【SS】立方体の思い出|#毎週ショートショートnote
僕は不器用で面倒くさがり屋だ。夏休みの自由工作とかいう宿題には、本当に頭が痛くなる。
自分が不器用と思うのは、母の言葉のせいだ。何かというと幼稚園の時の粘土工作の話をして「アレを見て、あまりの不器用さにビックリしちゃったわ!」と、よそのお母さんと笑うから…
僕はあの時、先生が「好きなものを作りましょう。なんでもいいのよ。」と言うから、その時にハマっていたルービックキューブを作ろうと思ったんだ。どこから見ても真四角で、真四角の中にも真四角が9個!それを6回作らねばならない。簡単そうで難しかったんだよ。
幼稚園児に粘土で立方体なんかうまく作れないし、その面に3本の線を等間隔に縦横交差するよう描くなんて無理だ。それを頑張って作ったのに…
よし、決めた!自由工作は、マジでリアルに動くルービックキューブを作るぞ!
[360字] 博士出番無し
これ、ちょっと我が子(二男)の思い出エピソード入っています。(逆パターンですが)
幼稚園の作品展に行って二男の作品を見たら、中途半端に丸められた粘土の塊に鉛筆でブスブスと刺したような穴がたくさん。一瞬「何?コレ…」と思いましたが、作品タイトルを見て納得。そしてソレにしか見えなくなりました。『ぶどうパン』だったのです。穴が干し葡萄だったのですね。私は二男に「あのぶどうパン、上手すぎて感動した!」と言ったら、めちゃくちゃ喜んで「でしょ?ぶどうパンにしか見えないよね?」と…
で、元の話に戻りますが、不器用リベンジの工作は多分コレ↓ です。頑張れ!!君ならできる。
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