【全頭診断】スプリンターズS出走馬紹介!
こんばんは、碧馬らいむです🍀
今回はスプリンターズSの全頭診断をやっていきます✍🏻
主にボクのメインファクターであるラップと映像回顧の視点から記載していますので、予想を組み立てる参考になると嬉しいです🐎
(スプリンターズSで求められる能力・適性は?というのはこちらのコース解説noteにて記載していますので、よかったらこちらも覗いてみてください🙌🏻)
アグリ
-近走の内容-
・前走:セントウルS 2着
→前半3F33.5-後半3F33.7、高速馬場で内前有利だったレース。
これまでの先行策ではなく控える競馬をすると、直線は上がり1位となる3F32.4の末脚を見せて好走。
・2走前:チェアマンズスプリントプライズ 5着
→香港で行われたレース。香港は短距離路線の層が厚くハイレベルで、3着のウェリントンと4着のサイトサクセスは昨年の香港スプリントの1,2着馬。その香港スプリントは日本馬が4頭挑戦してメイケイエールの5着馬が最高だったように、この敗戦は悲観する必要のないもの。
-評価-
3走前の高松宮記念は差し追込み有利展開を逃げ先行勢最先着、4走前の阪急杯は高速馬場で速いラップを刻み続ける流れを先行して押し切りと能力の裏付けがあり、前走のセントウルSでは控えても競馬が出来ることがわかったのも大きな収穫。元々先行力はあるため本番の今回は前走よりポジションを取りに来ることも考えられ、上位争いに加わる可能性の高い一頭。
ウインマーベル
-近走の内容-
・前走:キーンランドC 16着
→前半3F34.3-後半3F35.6、時計のかかる馬場で内が荒れ外有利だったレース。
スタートで挟まれてしまい後方からとなり、荒れた内を走る不利あり。重い馬場は向かないとレース後にコメントあり、中間の調整も順調ではなく次を見据えたものだったためここの大敗自体は度外視可能。
・2走前:京王杯スプリングC 2着
→少し折り合いを欠く面は見られたが、内がごちゃつき外にいた本馬はスムーズな競馬が出来た。
-評価-
昨年の2着馬で立ち回りの上手い堅実タイプ。3走前の高松宮記念はキーンランドC同様に重い馬場が敗因、4走前のシルクロードSはトップハンデ+不利な大外枠と近走の大敗は全て敗因明確。
昨年のように内目の枠を引いて立ち回りの上手さを活かすことが出来れば再び上位進出を狙える一頭で、今回は条件好転のなか大敗で人気落ちが見込める。
エイシンスポッター
-近走の内容-
・前走:セントウルS 7着
→前半3F33.5-後半3F33.7、高速馬場で内前有利だったレース。
後方から上がり2位の末脚を使ってはいるが届かず、展開が向かなかった。
・2走前:CBC賞 6着
→前半3F33.7-後半3F33.5、開幕週の高速馬場で内前有利が顕著だったレース。
後方外差しで二重苦になってしまったもので、上がり1位の末脚は使えているため着順以上の評価は可能、上位馬とは斤量差もあった。
-評価-
末脚は堅実だが追込脚質のため展開や馬場の影響を受けやすく不利を被りやすいタイプ。
ただ1200mでは【5-1-2-3/11】と崩れたのは展開が向かなかった近2走と内で詰まった北陸Sのみ。GIで近走よりペースが上がる可能性の高いここは展開が向く可能性は十分にあり、人気がないなら相手に穴で一考の余地あり。
オールアットワンス
-近走の内容-
・前走:アイビスサマーダッシュ 1着
→1年ぶりのレースだったが、一旦下げて外ラチを確保した鞍上の好騎乗。前半のペースもかなり速くなったため展開も向いた。
・2走前:アイビスサマーダッシュ 6着
→内枠を引いたため内ラチを通る作戦に出たが、外を走った馬に先着されたレース。
-評価-
長期休養を挟んでおり、1200mを走ったのは2021年の11月まで遡る。前走はアイビスサマーダッシュを勝利してはいるが、千直は特殊な適性が問われるレースで今回は大幅に相手強化となる場面のため強調材料には欠ける。
(私情を挟むとボクの好きなマクフィ産駒なので頑張ってほしいし、いい結果を期待したいです)
キミワクイーン
-近走の内容-
・前走:キーンランドC 7着
→前半3F34.3-後半3F35.6、時計のかかる馬場で内が荒れ外有利だったレース。
本馬は荒れた内を突いて敗れたもので、内を通った子のなかでは最先着。
・2走前:函館スプリントS 1着
