【らいむ回顧】ラップでレースを振り返る!【シルクロードS/根岸S】
こんばんは!ミスドの新作が気になって落ち着かない碧馬らいむです🍀🐴
今回はシルクロードSと根岸Sの回顧です!🐎
一緒にレースを振り返っていきましょう!
※この回顧にはボク自身の主観も含まれています。ボクの考えが全て合っているとは思いませんし、見る人によっては違う見解になると思います。ラップとレース映像を照らし合わせてボク自身が感じたことを書き記していますので少しでも振り返りの参考になれば嬉しいです。
🍀シルクロードS🍀
レースラップとコース図
【中京芝1200mコース図】
〜コースの特徴〜
中京芝1200mは長い直線とコーナー角がきついことから他場の1200m戦と比べるとペースが上がりにくく、直線の末脚も重要になるコースです。
また、短距離戦のこのコースでは外枠の子は内に入れるタイミングが少ないためそのまま外を回る不利を受ける可能性が高く、コーナー角がきついことも相まって内枠有利・外枠不利が顕著なコースです。
【シルクロードSレースラップ】
12.2-10.5-10.9-11.5-11.2-11.8
前半3F33.6-後半3F34.5(前傾0.9秒)
勝ちタイム1.08.1-ややハイペース
※平均ラップは過去5年のもの
中京芝は今週からBコース替わり。しかし速い時計が出るコンディションではなく、傷んだ内もカバーしきれておらず外からの差しが届く馬場状態でした。しかし道中は内でロスを抑えて立ち回った子の好走が目立っており、外を回し続けてしまうと伸びきれず道中は内→直線は外に出す運びがベストであると感じました。
今回のレースラップを見てみると、逃げたビアンフェを含め外枠に入った子が先行グループを形成したため前半は速いペースが続き、直線手前のコーナー部分で一旦減速、直線で再加速といった流れになりました。
それを踏まえた上でレースの流れを詳しく振り返って見ていきましょう。
【レース展開】
大きな出遅れ等も無く揃ったスタート。内から順にメイケイエール、カレンモエ、レジェーロが先行する構えを見せるも更に外からビアンフェが主張し先頭へ、更に外からはジャンダルムとサヴォワールエメが先行する姿勢を見せました。ここが大きなポイントになったと感じました。
コースの特徴で述べたことと重なりますが、短距離戦のこのコースは外枠の子が内に入れるタイミングが少なく、そのまま外を回る不利を受ける可能性が高いコースです。
今回は外枠の3頭が先行する姿勢を見せましたが、内にはメイケイエールやカレンモエがいるため3コーナーに入る前にポジションを確保して、少しでも内に入れる必要がありました。そうしなければ終始大外を回されることになってしまい大きなロスに繋がってしまうためです。その結果スタートから3Fまでが速い流れとなりました。
その後コーナーで一旦ペースは緩み、直線で再加速する流れへ。ビアンフェが先頭のまま直線に向くと、2番手にいたジャンダルムが外に進路を取ったためビアンフェの後ろにいたメイケイエールの進路が開きます。空いたスペースを突いてメイケイエールが抜け出すと、後方から脚を伸ばしたシャインガーネットとナランフレグの追い込みを凌ぎ切り重賞4勝目を飾りました。
道中の動きや直線で不利を受けた子について押さえておきたい部分が幾つかあるので次の項目で詳しく触れていきます。
【各馬の短評&次走以降注目馬】
1着:メイケイエール
内からスタートを決めて先行。外からビアンフェに被されると頭を上げる仕草が見られたものの、馬具を装着した効果もあってかその後は折り合いがつき気性面での成長を感じた内容でした。(ホントにメイケイエールちゃんがこのレースをできたのは凄いことだと思うの)
道中は内を通り直線もスムーズだったものの、先行勢で上位に残ったのはメイケイエールだけです。元々気性面の不安と戦いまともなレースが出来ていないなか、GIでも上位争いをしていただけにポテンシャルは高く今後もスムーズな走りができればGIでも通用するのではないでしょうか。
敢えて不安点を挙げるのならば
・馬群のなかで競馬をしても折り合いを欠かずに運べるか
・今回は開催も進み速い時計は出ないコンディション。高速馬場の1200m戦になった時にスピード負けしないか
この二つくらいかな、と思います。
2着:シャインガーネット
個人的な予想としては外枠を気にして無印としてしまいましたが、田辺騎手が上手に運んだと感じたレースでした。内にいたビアンフェ、レジェーロ、カレンモエが前へ、マイネルアルケミー、エーポス、レインボーフラッグが後方へ控えたことによりスペースが空き、コーナーまでに無理をせず内に入れることができました。
そして直線だけ外に出し2着と好走、スムーズなレースができていました。元々1400m〜で走っていた子で、昨年のセントウルSより時計のかかるコンディションであったのも味方したように感じます。
3着:ナランフレグ
直線が長く末脚を活かせる中京で好成績を残しているように、ここでも堅実に追い込んできました。
