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【SS】決闘年越しそば|#毎週ショートショートnote

クリスマスの『ええねん会議』でハナ教授が来日した際、通訳の立方さんに懸想しているローディー教授も来日した。

「美しい立方さん。二人で素晴らしい聖夜を過ごしませんか?」

しかし立方は、昔から植物学者:木下教授の助手をしている井上に片想い中だ。で、井上はそのことに気が付かず仕事仲間として接している。ただ、ローディー教授が立方さんを口説く姿を見るのは快く感じなかった。

「ローディー教授、お久しぶりです。あいにくクリスマスの日は、木下博士やハナ教授そして通訳を勤めていただいた立方さんと共に、ささやかながら再会パーティーを開きます。ご一緒されますか?」

井上は立方さんに代わって返事をした。

「はぁ?助手も出るのか」

さすがに失礼な発言だと立方さんは嗜めた。

「ハナ教授や木下教授と歓談できる場を勧めてくださっているのに…」

「次の再会の機会は年越し後ですね。まぁ、すぐでしょうけれど、今回は残念です」

井上は決闘の申込みをした気分だった。

[409字]

(恋の鞘当てっぽい)決闘が年越し(後)そば(=すぐ)にありそうな… そんなお話です😅

本年も『博士と助手』シリーズを続けていきたいです。でもそろそろ立方さんの想いが井上に伝わって欲しいな… そんな気持ちを込めて書いてみました。

植物のことも、もっと書いてみたいです。

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