→前半3F33.0-後半3F35.2、ハイペースで差し追込が恵まれたレース。
これまでの先行策とは異なり控える競馬、外枠だったためスムーズな競馬が叶い展開向いた。
-評価-
近2走は差す競馬も出来るようになり、前走のキーンランドCは強敵相手に不利がありながら大崩れせず成長を感じさせる内容。ただ3走前の春雷Sはハンデの恩恵がありながらもマッドクールに先着を許し、4走前のオーシャンSは最後に失速と中山での2戦は物足りない面があるため、内有利馬場を上手く内で立ち回るなど展開や馬場の恩恵は欲しい。
ジャスパークローネ
-近走の内容-
・前走:北九州記念 1着
→前半3F32.9-34.4、高速馬場で内有利なレース。
好スタートを決めて逃げ、内有利馬場の恩恵はあったが差しも届くハイペースの流れを逃げ切った。
・2走前:CBC賞 1着
→前半3F33.7-後半3F33.5、開幕週の高速馬場で内前有利が顕著だったレース。
絡まれず楽に逃げることができ展開・馬場の恩恵が大きかったレース。
-評価-
2走前のCBC賞は完全に展開が向いたものだったが、前走の北九州記念は速い流れを逃げ切っており高速馬場の小倉で逃げられる高いスピード能力・ハイペース適性を見せた内容。スタートが上手でテンのスピードも速く、安定してポジションを確保出来るのが本馬の強み。
3走前の函館スプリントSでの大敗は差し追込有利展開のため展開不利による言い訳可能な敗戦ではあるが、前走の北九州記念のタイムを同週のレースと比較すると
3歳未勝利…1.07.5
1勝クラス…1.07.7
3勝クラス…1.07.1
北九州記念…107.3
タイム的には高く評価しにくく、今回のメンバーは他にも逃げたいテイエムスパーダもおり、最後に急坂のある中山替わり、メンバー強化、重賞連勝である程度人気を背負う立場になることを考えると、馬券的には前走・前々走が買い時だったか。
ジャングロ
※除外対象
ジュビリーヘッド
-近走の内容-
・前走:キーンランドC 6着
→前半3F34.3-後半3F35.6、時計のかかる馬場で内が荒れ外有利だったレース。
包まれて前目のポジションを取りきれず、そのまま雪崩れ込んだような内容。
・2走前:函館スプリントS 2着
→前半3F33.0-後半3F35.2、ハイペースで差し追込が恵まれたレース。
テンのスピードは他馬に見劣ったが促して前目のポジションを確保。差し有利な流れで展開不向きのなか粘り込んだ。
-評価-
本馬は速い上がりを使えない反面、簡単にはバテない粘り強さ・ハイペース適性の高さが強み。
テンのスピードが速くなく、サッと加速できるタイプでもないため、前走のキーンランドCや3走前の春雷Sのようにポジションを取りきれなかったり包まれて仕掛けが遅れてしまうと差し損ねが目立ってしまうのが弱点。
一方でハイペース×先行できた(包まれずスムーズに運べた)レースでは、差し追込決着を粘った2走前の函館スプリントS、そして昨年の函館スプリントSでも斤量差のあったナムラクレアの2着に好走した実績があり、自身の得意な形に持ち込めた時は高いパフォーマンスを発揮できるタイプ。
中山はスタートが下り坂でハイペースになりやすい条件のため、枠順や他の逃げ先行馬との兼ね合い次第では上位進出を狙える一頭。
テイエムスパーダ
-近走の内容-
・前走:セントウルS 1着
→前半3F33.5-後半3F33.7、高速馬場で内前有利だったレース。
促して逃げ、他の有力馬が後方に控えたことで楽な展開となり、馬群も縦長になったことで展開と馬場に恵まれた内容。
・2走前:北九州記念 13着
→前半3F32.9-34.4、高速馬場で内有利なレース。
スタートから促してはいたが、ジャスパークローネの方が速く逃げられずバテてしまった内容。
-評価-
速い時計決着に対応できる高速馬場適性の高さ・スピードを持ってはいるが、前走のセントウルSは有力馬が控えたことに加えペースの割に馬群が縦長になったため上手く逃げが噛み合ったもの。
前走のように上手く噛み合えばチャンスはあるかもしれない…が、今回は2走前も競り合ったスタートの上手なジャスパークローネがいるため前走ほど楽になるとは考えにくい。
トウシンマカオ
※回避
(また私情を挟みますがこの子好きです、ゆっくり休んで来年またチャレンジしてほしい)
ドルチェモア
-近走の内容-
