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コースを学ぼう!-part45-【阪神ダート1800m】

こんばんは!限界化競馬Vの碧馬らいむです🍀🐴

ここでは競馬場のコース毎の特徴押さえておきたいポイントについて記載しています!普段何気なく見ているレースも、コース形態や特徴を把握して見ていると面白い部分があったり、レースの振り返りや馬券購入のヒントに繋げられる部分もあります✏️📖
「このコースはこんな特徴があるんだ!」と思っていただければ嬉しいです✨

さて、今回はGIIIアンタレスSなどが開催されるコース、阪神ダート1800mについてまとめました!📊
過去のデータについても記載していますので、競馬に詳しい方も競馬初心者の方も少しでも参考になれば嬉しいです…!





🟢コースの概要🟢

コースの全体像

阪神ダート1800mコース図

阪神ダート1800mは観客席側の直線、急坂手前からのスタートとなり、一周してゴールを迎えるコースです。
春にはGIIIアンタレスSが行われます。



🔴押さえておきたいポイント🔴

ダートコースのなかではコーナー角が緩く、直線も長めのコース!
阪神ダート1800mはダートコースのなかではコーナー角が緩く、直線距離352.7mとJRA全10場のなかで4番目に長いため、他場と比較すると差しが届きやすいコースとなっています(詳しくは脚質別成績で触れます!)。
外を回して加速しやすいコースのため、前有利傾向が強いコースや外を回して加速できず差し損ねた子が巻き返すケースも目立ちます。馬群での競馬を苦手としている子、砂被りを嫌う子も好走しやすいコースのため、他場で敗れている子の巻き返しにも注意が必要です…!


急坂を2回上るコース!パワーも必要!
阪神ダート1800mは、スタート後とゴール前と急坂を2回上るためパワーも求められるコースです。
ダートは芝と比べてパワーが重要となりますが、このコースは急坂もあるためタフさが求められる舞台となっています。特に含水率の低い馬場(良馬場)ではパワーが強く求められるため、馬場状態にも注目です…!




📊データ編📊

ここからはデータを基に更に深掘りし考察していきます。
データは2017年1月〜2022年11月20日(日)の期間に行われた阪神ダート1800mの結果を集計しました!✏️
(集計時に単勝40倍を超えるオッズのお馬さんは除外して集計させていただきました。理由は一頭馬券内に絡むだけで回収率の数字に大きな変化が現れ、正確さに欠けると感じたためです。)

🐴枠順別成績🐴


14頭立て以上

頭数に関わらず好走ゾーンは外枠に偏っており、内枠は不審傾向となっています。
ダートの内枠は砂を被るリスクがあることに加え、阪神はダートコースのなかではコーナー角が緩く外から加速しやすいコースとなっています。そのため基本は外枠有利内枠不利なコースです…!




🐴脚質別成績🐴


14頭立て以上

逃げ先行は好走率・回収率ともに高いものの、この数字はダート中距離コースのなかでは決して高い部類ではない点に注意が必要です。
阪神ダートコースは外から加速しやすく、直線距離もJRA全10場のなかで4番目に長いため他場と比較すると差しが届きやすいコースとなっています。それ故に捲りも好成績。早めに動いていく競馬もしやすいコースと覚えておきましょう。
とはいえダート戦らしく基本は前有利ですので先行力のある子を中心に考えつつ、差しが決まりにくいコースで差し損ねた長く脚を使うタイプの差し馬を狙ったり、このコースで敗れた逃げ先行馬を前有利なコース替わりで狙うなど、他場との比較を有効に繋げたい舞台です…!




🐴種牡馬別成績🐴

勝利数1位はキングカメハメハ
全体で見ると回収率は低めの成績ですが、押さえておきたいのは以下のポイントです。

1人気
【14-10-2-11/37】
勝率37.8% 連対率64.9% 複勝率70.3%
単勝回収率98 複勝回収率91

1〜3人気
【26-19-9-40/94】
勝率27.7% 連対率47.9% 複勝率57.4%
単勝回収率98 複勝回収率89

産駒は人気での好走率が高く、1〜3人気にまで広げても安定した成績を残しています。
オッズは馬券購入者が作り出すものですので、人気に見合った実力があるのか一頭一頭精査する必要はありますが、強いと評価されてる子は堅実に走ってくる傾向にあります。キングカメハメハ産駒は母系によって様々なカテゴリーで活躍していますが、弱点の少ない万能タイプの子も多く癖の少ないこのコースで安定しているのではないでしょうか…!


