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音楽だけで生活するということ

 タイトルだけを見て音楽で生活していく方法を探していた方には申し訳ない、方法論を綴ったエッセイではない。何より私は音楽だけでは生活をしていない。ネットカフェに勤務しつつ、フリーの音楽家として生活をしているので、まだまだフリーランスとして生きていく為の最中である。

・今の私の音楽活動 

私はフリーの音楽家としての仕事を請け負っている。しかし、一時は作曲では生活してく事は無理だと悟り、広告代理店に勤務していた。私が作曲家を目指していた頃といえばまだまだネット環境が充実していない頃で、Youtubeが誕生したぐらいの頃だ。今ではネット環境を持っているのは当たり前、そんな時代ではあるが、当時はスマートフォンなんて無かったし、パソコンすらまだまだまともに扱えない人が多かった頃だ。

 そんな時代だと、DAWを扱った作業が出来る人も少なかったと同時に、仕事も完全に業界に絞られていた。つまり、フリーランスで仕事をするには基本的に作家事務所に所属するなり、スタジオエンジニアとして活動したり、門は非常に狭かった。

 しかし、時代は変わり、個人でYoutubeに動画をアップロードするユーザーが増えだし、ネットの普及により事務所ではなく個人で仕事を受け入れる為の窓口を作る事も可能となった。

 つまり、メジャーを相手とした仕事だけではなく、インディーズだったり、動画サイトユーザーをターゲットとした音楽ビジネスを行う事自体も可能となった。

 現在私は立ち上げた事務所で作曲をやっているものの、現状はコンペになかなか勝てないので、小さな案件しか熟せていない。しかし、このnoteでミックスの仕事の窓口は解放しており、少しではあるものの、収入を作る事には成功している。以前の環境であれば、きっと収入化する事なんて出来なかったし、スタジオエンジニアでもなければ受けることが出来なかった仕事だ。

 勿論完璧に作られたスタジオ環境に比べたら、私の環境なんてものはまだまだなのだが、機材もだいぶ良い物が安価で手に入る時代になった事で、完パケに耐えうるクオリティー自体を作る事は宅録環境でも可能な世の中になった。

 また、楽器のレッスンやDTMレッスン等も、オンライン環境の普及により、現場ではなくオンライン講座として実施する事も可能になっているし、フリーランスの収入源にする事も可能だろう。

 当時の環境では出来なかった事が、今の環境なら出来る事が増えてきた。ここ数カ月でミックスの案件が少しずつ増えてきてくれているのだが、本当に以前の環境ならまず仕事として依頼してくださる方なんて出てくることは無かった。

・私の現状

 現状としてはそれでもまだまだ私は音楽だけで生活する事は出来ていない。というよりも、私のnoteを読んでいる方は知っていると思うが、私は将来的にカフェをやろうと考えている。というより、今テナントを探している最中だ。というのも、現在はミックスの仕事を請け負っているが、耳は年を重ねるごとに聴こえる範囲が狭まってしてしまう。劣化というやつだ。その劣化具合を計算した上で、現在のクオリティーを維持しながら仕事が出来る限界を考えた時、きっと私の耳は恐らく50歳頃を境に厳しくなるのではと考えている。

 確かに音楽だけで生きていけるのが一番良いのだが、将来的に年金だけで生活することは出来ないものと考えており、そうなると音楽だけで生計を立てられるかというと、それはさすがに厳しいと考えている。耳は寿命より先に悪くなるから。

 そう思い、最後はカフェをやりながら両立する方法を選ぼうと考え、現在はテナント探しをしている。が、肝心のテナントで納得できる場所を見つけることが出来ていない(出来ていたものの、他の業者に取られてしまい振り出し)ので、納得の出来るテナントを見つけるまでは、フリーの音楽家としての仕事の軸を優先に作って行くことにした。カフェをやりながらコツコツと増やしていく予定だったのだが、テナントが見つからないとなれば話にならないので、今出来る事を優先する事にした。

 辞めたいと願っているネットカフェも出勤日数を減らせるのであれば、フリーランス冥利に尽きる。そんな状況に持っていきたい。

・音楽家として改めてやりたい事

 今考えている事は、ミックスの仕事は少しずつ入ってきているものの、それだけでは当然厳しい為、自作曲を販売しようと思っている。

 楽曲の配信というよりは、持ち曲の提供と考えて頂けたらと思う。基本的に楽曲提供は書き下ろしというスタイルが前提だと思うが、作られた曲を持ち歌として販売しようと思っている。要するに楽曲の権利を売る予定だ。

 どうしても自分で曲を書けない人向けのサービスとして考えている。というのも、どうしても私はコンペが嫌いで、コンペで要求される楽曲スタイルが私の得意分野ではない。というより、そもそもコンペに出てくるジャンルが根本的に嫌いなのだ。

 それならいっその事、私が好きなジャンル、得意なジャンルの楽曲をストックして、それを歌いたいというアーティストに売ってしまった方が、作曲家としては理にかなっていると思っている。これもネット環境が普及した事で出来ることだと思うので、近日数曲程商品として出せるようにしてみたい。

 また、これはやるかどうか考えているのだが、初心者向けのDTMレッスンをしてみたい。何だかんだこの手のジャンルとは、まだまだ初心者が多く、DAWをしっかり使えないという人も多い。その手の悩みを持っている人を対象にやってみるのも良いのでは?と思い始めている。

 オンラインでも、実際に会うとしても、どのようにやっていくかは考えなければならないが、習い事感覚でやっていけるサービスとして考えてみたい。特に深夜に出来るレッスンは需要があるのではないかとも思っている。やってみたいという人がいれば、こちらも色々挑戦してみたい。(これに関しては一度、無料でレッスンやってみようか、私のレッスンスキルをつける為にも)

・引き続き、ミックスや作編曲の仕事を募集しております。

 とは言っても、まずは無料でお試しという事は致しません。既に仕事として取引を行っているお客様もいらっしゃいますので。サンプルの号用意は出来る為、スキルを買って頂きたい。

 とは言ったものの、元々ここはエッセイストとして自由に書きたいことを書いてきた場所なので、あまり音楽的な事には触れてこなかった。

 なので、今後は週に一度は音楽的な事にも触れて行こうと思っている。そもそも私が何をやっている人なのかが分からなければ、仕事を依頼しようにも出来ないと思う。それを思えば、今までnote経由で仕事の依頼をしてくださった方がは、相当勇気を振り絞ってコンタクトを取ってくれたんだなと。

 しかし、コンタクトは気軽にして頂いて構わない。が、肝心の気軽にコンタクトを取れる場所が無いというのもまた悩ましい。私も私でいざ誰かと気軽にコンタクトを取りたいという想いがあっても、気軽にコンタクトを取れる場所がそもそも無い。雑談でもしたいと思いながらも、それを気軽に行える場所が無くなったなと。

 その辺りの話はまたエッセイにでもしてみたい。

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