大阪杯レース展望
-大阪杯-
このレースで問われる能力・要素・傾向は
○最後までバテずに走り切る持続力
○コーナーで加速する器用さ
○高速馬場適性
○内枠有利(内有利)
○逃げ先行有利
○距離延長・同距離有利
○能力<適性
※データは過去5年
阪神芝2000mはスタート後に急坂があり、すぐに1コーナーを迎えることからスローペースになりやすく逃げ先行馬有利なコースです。
残り800m付近からは下り坂となるため早めにペースが上がり、最後までバテずに走り切る持続力とコーナーで加速する器用さ、急坂をこなすパワーが求められます。基本は前目のポジションから立ち回れる子を狙いたいコースです。
(コースそのものの解説はこちら)
最初のポイントは内枠有利(内有利)です。
○1〜4枠
【2-2-1-26/31】
勝率6.5% 連対率12.9% 複勝率16.1%
単勝回収率260 複勝回収率80
○5〜8枠
【3-3-4-30/40】
勝率7.5% 連対率15.0% 複勝率25.0%
単勝回収率49 複勝回収率81
阪神芝は馬場が荒れにくいことから基本内有利になりやすく、このコース自体内有利になりやすいコース形態をしているため、内枠が恵まれやすいレースとなっています。厳密に言えば、外枠でもポジションを取れる馬や内で立ち回ることができれば好走しやすいレースとなっています。
2023年は2人気1着のジャックドールは逃げ切り勝利。外枠から先行し内を立ち回ったダノンザキッドが10人気3着と穴をあけており、2022年は内枠から上手く立ち回ったポタジェが8人気3着と人気薄で勝利。3人気2着のレイパパレ、7人気3着のアリーヴォは外枠でしたが、外を回さず上手く立ち回っていました。
このレースではポジションを確保できる能力(先行力)が大きな武器になるため、内を上手く立ち回れる馬に注目です。
続いてのポイントは逃げ先行有利です。
○初角5番手以内
【5-3-2-19/29】
勝率17.2% 連対率27.6% 複勝率34.5%
単勝回収率347 複勝回収率121
○初角6〜9番手
【0-0-2-17/19】
勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率10.5%
単勝回収率0 複勝回収率22
○初角10番手以下
【0-2-1-20/23】
勝率0.0% 連対率8.7% 複勝率13.0%
単勝回収率0 複勝回収率78
阪神芝2000mはコース形態からスローペースになりやすく、基本逃げ先行馬が有利なコースです。このレースも例外ではなく、過去5年の勝ち馬は全て初角5番手以内の逃げ先行馬となっています。
反対にポジションの取れない差し追込脚質の馬は人気を裏切ることも多く、2023年にはスターズオンアースが1人気2着、ジェラルディーナが5人気6着。2022年はエフフォーリアが距離短縮で先行できず1人気9着、アカイイトが4人気10着。2020年はブラストワンピースが3人気7着。2019年もブラストワンピースが1人気6着、ペルシアンナイトが3人気11着と、上位人気に推されて人気以下の着順になってしまうケースが目立ちます。
前目のポジションを確保出来る先行力を持つ馬に注目です。
続いてのポイントは距離延長・同距離有利です。
○距離延長
【1-0-3-16/20】
勝率5.0% 連対率5.0% 複勝率20.0%
単勝回収率20 複勝回収率101
○同距離
【4-2-0-16/22】
勝率18.2% 連対率27.3% 複勝率27.3%
単勝回収率439 複勝回収率115
○距離短縮
【0-3-2-24/29】
勝率0.0% 連対率10.3% 複勝率17.2%
単勝回収率0 複勝回収率41
このレースは小回りコースで行われる中距離戦で、スピードの持続力が問われます。前述した逃げ先行有利傾向も相まって、2000m以下のレースで実績を残してきた馬の活躍が目立つレースとなっています。
反対に距離短縮で臨む馬は、ペースが上がることによってポジションが取れず敗れてしまうケースも多く、2023年はジェラルディーナが5人気6着、ヴェルトライゼンデが3人気9着。2022年はエフフォーリアが1人気9着。2020年はブラストワンピースが3人気7着。2019年もブラストワンピースが1人気6着と敗れています。
雨で馬場が重くなるなどしない限り、距離が伸びて良さそうな馬はスピード不足に陥りやすいため注意が必要です。
最後のポイントは能力<適性です。
阪神芝2000mの基本は小回りコース×持続力勝負×内有利であるため、速いスピードを持続する能力と立ち回りの上手さが問われるコースとなっています。そのため直線の長い主流条件に強い差し追込馬が取りこぼすケースも多く、能力よりも適性が強く問われるため荒れることも多いレースです。
○1〜2人気
【2-2-2-4/10】
勝率20.0% 連対率40.0% 複勝率60.0%
単勝回収率77 複勝回収率87
○3〜5人気
【1-2-1-11/15】
勝率6.7% 連対率20.0% 複勝率26.7%
単勝回収率81 複勝回収率75
○6人気〜
【2-1-2-41/46】
勝率4.3% 連対率6.5% 複勝率10.9%
単勝回収率175 複勝回収率81
○6人気〜(単勝オッズ100倍未満)
【2-1-2-24/29】
勝率6.9% 連対率10.3% 複勝率17.2%
単勝回収率278 複勝回収率129
近年阪神芝2000mのGIを勝利した馬は、ジャックドールやスタニングローズ、ポタジェやアカイトリノムスメ、そしてレイパパレなど、他のコースのGIでは勝てなかった馬が目立ちます。ドバイで行われる国際GIと時期が被っていることもあり、他のGIでは善戦止まりだった馬が勝ち切れるレースである点は意識しておきたいポイントです。
-有力馬について-
タスティエーラ
-近走の内容-
・前走:有馬記念 6着
→前半3F36.2-後半3F35.9、高速馬場の持続力勝負となり、内で立ち回った馬が恵まれたレース。
スタートで内にヨレてしまい先行できず、直線は外から被され減速不利、キレ負け。
-評価-
持続力に長けた先行馬。
強かったのは差し追込有利展開を先行して粘り込んだ4走前の皐月賞。このレースは重い馬場+極端なハイペースで逃げ先行勢が軒並み失速するなか、前目のポジションから2着に粘ったもので高く評価できる内容。
日本ダービーはスローペースを先行と楽な展開だったが、先行力と持続力を活かして好走するのが本馬の得意パターン。厳しいペースでも簡単にバテないのが持ち味であるため、持続力を活かせるこのレースへの適性は秘めていると考えられる。
前走の有馬記念はスタートが決まらず直線不利を受けての6着なので、メンバーレベルが下がるここでは能力最上位。ただ、不安点は近走先行できていない点。高速馬場の2000mも経験がなく、距離短縮となるここはポジションを取り切れず差し損ねる可能性が考えられる。大崩れしにくいタイプであるため上位評価も、枠の並び次第では他馬から入ることも考えたい。
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