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花とカキフライ|#140字小説
今日は旦那の定年退職送別会。夕飯はいらないと言うので、私はうどんを食べた。海老天も載せて、ちょっとだけ豪華に。やがて、花束等たくさん抱えた旦那が帰宅。「早く水を!」と渡されたのは、プリザーブドフラワー。水をやらなくても大丈夫だと伝え、「勤続お疲れ様、カキフライ食べる?」頷く旦那。
140字小説コンテスト「月々の星々」の「一月の星々」に応募したものです。(2作目)
今月のテーマは「定」の文字です。
もう何年か前の話になりますが、旦那が定年退職の日の思い出話です。切り花の花束は当然ですが、花瓶みたいなものに活けられている花を「可哀想だから早く水をあげて!」と騒いでいました。上の写真の真ん中にある、真っ赤なバラとかの盛花です。最近は良くみかける、高級なドライフラワーというか…まるで生花に見えるプリザーブドフラワーです。「これはドライフラワーみたいなものだから、水なんかあげたらダメだよ。」と教えたらビックリしていました。
いろいろ飲んで来てましたが、カキフライ大好きなので、つまんで、また家飲みしましたとさ。