【SS】2次会デミグラスソース②|#毎週ショートショートnote
植物学者木下教授と助手の井上が勤める研究所で、新年会が行われた。帰省していた職員たちが、土産菓子や地酒を出して「こうやって食うのが一番うんめぇのよ!」と語り合う。
しばしの歓談後、各々は研究室へ戻り、仕事に復帰した。中にはずっと呑んでいる職員もいたようだが。
「酒を飲んだから、ちょっと、しめないとな」
「そうですね。あれを作りましょうか?博士」
山形出身の博士と井上は、研究室でひっぱりうどんを作った。うどんを茹でるだけ。つけ汁に特色がある。納豆とツナ缶と麺つゆとネギを混ぜ、それにつけて食べる。
「博士、大変です。麺と麺つゆしかないです!」
「代わりになるものは無いのか?」
いつか山形牛を入れたビーフシチューを作ってみたい…と買っておいたデミグラスソースの元はある。
「ちょっと試しに煮込んでみるか」
「カレーうどんみたいですね。博士」
デミグラスソースで煮込んだうどんは、意外に美味かった。
[409字]
無性にカレーうどんが食べたかった時があり、でもその時は家にはレトルトカレーの在庫がなくて、代わりにハヤシライスの元(レトルト)があったから、それで食べたことあるのですが… 意外と美味しかったという思い出話しが基です。
全くアカデミックさが無い話し😅😭😭😭