2位はルーラーシップ。1位のキングカメハメハと親子ワンツーとなりました。
押さえておきたいのは以下のポイントです。

○外枠(6〜8枠)
【13-11-16-48/88】
勝率14.8% 連対率27.3% 複勝率45.5%
単勝回収率115 複勝回収率104

ルーラーシップ産駒はバテずに長く脚を使う持続力に長けた子が多く、外から加速するレースを得意としている子が目立ちます。このコース自体が外枠有利なコースですが、産駒の特徴とマッチしやすいため要注目です…!
また、1人気の信頼度は高いものの、1〜3人気までの上位人気馬まで広げると父ほどの安定感は示していないため注意が必要です。


注目したいのは4位のオルフェーヴル。好走率・回収率共に高い成績を残しています。
押さえておきたいのは以下のポイントです。

牝馬
【10-23-6-41/80】
勝率12.5% 連対率41.3% 複勝率48.8%
単勝回収率121 複勝回収率113

牝馬のオルフェーヴル産駒はかしわ記念を制したショウナンナデシコや、このコースに出走したことはないものの武蔵野Sを制したギルデッドミラーなどダートでの活躍馬も複数出ています。
このコースでは牝馬の好走率が高い、と覚えておきたいです…!


ほか、注目したいのは9位のシニスターミニスター。こちらも好走率・回収率共に高い数字を残しています。
シニスターミニスター産駒は先行力や器用さを持つ産駒が多く、代表産駒にはチャンピオンズCを制したテーオーケインズがいます。
押さえておきたいのは以下のポイントです。

初角5番手以内
【15-13-5-29/62】
勝率24.2% 連対率45.2% 複勝率53.2%
単勝回収率185 複勝回収率138

先行してポジションをとって粘るのが産駒の基本スタイル。揉まれるのを嫌う子も多いため、先行できるかどうかが好走に大きく繋がっており、ポジションが取れなかった時は大きく好走率が下がるのが特徴です…!


ランキング外で注目しておきたいのが2頭、一頭目はカジノドライヴです。
こちらも好走率・回収率共に高い数字を残しており、押さえておきたいのは以下のポイントです。

初角3番手以内
【10-3-3-14/30】
勝率33.3% 連対率43.3% 複勝率53.3%
単勝回収率258 複勝回収率113

稍重〜不良馬場
【8-2-6-16/32】
勝率25.0% 連対率31.3% 複勝率50.0%
単勝回収率190 複勝回収率132

シニスターミニスター同様に先行してポジションをとって粘るのが産駒の基本スタイルで、プロキオンSを制したメイショウカズサのように前につけられるかどうかで成績が大きく変化します。
また、湿った馬場を得意としている産駒が多いのも特徴で、雨が降った時は要注目です…!


注目しておきたいのはもう一頭、マジェスティックウォリアーです。
押さえておきたいのは以下のポイントです。

中枠〜外枠(4〜8枠)
【12-8-7-29/56】
勝率21.4% 連対率35.7% 複勝率48.2%
単勝回収率121 複勝率96

マジェスティックウォリアー産駒は揉まれることや砂被りを苦手としている子が非常に多く、内枠に入ると大きく成績を落としてしまいます(1〜3枠…単勝回収率8,複勝回収率41)。そのため外枠で注目したい種牡馬です…!


🍀注目種牡馬キングカメハメハルーラーシップオルフェーヴルシニスターミニスターカジノドライヴマジェスティックウォリアー




🐴平均ラップ🐴

参考として古馬1勝クラスアンタレスSみやこS阪神ダート1800mの全レースの平均ラップをグラフにしました。

スタート後は先行争いでペースが速くなるものの、スタートから1コーナーまでの距離が短く急坂もあることからコーナー部分でペースが緩みやすいのが特徴です。
また、阪神はダートコースのなかでもコーナー角が緩く外から加速しやすいコースとなっているため、後半はコーナー部分でも大きな加減速がなく徐々に加速する持続力勝負になりやすいのが大きな特徴です。
そのため外を回して加速したいタイプの子や、バテずに長く脚を使えるタイプの子に注目したいコースです…!
(枠順成績もそうですが、中京ダートとは異なる性質を持っているため、予想する時はコース替わりでの評価の上げ下げが大切となります!)




🐎人気薄の好走例🐎

これらを踏まえて実際に人気薄の子が穴をあけた例を見ていきましょう。

穴をあけた例①
2022年10月15日(土)
阪神11R 太秦S
ベルダーイメル 10人気3着(単勝27.7倍,複勝5.5倍)

近走は大敗する競馬が続いていましたが、前走のBSN賞は心房細動、2走前は巴賞は芝でのレースで参考外のレースでした。
3走前の三宮Sでは前半が速く差しの届く流れを先行して4着に好走しており、展開次第で現級でも通用する走りを見せていました。
今回は外枠から逃げの手を打つと、上位二頭には離されたものの3着に粘り穴をあけました。

-買い要素-
・近走不利
・揉まれにくい外枠
・オルフェーヴル産駒の牝馬



穴をあけた例②
2022年4月10日(日)
阪神12R 梅田S
クリノドラゴン 6人気2着(単勝9.3倍,複勝3.0倍)

昇級初戦となった前走は7着に敗れてしまいましたが、実績のない1600mのレースに加えペースが遅く差し馬には苦しい展開でした。
今回は実績のある阪神ダート1800mへのコース替わり、外から加速しバテずに長く脚を使える持続力を活かして2着に好走、穴をあけました。

-買い要素-
・前走展開不向き
・コース替わり(距離延長)
・外寄りの枠



穴をあけた例③
2021年3月21日(日)
阪神12R 4歳上2勝クラス
チェルアルコ 7人気1着(単勝21.9倍,複勝4.1倍)

昇級初戦となった前走は7着と敗れてしまい今回は人気を落としていましたが、前走は逃げ先行馬にとっては苦しい展開となりやすい阪神ダート2000mで先行して敗れたものでした。
今回は距離短縮に加え不良馬場で行われた一戦で、先行するとそのまま押し切っての勝利。チェルアルコの父はカジノドライヴで、スピードが出る馬場を得意としている本馬にとってこの距離短縮と不良馬場替わりは大きなプラス要素でした。

-買い要素-
・距離短縮
・湿った馬場のカジノドライヴ産駒
・先行脚質




〜まとめ〜

○急坂を2回上るコース、パワーが求められる!