・前走:セントウルS 13着
→前半3F33.5-後半3F33.7、高速馬場で内前有利だったレース。
促すも先行できず中団、道中外から被されて後退する不利あり。
・2走前:安田記念 18着
→促して先行はしたが、道中の行きっぷりはいまひとつで早々に後退。
-評価-
デビューから3連勝で朝日杯フューチュリティSを制したまではよかったものの、その後は折り合いを欠くなど気性面に難しさを見せ大敗が続いている一頭。近走の敗因には馬場が不向き・展開が向かなかったなどもあるが、道中の行きっぷりの悪さも含めてメンタル面にも影響がありそうな敗戦。
前走の追走でいっぱいになってしまったレース内容からも1200mは本質的に短い印象あり。復調のきっかけを掴むことができれば…。
ナムラクレア
-近走の内容-
・前走:キーンランドC 1着
→前半3F34.3-後半3F35.6、時計のかかる馬場で内が荒れ外有利だったレース。
外から早めに動いて差し切り完勝。
・2走前:ヴィクトリアマイル 8着
→促してポジションを取りに行ったものの、斜行の影響を受けてしまい接触不利あり。
そもそもこの条件は距離が長く、直線での末脚勝負も向かない。
-評価-
1200mのレースは8戦走って馬券外に敗れたのは昨年のスプリンターズSのみ、掲示板外に敗れたことは未だに無しという現在の短距離路線のトップレベルにいる一頭。
4走前のシルクロードS、前走のキーンランドCや3走前の高松宮記念の内容から高速馬場にも道悪馬場にも対応できるため好走ゾーンが広く、弱点も少ないのが本馬の強み。
昨年のスプリンターズSも内有利馬場のなか大外を回す競馬になってしまい5着に敗れたもので強い内容。今年も勝ち負けに加わる可能性が高い一頭ではあるが、極端なバイアスが発生しやすいレースなだけに当日の馬場コンディションと枠の並びには要注意。
ナランフレグ
-近走の内容-
・前走:キーンランドC 10着
→前半3F34.3-後半3F35.6、時計のかかる馬場で内が荒れ外有利だったレース。
出遅れ+馬場の荒れた内を走る不利+最も重い斤量を背負う形で三重苦になってしまった。
・2走前:安田記念 17着
→スローペースで直線の末脚勝負となったレース。
出遅れてしまい直線も伸びず、1600mのレースは適性外のため度外視可能。
-評価-
出遅れ癖があり極端な追込脚質のため展開や馬場の影響を受けやすく、不利も被りやすいタイプ。ただ末脚は堅実で、昨年は高松宮記念8人気1着、スプリンターズS5人気3着とGIでも上位争いをしており、今年の高松宮記念も9人気4着と人気以上の走り。
本馬は時計のかかるタフな馬場×ハイペースを得意条件としており、今年も展開と馬場が噛み合えば上位進出が狙える一頭。今回も人気薄になりそうで、当日の馬場コンディションには要注意。
ピクシーナイト
-近走の内容-
・前走:セントウルS 8着
→前半3F33.5-後半3F33.7、高速馬場で内前有利だったレース。
スタートで躓いてしまい不運な形での出遅れ、展開も向かず。
・2走前:京王杯スプリングC
→道中折り合いを欠いてしまい、直線は内で詰まる不利あり。直線での末脚勝負を得意としているタイプでもなく、展開・適性共に向かなかったレース。
-評価-
復帰戦となった高松宮記念は不良馬場の影響もあり大敗してしまったものの、その後の京王杯スプリングC、そして前走のセントウルSでは速い上がりを見せており復調気配は感じさせる内容。その前走のセントウルSはスタートで躓いて後方からになったものであり、本来は先行してスピードの持続力を活かしたいタイプ。
2年前のスプリンターズSを1.07.1の好タイムで制しているように高速馬場に強く、速い時計が出る馬場で好枠を引ければ巻き返しも十分に考えられる。近走の敗戦で衰えたと思われて人気を落とすなら重い印を打つことも考慮したい一頭。
ボンボヤージ
※除外対象
マッドクール
-近走の内容-
・前走:CBC賞 9着
→前半3F33.7-後半3F33.5、開幕週の高速馬場で内前有利が顕著だったレース。
促して先行はしたものの、外を走らされる不利に加えトップハンデ。
・2走前:春雷S 1着
→前半3F33.6-後半3F35.2、重馬場で時計のかかる馬場。
重いハンデを背負わされながらもキミワクイーンに先着。
-評価-