道中は大外を回したわけではありませんが4角〜直線にかけて大外に持ち出しており、そのなかで上がり33.3とメンバー最速の末脚を見せていることから今後も外差しが届く馬場・展開では堅実に追い込んでくるのではないでしょうか。
6着:エーポス
直線に向き外に出そうとしたタイミングで外のマイネルアルケミーと接触、進路がなく詰まる不利がありました。その後内に進路を切り替えるも、また外に出し追い込み…とスムーズに運ぶことができませんでした。
それでも最後は伸びてきており2着馬とは0.2秒差、3着馬とは0.1秒差と僅差の走りができていました。不利がなければ上位争いが可能だったはずで着順以上の評価をしておきたいです。
8着:ルッジェーロ
道中は後方内のポジションでロスを抑えて運べたものの、直線では外にタイセイアベニール、前にレッドアンシェルがいたため進路がなく残り200m付近まで追い出すことができませんでした。その後外に出してようやく追い出せたものの、スムーズなら上位との差は縮まったように感じる内容でした。近走は恵まれないレースが続いているので今後もチェックしておきたい一頭です。
9着:ビアンフェ
先行馬がメイケイエール以外崩れてしまったように、外枠から主張するレースとなったため前半の入りでペースが速くなってしまい厳しい展開でした。
さらにトップハンデを背負っていたことに加え舞台設定も合わなかったとみています。この子は平坦コースで狙いたいです。
直線坂あり…【0.1.1.6】
直線坂なし…【4.1.0.0】
(これはまさに…坂は嫌いなのです!!)
10着:マイスタイル
中団から最内を突き伸びきれない一戦となりましたが、中京芝は内差しよりも外差しが伸びる馬場で荒れた内を突いた分伸びきれなかったといえるのではないでしょうか。
ただ1200mではテンのスピードが足りず後方からのレースとなってしまうため、距離は伸びていいのかなと思います。昨年は関屋記念で4着、ハイペース前崩れのダービー卿CTを逃げて4着と重賞でも通用する走りを見せているだけにまだ見限れないと感じますし、特にスムーズな逃げが叶いそうなメンバーでは注目したい一頭です。
13着:ジャンダルム
近走は控える競馬をしていましたが今日は外から先行する競馬。しかし前半の入りが速く前に厳しい展開となったため13着と大敗してしまいました。
今まで控える競馬をしていた子が外から先行、しかもトップハンデを背負っていたと考えると負荷はかなり大きかったはずで、今回の着順は完全に度外視で考えていいと判断します。
次走どんな作戦を取ってくるかは現時点では分かりませんが、スプリンターズSは内前有利な展開で後方外回し、セントウルSも前有利で展開が向かないなか後方から上がり最速の末脚で追い込み4着と力は見せているため、次走で見直したい一頭です。
16着:レジェーロ
先行する姿勢は見せましたが外からの主張もあり控える形に。行ききれず自分の走りができなかったうえに外を追走する形となり本来の力を発揮できていないように映ります。
2走前は先行して15人気2着と大穴を開けており、前走は不利な大外枠で逃げるまでに脚を使ってしまい失速してしまったレース。今回はさすがに相手も強かった印象ですが、2走続けての大敗で人気は落としそうなだけに相手関係が楽になり楽に先行できれば再び穴をあけても不思議ではないとみています。
ちなみにこの子の近走の好走時は15人気、10人気、11人気、8人気、6人気と人気薄ばかり。大敗も多いだけに好走がフロック視されやすいのかもしれませんね。前が残りやすい条件下のレースに出走してきたら狙ってみたいです。
🍀根岸S🍀
レースラップとコース図
【東京ダート1400mコース図】
〜コースの特徴〜
東京ダート1400mは中央競馬で唯一のダートスタートとなる1400m戦です。
そのため他場の1400mと比べると前半のペースは早くなりにくいものの、最後の直線が長く末脚が重要となるコースで特に前半のペースが速くなった時は差し追い込みが届きやすいコースです。
ペースが速くなるか落ち着きそうかを見極めつつ、直線で最後までバテずに長く脚を使える持続力に長けた子を狙いたいコースです。
【根岸Sレースラップ】
12.2-11.0-11.2-11.8-12.0-12.2-12.7
前半3F34.4-後半3F36.9(前傾2.5秒)
勝ちタイム1.23.1-ハイペース
※平均ラップは過去5年のもの
東京ダートは含水率が低く、パワーが求められるコンディション。
今回のレースラップを見てみると、ジャスティンの逃げにより前半がかなり速い(特に前半3F目の11.2)流れになりました。
このレースの前半3F34.4というのは過去10年間の根岸Sのなかで過去2番目に速い流れで、良馬場開催に限定すると最も速い流れでした。良馬場開催で2番目に速かったのは35.0なので今年がいかに速い流れだったかがわかると思います。
それを踏まえた上でレースを見ていきましょう。
【レース展開】
スタートで出遅れたのがオーロラテソーロ、モジアナフレイバー、タイムフライヤー。レピアーウィット、タガノビューティー、ヘリオスもあまりいいスタートではありませんでした。
