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唐揚げ最高!|#唐揚げ祭り(12/19限定企画)

 私が鶏の唐揚げを初めて食べたのはいつだったのだろう。小学生になって…しばらくしてからのような気がする。それまで揚げ物ならば、天ぷらやトンカツ、あと海老フライがほとんどで、私は一口カツが大好物だった。鶏肉料理ならば筑前煮などの煮物、又はクリスマスに食べる骨付きもも肉焼きが思い浮かび、年に一度食べるか食べないかの骨付きもも肉焼きは夢の食べ物だった。

 ある日、祖母宅に親戚みんなが集まった時のこと。父や叔父たちはビールなどを飲んで談笑していた。そこに現れたのが鶏肉の天ぷらのようなもの。憧れの骨付きもも肉みたいなジューシーな香ばしい香り、そして食べやすそうなサイズのものが食べ放題のように皿に盛られている。一体これは…何???

「鶏の唐揚げ、作ったよ〜!」

 料理好きな祖母が、お酒のおつまみとして鶏の唐揚げというものを作ったのだ。多分これが私の唐揚げ記念日。父たちも、食いしん坊な子どものように「うわぁ、美味そう〜!」と箸を伸ばす。初めは父たちのお酒用のおかずだと思って眺めていたが、「食べるか?美味いぞ!」と許可がおりたので食べてみた。

 めちゃくちゃ美味しい!美味しいし食べやすい。骨付きもも肉も美味しいけれど、あれは手やほっぺたが油で汚れるのがちょっと苦手だ。でも唐揚げは骨が付いていなくて、全部美味しく食べられるのがお得な感じもするし、楽ちんに食べられる。父たちのお酒のおつまみだったと思うけれど、私にとってはおやつのような感じだった。アッという間に唐揚げはなくなってしまった。

 それからは、唐揚げにすっかりハマってしまった。好きな揚げ物トップの座だった一口カツは、鶏の唐揚げに代わったのだ。そして、お弁当のおかずに良く入るようになった。冷めても美味しい。そんなところも好きだった。

 時は流れて……

 結婚して料理をするようになった。全く自慢にならないが、私は料理が苦手。しかし、そんな私でも、唐揚げはなんとか普通に作れて、口の悪い旦那にも「まぁ良いんじゃない?」と言われる。

 そんな我が家の唐揚げ(てきとう)レシピはこちら!

【材料】二人分くらい
・鶏肉(もも肉かな) 300g前後
    +塩   小さじ 1
・下味 +日本酒 大さじ 1
    +醤油  大さじ 1
    +柚子胡椒大さじ 1
・片栗粉  適量
・サラダ油 適量
・新品のポリ袋 

【作り方】
 ①ポリ袋に下味を入れ、揉み合わせる。
 ②一口大に切った鶏肉を①の中に入れ、
  よく揉んで30分くらい放っておく。
 ③②の中に片栗粉を入れて、袋の中の肉に
  まんべんなく衣が付くように袋を軽く揉む。
 ④③を揚げる。
 ⑤仕上げに塩をパラパラする。

 普通。強いて言えば「柚子胡椒」が我が家の隠し味かも。以前は「生姜」だったが、無かった時、代わりに「柚子胡椒」を使い、そっちの方が味にメリハリがつくと言うか…好みだった。たまにダマになった柚子胡椒のついた唐揚げもできて、食べるとウヒ〜!となるのも、ロシアンルーレットのようで我が家の楽しみのひとつ。(最低)

 私はそのまま食べるのが好きだが、息子たちはマヨネーズつけたり、旦那も胡椒をまぶしたりして食べるし… たまに、タルタルソースを作ってチキン南蛮風にしたり、大根おろし作ってポン酢醤油で食べても美味しいし… 唐揚げの食べ方はいろいろある。

 唐揚げがあるレストランって中華以外にあまり聞いたことないけれど、何故なのかしら。あの美味しさをシェフたちは知らないのでは?それとも、各家庭の独特の味付けに、白旗を掲げていると解釈したら良いのだろうか。

 とにかく、鶏の唐揚げは美味しい。嫌いだという人には、お会いしたことがないし、医者から「揚げ物は食べるのをやめましょう。」とか言われたら、悲しくて涙の海に溺れることになるだろう。

 唐揚げ、大好き!唐揚げ、最高!!

[約1600字]
数学専門の国語教師オニギリさんの上記企画に参加しています。

唐揚げ愛… 伝わったでしょうか。

#オニギリ講座
#唐揚げ祭り

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