うものかもしれない話なのですが、宜しくお願いします。

今から約40年くらい前のこと、みょーさんは影も形もなかった時代です。私は、花も恥じらう女学生でした。学問に励む…というより、部活命!でした。

大学の巨大なキャンパス片隅にある、鉄筋二階建ての細長い長屋風な建屋にある部室に、授業が終わるといつも転がり込んで仲間と談笑していました。あの頃の若者(←爆)の飲み物はコーラが全盛期。自動販売機は近くになく、コンビニもまだそんなに無くって、何か飲んだりおつまみ欲しい時は酒屋に行って買い出ししていました。

あの時代はペットボトルは無かったか、まだ流通していない頃。コーラもガラス瓶に入っていて、飲み終わったら瓶をお店に返却し、10円返してもらうルーチンでした。(大瓶だと30円)

何か宴会みたいなことがあり、下級生だった私(たち)は飲み物等の買い出しを頼まれ、重たい瓶とかを引っ提げて戻る。じきに飲み物が足りなくなる。空き瓶を持って、返金してもらったお金で、改めてまたコーラ等を買う。また飲み物が足りなくなる。でも瓶が足りずコーラが買えない… どうするか。

そんな時は、他の部室や長屋の脇とか訪ねて廃品回収をします。けっこうゴロゴロ転がっている!「持ってってくれたら、返金分はあげるよ」と言われるのもラッキーだし、「片付けてくれたお礼にお菓子あげる」ということもあったし。

ただの使いっ走りみたいですが、でもそんな小さな交流が楽しかった記憶があります。私の所属していたサークルだけではなく、同じ長屋にいた他のサークルの人たちも同じことをしていたから。「コーラ買うの?この瓶、持ってっていいよ」そんな声のかけあいが楽しかったし嬉しかったのです。 

最近SDGsとか呼ばれ、地球環境に優しい持続可能な活動を…なんて今更のように言われてますが、ちゃんと昔からあったのよね。リサイクルとかリユースとかそういうのは。で、「地球環境のために」とか小難しいこと思わないで、強いて言うなら「情けは人の為ならず」みたいな感じ。そして何よりも誰かと交流する楽しさが好きでした。

困ったことを誰かに伝えたり、逆に、困っている人に自然に声をかけられる、そんな会話の修行みたいなことを『コーラ瓶回収』で学んだ気がします。

部室の周りでチョロチョロとコーラ瓶や一升瓶を回収して、小銭稼ぎしながらいろんな人と会話を楽しんだという、ちょっとお得な体験をした話でした。



#ちょっとだけコンテスト
#エッセイ

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