注目したいのは2走前の春雷Sと3走前のシルクロードS。春雷Sは中山で重いハンデを背負いながらキミワクイーンに勝利しておりハイペースにも対応。
そして3走前のシルクロードSがハイレベル戦。斤量はこちらが恵まれていたものの、今回1人気が予想されるナムラクレアと高松宮記念を制したファストフォースを相手に0.1秒差3着と好走しており、現在の短距離路線のトップともやりあえることを示した内容。
先行力もあるため立ち回り一つで上位進出が狙えるため、前走の敗戦で人気が落ちるなら穴で期待したい一頭。
ママコチャ
-近走の内容-
・前走:北九州記念 2着
→前半3F32.9-34.4、高速馬場で内有利なレース。
初の1200mの流れにも対応して好走、外を回す不利と斤量差を考慮すると勝ち馬と同等〜それ以上の内容があった走り。
・2走前:安土城S 1着
→高速馬場の京都で行われた1400mのレース。
道中折り合いを欠きながらも外から押し切り完勝、能力の違いを見せた。
-評価-
元々1400〜1600mのレースを中心に使われていたものの、折り合いを欠くことも多く前向きな気性の持ち主。
2走前の安土城Sでは高速馬場だったとはいえ1.19.0の好タイムをマーク、前走はハイペースの1200mにも難なく対応しており高いスピードの能力を有している子。
ただ気になるのは前走のレースレベル。前走の北九州記念のタイムを同週のレースと比較すると
3歳未勝利…1.07.5
1勝クラス…1.07.7
3勝クラス…1.07.1
北九州記念…107.3
タイム的には高く評価しにくく、今回は一気に相手が強化される局面。前走の内容自体は良く着差以上に評価できるものだったため、馬券的には枠の並びやオッズとも相談したい一頭。
メイケイエール
-近走の内容-
・前走:安田記念 15着
→スローペースで直線の末脚勝負となったレース。
久しぶりの1600m戦だったことに加え出遅れてしまい、道中ポジションを押し上げていった分負荷のあった内容。
・2走前:高松宮記念 12着
→雨の影響が強く時計のかかるタフな馬場コンディション、外有利馬場。
馬群で折り合いを欠いてしまい、直線入口では外から進路をカットされる不利。
-評価-
前進気勢がかなり強くかかり癖があるため成績が安定しないタイプ。
それでも重賞レースは5勝と実績は最上位であり、昨年の高松宮記念は不利な大外枠から5着、一昨年のスプリンターズSでも内有利な馬場のなか外を回して4着とGIでも勝ち負けになるレベルのパフォーマンスを見せています。
昨年のスプリンターズSはハイペースの流れを外から促して追いかけてしまったことで前半の消耗が大きく、過去に結果を出してきたなんとか我慢させて脚を溜めるレースとは異なる内容になってしまったもの。その後の香港スプリントではハイレベルな香港勢を相手に5着と実力を出し切ればまだまだGI戦線で戦えることを証明しています。
発揮できるパフォーマンスにムラはあるものの、力を出し切れた時は上位人気が想定される馬とも見劣らない実力の持ち主。敗戦続きで人気落ちが想定される今回は重めの印を打つことも検討している一頭です。
(再び私情を挟みますが、エールちゃんがGI勝つところ見たいです。ただの願望です。)
モズメイメイ
-近走の内容-
・前走:北九州記念 10着
→前半3F32.9-34.4、高速馬場で内有利なレース。
スタートはよかったが葵Sの時ほどではなく、ジャスパークローネが速かったため逃げられず外を回される不利。
・2走前:葵S 1着
→前半3F33.9-後半3F33.2、高速馬場のスローペースで内前有利なレース。
一頭だけ抜けた好スタートを決めて逃げに持ち込み勝利。
-評価-
2走前の葵Sのスタートは異常に速かったためこれはタイミングが噛み合いすぎた感は強いものの、元々スタート自体は上手な子。しかし近2走の内容だけでは古馬相手に通用するだけのものは見せておらず、1200mでは他にテンのスピードが速い子もいるため強調材料には欠けてしまう。今回も前走の北九州記念と同様にジャスパークローネ、テイエムスパーダといった逃げ候補がおり、仮に好スタートを決めたとしても葵Sのような楽な展開に持ち込めるかどうかがポイント。
以上、スプリンターズSの全頭診断でした!
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