りみっとのちょっとだけ怖い話|#ちょっとだけコンテスト
みょーさんの企画が面白くて、『ちょっとだけコンテスト』も3回目の投稿となります。独りよがりの楽しさではなく、読んでいただいた方々にも「楽しい!」と思ってくださるような記事が書けたら…と思います。
さて、今回は『怖いもの』それもホラー系や事件性なものはNGとのことで… ん〜、どうしましょう。お化けとかの話は、個人的に大好きなのですけれど、ブロックされたくないし。
そんな訳で、旦那と結婚する前にデートしたディズニーランドの話を書きます。(どういうこと?)
***
東京ディズニーランドが開園したのは1983年(昭和58年)の春でした。めちゃくちゃ話題になっていて、猫も杓子もディズニーランドへ…な流れでした。ですからミーハー…とは真逆で天邪鬼な旦那と私、いや、まだ結婚してなくてやっと交際が始まった頃の私たちは、開園から数年後にディズニーランドへ行きました。ディズニーフィーバーが少しは収まっていることを狙っていたのですが、収まるどころかどんどん来場者数は増えるばかり。「まだ行ったことないの?信じられない!」と、周りからバカにされている感じです。天邪鬼な二人も、世間体を気にしてデートの行き先にディズニーランドを初めて選んでみました。
旦那…当時はまだ結婚してないし「M君」と呼んでいたので、M君と書きますね。M君はマイカーを持っていたので、ドライブを兼ねてディズニーランドを目指しました。
「どこが見たい?乗りたいアトラクションは何?」
「私はホーンテッドマンション(←みょーさんNGな奴)には絶対入りたい!あとは、キャプテンEO(マイケルジャクソンが歌と踊りで宇宙平和を守る?お話)が見たい!」
「僕は、スペースマウンテンかな。ホーンテッドマンションは僕も入りたい!」
「どれくらい並ぶのかな…」
「なんとかなるだろう。」
碌に下調べもせず、行けば何とかなると考えていた能天気な二人は、まずディズニーランドの駐車場への入場で手こずりました。入口側の駐車場は既に満車で、警備員が誘導するまま他の駐車場へたどり着けば… けっこう彼方にシンデレラ城が見えます。
車も果てしなく停まっていて… 帰る時、車の場所がわかるのか不安しかない。ディズニーキャラと数字の標識が出ていた駐車場で、その標識(ピノキオの3とか)からどれだけ離れているかを覚えての入場でした。
やっとディズニーランドに入りました!最初に向かったのは、ホーンテッドマンション!30分待ちかなんかでしたが、それ程待った感もなく乗り込めて…楽しかったです。でも、きっとみょーさんはNGなんでしょうね。
キャプテンEOも、割とすぐ観れました。まぁ、丸い映画館な感じです。マイケルかっこいい!
スペースマウンテンは長蛇の列。後回しにしました。日帰りなので、待ち時間がもったいないから。
イッツ・ア・スモールワールドに入りました。頭の中が ♪ラ ラ ランランラン ラ ラ ランランラン〜♪のメロディーで洗脳されました。
ジャングルクルーズ、楽しかったです。隠れミッキー探しも良かった。
スペースマウンテン、相変わらず長蛇の列。
パッと入れて、すぐ観れるようなブースを渡り歩き、スペースマウンテンに乗れるタイミングを探っていました。旦…じゃなくてM君は、待つのが嫌いな人です。1〜2時間待ちの文字を見かけると「違うところを見よう!」と言うのです。初めの頃は「そうね。別のアトラクションに行こう!」と同意していましたが、待たずに乗れるようなアトラクションって、お子様向けの遊園地みたいなものばかりで… アリスのティーカップには2回程乗って、思いっきりハンドル?回して遠心力を楽しみましたが… 童心に返るのも3回目は無いかな…
食事もしたけれど、手早く食べてスペースマウンテンをチェックするというか。私は、そこまでスペースマウンテンに執着は無く、どちらかというとジェットコースター系は苦手だから乗れなくても平気だったし、そんなに乗りたければ1時間位我慢すれば良いのに…と思ってました。
ショッピングコーナーを歩き回って、私としては『今回はこれでおしまいかな。』と思っていたのに「もう一度、見に行くぞ!」とM君。「はいはい。これで最後よ。」
長蛇の列はだいぶ短くなっていて、30〜45分待ち位になっていました。「しょうがない、待つか。」M君はやっと待つことにしました。で、順番が来て並んで座り、いざ出発!
私も小学生の頃はジェットコースター大好きだったのですが、その後久しく乗らず、学生時代に乗ったら下車後目が回って歩けなかった悪夢が… まぁ、M君と一緒なら助けてくれるだろうと、彼を信じて乗りました。
ジェットコースターの始めって、だいたい、カタカタカタカタ…と高い所へゆっくりと昇って行って、頂上に着くと一旦停止後に急降下が始まる…そんな感じですよね。スペースマウンテンも同じです。真っ暗な宇宙の中を上昇して…と思ったら、急にギューーーンッと走り出し、私はお決まりの大絶叫!!M君は隣で「楽し〜〜い!」と大はしゃぎ。私は目をつぶったまま最初から最後まで命綱のような安全バーを握りしめて… 何が何だかなひとときを過ごしました。「着いたぞ。降りろよ。」M君に声かけられましたが、腰が抜けたのかしばらく動けません。やっと這い出してゼーゼーしていたら「僕、もう一回乗ってくるから、そこで待ってな。」とM君。なんだよ、コイツ!それって思いやりのつもり?
スペースマウンテンを満喫したM君と最後はボロボロの体となった私はディズニーランドに別れを告げ、駐車場でM君の愛車を探すイベントにも参加して…クタクタになって帰宅しました。
えっ?どこが怖かったのか…ですか?それは、帰りの車中の空気ですね。私、半分キレてましたから。
でも、それより恐ろしかったのは、二人の頭の中には、イッツ・ア・スモールワールドの音楽が延々と流れていたのです。
「あの音楽が頭から消えねぇ〜!」「私も…」
2〜3日、まるで呪いにかけられたかのように ♪ ララランランラン〜♪のメロディーが、ふとした瞬間に湧いて出てくるのでした。
あ、この記事を書いている今でも…
[約2500字]
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