こんな夢を見た|#シロクマ文芸部
逃げる夢の話と言えば… 忘れられないものがある。
小学生の頃『ウルトラマン』という今でも有名な特撮ヒーロー番組を観ていた。毎週日本や地球を危機に陥れる怪獣や宇宙人との攻防を、手に汗を握って真剣に観ていた。そんなふうに真剣に観ていたからなのか… 夢に出てきてしまったのだ。あの宇宙人が!
夢の中で、私は何かのお使いを頼まれて(今でもあるのだろうか?)買い物かごを左腕にかけて道を歩いていた。板塀が続く道で、時々電信柱が立っていたりする。あまり人通りがなく、そして夕暮れ時だったのかもしれない。なんとなく不安が広がり、歩くのをやめて駆け出していた。すると、誰かが後ろを追いかけてくる。
「えっ、誰?」と振り向くと…バルタン星人!「フォッ、フォッ、フォッ、フォッ…」と、あのエコーがかかった声を出し、ハサミのような手を上に向けて揺らしている。
「キャー!!」と逃げるが、ふと隣を見るとバルタン星人。かなり走って「ここまで来れば大丈夫かな」と、ふと脇の電信柱を見れば、その影から現れるバルタン星人。逃げても逃げても現れるバルタン星人。「フォッ、フォッ、フォッ、フォッ」という笑い声みたいな声を出しながら近づいてくる。あのハサミのような手に捕まったら、確実に死ぬ!そんなことを考えながら、ひたすら逃げる…
そんな夢を、かなりしょっちゅう見ていた時期があった。流石に今は見ないけれど… あの時の恐怖はトラウマ並に覚えている。
バルタン星人は… だから、とっても苦手。この記事に貼った画像も、見つけた時はドキッとしたよ。
[約650字]
ただの思い出話エッセイ😅
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