手術後の話(2)

前回のあらすじ....

 無理やりインサートされたカテーテルによりボロボロになった尿道。そして、そのカテーテルを麻酔無しで抜いた後の尿道。おしっこにより、チンコに大ダメージが走る。言葉に出来ない痛みが襲うのである。尿といえば、体の毒素の集合体である。その毒がまさに私のチンコを刺激する。尋常じゃないダメージが即座に感じた為、即座に私は膀胱を閉じた。

 しかし、尿は溜まっている。どう頑張っても出すしかない。なので、勢いのある尿を無理やり膀胱に力を入れて、排出調整をすることで可能な限りダメージを減らしながら乗り越えた。

. 日ごろ呼吸と同じ感覚で行っている排泄行為。手術後の体はそれだけでも体力を使う。歩くだけでも体に気を使わなければならないし、トイレに着けたとしても傷ついた尿道からのおしっこでダメージを食らう。健康な状態で過ごせる事のありがたみを感じた出来事だった。

 そこから私は水分を暫く取らないようにしていた。なぜならトイレに行く回数を減らしたかったからだ。トイレに行くと行くことは、おしっこの度にチンコへのダメージが与えられることを意味するので、おいそれとトイレにいけないのである。

 しかし、術後は点滴が刺さっている。点滴は言わずとも水分である。例え水分を取らなくても、血管を通して水分補給がなされる。つまり、その水分が尿になる為、この地獄の所業を3回ほど繰り返した記憶がある。そして、痛みは思っている以上に長引く。尿という水分で常に尿道は湿っているので、傷はそう簡単にふさがらないらしい。恐らく回数を重ねることで麻痺するのが先だったのではないだろうか?

 一応痛みに関してはその日のうちに収まり、体に刺さっていた管を抜いた後の肺も完全に膨らみ切っていた為、2日後ぐらいには退院する形となった。何だかんだ物理的に穴が開いていただけなので、塞がってしまえば手術前と変わらない元気な状態に戻った。

 しかし、この時点で大学の出席日数が危ない状態だったので、次の日には授業に出席していた。ちなみにこの時期の授業は単位を一つも落としていない。入院していても、ちゃんと単位は取れるのである。変なサボり方をしていなければ。

 入院した時期が12月だったので、正直年越しを病院で迎えるのではないかと思っていたものの、抜糸を含め年内に終えることが出来た。

 しかし、これで闘病生活が終わると思っていたのだが、体にある変化が起きている事に気づくこととなる。

 次回で気胸闘病日記のマガジンの更新を最終回としようと思う。

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