○コーナー角が緩く外を回して加速しやすいため、外枠有利内枠不利なコース!

○ダート戦で基本は前有利なコースも、他場のダート中距離コースと比較すると差しが決まりやすいコース!

○注目種牡馬はキングカメハメハルーラーシップオルフェーヴルシニスターミニスターカジノドライヴマジェスティックウォリアー

○前半のペースは落ち着きやすく、最初のコーナーでペースが緩んだ後は徐々に加速する流れに!バテずに走り切る持続力が求められる!





🍀アンタレスSのポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
最後までバテずに走り切る持続力
急坂をこなすパワー
やや外枠有利
差し追込有利
距離短縮有利

阪神ダート1800mは日本のダートコースのなかではコーナー角が緩く、ダート戦にしては外を回しての差しや捲りが決まりやすいコースです。
基本は最後までバテずに走り切る持続力や急坂をこなすパワーが求められるコースです。


最初のポイントはやや外枠有利です。

1〜4枠
【3-2-2-32/39】
勝率7.7% 連対率12.8% 複勝率17.9%
単勝回収率36 複勝回収率32

5〜8枠
【2-3-3-32/40】
勝率5.0% 連対率12.5% 複勝率20.0%
単勝回収率35 複勝回収率63

このコースはコーナー角が緩いため、ダートコースのなかでは外を回しての差しも決まりやすい特徴を持っています。その上ダートのレースは砂を被るといった要素があるため元々芝よりも外有利になりやすいため、基本は外寄りの枠に入った馬を評価したいレースです。
しかし外を回しすぎると距離ロスが大きくなり不利になってしまうため、砂を被っても平気な馬は内で立ち回るに越したことはありません。内枠がいいのか外枠の方が走りやすいのか、馬のタイプと相談して考えていきたいレースです。


続いてのポイントは差し追込有利です。

初角5番手以内
【1-2-0-24/27】
勝率3.7% 連対率11.1% 複勝率11.1%
単勝回収率7 複勝回収率26

初角6〜9番手
【2-3-3-12/20】
勝率10.0% 連対率25.0% 複勝率40.0%
単勝回収率75 複勝回収率80

初角10番手以下
【2-0-2-28/32】
勝率6.3% 連対率6.3% 複勝率12.5%
単勝回収率35 複勝回収率46

このコースはダートレースのなかでは差しが決まりやすいこともあり、逃げ先行馬は苦戦傾向となっています。
初角で5番手以内につけた逃げ先行馬は2023年にプロミストウォリアが1人気1着で勝利していますが、同年のカフジオクタゴンは3人気5着。2022年はケイアイパープルが4人気5着、バーデンヴァイラーが3人気15着。2021年はレピアーウィットが4人気8着、グリムが5人気12着。2020年はロードゴラッソが4人気8着、ベストタッチダウンが1人気14着と、人気を裏切るケースも目立つ結果になっています。
前で立ち回りの上手さを活かして粘り込むタイプよりは、持続力に長けた差し馬を狙いたいレースです。


最後のポイントは距離短縮有利です。

距離延長
【0-0-0-9/9】
勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率0.0%
単勝回収率0 複勝回収率0

同距離
【2-3-4-34/43】
勝率4.7% 連対率11.6% 複勝率20.9%
単勝回収率11 複勝回収率50

距離短縮
【3-2-1-21/27】
勝率11.1% 連対率18.5% 複勝率22.2%
単勝回収率87 複勝回収率60

前走が地方の重賞レースで5着以内+距離短縮+当日単勝オッズ50倍未満
【3-2-1-8/14】
勝率21.4% 連対率35.7% 複勝率42.9%
単勝回収率167 複勝回収率117

このレースは持続力が問われ差しが決まりやすいタフなレースであることから、距離延長で臨むスピードタイプの子は不利になりやすく、反対に距離短縮で挑む馬が好成績となっています。
特に目立つのは前走地方重賞レースに出走していた距離短縮馬。地方のタフな中長距離ダートで戦ってきた馬は、2022年にオメガパフュームが2人気1着。2021年はロードブレスが6人気3着。2020年はウェスタールンドが3人気1着、アナザートゥルースが7人気2着。2019年はアナザートゥルースが6人気1着と、人気薄での好走も目立つため要注目です。




以上、阪神ダート1800mの特徴についてでした!
今後も気がついた事があれば随時更新していきます!

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(ダートも攻略していきたい!)



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