内から好スタートを決めたジャスティンが先頭に立ち、その外から出ムチを入れてリアンヴェリテ、更に外からジャスパープリンスが先行する形になります。ジャスティンがテンの速さを活かし先頭に立ったことで早々に隊列が決まるかと思われましたが、ここでペースは緩まずコーナーへと入っていきます。
先頭のジャスティンがコーナーで後続にリードを広げて直線へ。後ろからジャスパープリンス、ヘリオス、テイエムサウスダンが前との距離を詰め、大外からはタガノビューティーが伸びてきます。最後は粘るジャスティンをテイエムサウスダンが差し切り優勝、2着にはヘリオスが入りました。
こちらのレースも道中の動きや直線で不利を受けた子について押さえておきたい部分が幾つかあるので次の項目で詳しく触れていきます。
【各馬の短評&次走以降注目馬】
1着:テイエムサウスダン
先行するレースをしてきた子ですが、今日はスタートから無理をせず中団に控えての差し切りでした。ペースが流れたため展開自体は向いており直線もスムーズだったものの、道中は砂を被っても問題なく走りの幅が広がったレースだと感じました。
1400m向きの印象が強くフェブラリーSは向かないかもしれませんが、これからは地方中央を問わず重賞戦線を賑わせてくれる一頭になるのではないでしょうか。
2着:ヘリオス
道中は先頭グループと離れていたため前にいた先行馬ほど展開的な不利は大きくありませんが、このペースを前目で運んで好走したのは能力の高さを感じました。
元々控える形でも好走出来ていたとはいえ、近2走は楽に逃げる展開でもあったため今回の好走は高く評価したいです。
昨年のフェブラリーSは大敗してしまいましたが、オアシスSでは厳しい展開のなかタガノビューティーやブルベアイリーデと僅差の競馬ができており1600m自体は問題ないとみています。
3着:タガノビューティー
近走よりスタートが良くなく最後方からの競馬に。外から上がり最速となる35.4の抜けた末脚で追い込んできており、先頭までは届かなかったものの力は出し切っていると思います。それだけにスタートを決めてもう少し前目のポジションを確保できていれば差は縮まっていたかもしれません。
最後に末脚が鈍ってしまったのはコーナーで大外を回して加速していった分もあったのではないでしょうか。このコースでは安定して走れていますし、出走できればフェブラリーSでもチャンスのある一頭だとみています。
4着:ジャスティン
かなり速いペースで逃げて4着に残したのはシンプルに強い内容だったと思います。コーナーで減速せず逃げたのは番手にいたリアンヴェリテが押していたため振り切るためにペースを緩めなかったのか、敢えてペースを落とさない競馬をしたのかは判断が難しいですが、揉まれず自分のペースで運べれば高いパフォーマンスを発揮できるのではないでしょうか。
5着:オメガレインボー
直線半ばで進路を外に切り替えるロスがありました。上位馬と比較すると内枠の分の差だと感じますし、最後までよく伸びていたことから展開次第で上位馬との逆転も可能とみています。
9着:ソリストサンダー
直線で詰まる不利がありましたがこの子は揉まれ弱い面があり、外からスムーズに運べた時に好走するパターンが目立ちます。近走で崩れたエルムSもコーナーで外から被されたレースで、馬群のなかで競馬をしていた今回は度外視でいいとみています。
昨年のフェブラリーSは極端な内有利馬場だったため大敗していますが、外差しが聞くコンディションならばGIでもチャンスのある一頭だと思います。
11着:ジャスパープリンス
外から先行しましたが逃げ先行馬には厳しい展開でしたし、パワーが求められる馬場や直線での末脚も求められる東京コースは合わないのではと感じます。今回の敗戦は度外視でいいと思いますし、スピードや先行力が活かせる舞台(東京以外のダート1200〜1400m)で狙いたいです。
12着:レピアーウィット
スタートでやや遅れて後方から、追い込みきれずのレースとなりました。この子はバテずに長く脚を使えるのが武器で東京コースへの適性もあると見て週中は本命を打ちたいと思っていたのですが、内枠を引いたため馬群でレースをすると長所である持続力が活かせないと感じ見送りました。
近走はペースが合わなかったり長所を活かせず敗れているためどこかで巻き返しがあっても不思議ではない一頭だとみています。包まれず先行出来そうな条件下のレースに出走してきたら狙いたいです。
16着:リアンヴェリテ
展開が厳しく逃げられなかったため度外視でいいと思います。近走は中京1900m、東京1600m、東京1400mとそもそも逃げ切りが難しい舞台ばかり使われているのでコース替わりでの巻き返しに注目しておきたいです。
以上、シルクロードSと根岸Sの回顧でした!
モチベーションにも繋がりますのでよかったらnoteのフォロー、スキもよろしくお願いします🍀
最後まで読んでくださりありがとうございました✨
(シルクロードS、めちゃめちゃワクワクした)