【SS】謹製金星菌性|#毎週ショートショートnote(裏お題)
宇宙船のレーダー故障で、僕は金色に輝く知らない星に不時着した。とっても小さな星だった。
美しい少女たちがいた。こんな星で、どうやって生きているのかと、不思議に思った。
彼女たちはキノコのようなものを育てていた。そのキノコはバラ色をしてキレイだったが、食べたら身体に悪そうな感じもした。
彼女たちは、そんなキノコをそりゃあ大切に育てていた。水やりを欠かさず、害のありそうな宇宙線から守るためのシールドを被せたり、キノコのために時には歌までうたっていた。
「そのキノコみたいなものは何?」
僕は聞いた。
「私たちになくてはならないもの。大切なものは目に見えないのかもしれない。でも見えたとしたら、こんな形をしているのかもしれない。そういう存在。」
なんとなくわかったような気がした。
すると突然、ふわっと燻製のような香りがして…
気がつくと僕は宇宙船の中で、旅をしている途中だった。
夢を見ていたのだろうか…
[410字] 博士出番無し
たくさんの方が翻訳されている、某王子さま風になりました。
何故か今回のお題からは、宇宙感しか湧いてこなくて、博士と助手シリーズをどうしようか悩んでいます。