N高校古文書研究部|#ネコミミ村まつり(本文約1000字)
今は私の人生史上最高に多忙…なのですが、頭の中にネコミミ村の世界が侵入してきて、これは一度出してやらねばならぬ!と思い書きました。シンガーソングライター谷山浩子さんの初期からのファン(ファン暦50年程)としては、ネコミミ村とは『ねこの森』のすぐ近くにあるはず!
でも『ねこの森』から離れて、自分の想像でネコミミ村WORLDを描いてみたいと思いました。
こちらの企画 ↓ に参加いたします。
それでは、はじまりはじまり…
N村近くのN高校の古文書研究部では、ネコミミ村まつりについて研究中。最近、村外れの神社から奇妙な文字の書かれた文献らしきものが発見されたと聞き、さっそく借りてきた。
「これは、神代文字じゃないか?」
「ヲシテ文字…にもみえる」
何かの記号のようにもみえる神代文字等の図表を元に解読を試みた。すると…
「『それはネコミミをかじるようなもの』何だ、これは?」
他の部分は、あいにく意味をなし得ない文字の羅列であった。かろうじて『まつり』とも読める文字もあったが、よくわからない。
「他の文献は?」
「あった気もしますが、とりあえず1通だけお借りしました」
「よし!他のも解読してみよう」
次の日、古文書研究部のみんなで神社に足を運んだ。鬱蒼とした鎮守の森の入り口には鳥居と狛犬、灯篭があった。異世界への扉のようでもある。門番の狛犬が、自分たちを品定めしているようにも感じた。
禰雩神社…ミタマヤアマヒキ神社と読む。田畑を潤す雨の恵みを祈る場所だったと伝えられている。今は年に数度、形だけ雨乞いの儀式をする程度だ。
「この神社の狛犬は、猫にみえないか?」
「そう言われてみると…」
狛犬が狐だったりすることはあるが、猫にみえるのは… 石工職人の技量のせいではなく、何か意図があるに違いない。
ひんやりとした風が吹いた。
「おい、何をしている?!」
「あぶないぞ。どうしたんだ?」
突然、一人の部員が狛犬によじ登り、その耳をかじろうとした。慌てて他の部員が引きずりおろしたが、彼はどこか心ここにあらずの感がする。何かに取り憑かれたのだろうか。
「臨・兵・闘・者・皆・陳・列・在・前」
部長は懐に忍ばせた数珠を取り出し、宙に手で印を切りながら真言を唱えると、部員はハッと目を覚ました。
「頭の中に『ネコミミをかじれ』という言葉が響いてきたんだ。そうしたら… 」
もし、あのまま狛犬の耳をかじっていたらどうなったのであろう。知りたくもあるし、知るのが恐ろしくもある。
「この神社は、ネコミミ村まつりとも関係があるのは確かなようだな」
狛犬から直ちに離れ、新しい文献を求めて境内に進んだ。
森のどこかから不思議な鳥の鳴き声が聞こえてくる。そして、狛犬は後ろからじっと彼らを見つめるのであった。灯篭の上には、どこから来たのか黒猫が一匹香箱座りしている。
なんか私が書くのは、部活ばかりみたいだわね😅
でも、高校生でも厨二病というか… 異次元や異世界に憧れるのは有りだと思う。