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Photo by
kyokokomatsu
【SS】バイリンガル立方体|#爪毛の挑戦状
「井上、英語は得意か?」
「英文を読むのはまぁまぁですが、会話やヒアリングは自信がないです、博士。」
植物博士の木下と助手の井上は、世界的権威のハナ・ヘンダーソン教授のアメリカ講演会に招待されたが、聴講できる自信がなかった。
「自分も同じだ。困ったな、井上…」
「そうだ!この前の通訳に相談してみませんか?」
二人は、講演会資料を取り出し通訳の名前を検索した。
「なぁ、この名前は読めるか?」
「いや〜、そのまま読むと立方体ですよね?博士。」
「とりあえず、電話してみるか…」
木下博士は先日会った通訳の所へ電話をしてみた。
「もしもし、私は植物学者をしている木下と申しますが…」
「あ〜!覚えていますよ。どうされました?」
博士は英語に自信がないことを正直に伝え、通訳は同行に同意してくれた。
「ところで、お名前は…」
「『たちかた たえ』です。以後お見知り置きくださいね。へばのー!」
「おい、井上!あの通訳は山形県民だ。懐かしいな。楽しい旅になりそうだ。」
[425字]ちっとオーバー
この前の続編書きました。
ハナ教授編がさらに続くのかは未定です。
こんな感じで、たらたらスピンオフします。