【SS】立法権の思い出|#毎週ショートショートnote(裏お題)
もうすぐ期末テストだ。社会の公民は『三権分立』についてが試験範囲になる。国会・内閣・裁判所について役割をそれぞれ覚えることが多く面倒くさい。
司法・行政・立法とあるけれど、この言葉が授業で出てくるたびに思い出すことがある。
あれは俺が幼稚園に通っていた頃の話だ。俺は忍者になりたくて、毎日忍術や剣術の修行を、幼馴染の木下(あの頃は太郎くんと呼んでいた)と一緒に励んでいた。
新しい剣術の技を編み出すたびに名前をつけていたが、その中にリッポウケンと呼んでいたのがあった。何でそんな名前を付けたのか、今は思い出せないが、単に強そうでカッコいいと思ったのだろう。「リッポウケン!」と叫んで、敵をズバッと切り倒す自分の勇姿に酔っていた。木下は「ギョーセイケン!」とか言っていた気がするな…
ヤベェ!こんなこと思い出してる場合じゃない。テスト勉強して人並みの点を取らないと、またミコの奴にバカにされる…
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おひさま幼稚園に通っていたケンちゃん達のその後…です。(多分、中学生)
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