見出し画像

コースを学ぼう!-part2-【東京競馬場芝コース】

こんばんは!碧馬らいむです🍀


第二回目は今週から開催となる東京競馬場の芝コースについてまとめてみました!今回は特定の距離ではなく東京コース全体の特徴について記そうと思います!

競馬に詳しい方にとってはそれくらい知ってるよ!という内容かもしれませんので、ボクのような競馬初心者の方などに少しでも参考になれば嬉しいです✨


🟢コースの概要🟢


コースの全体像

画像4

画像5

一周距離が2083.1m(Aコース使用時)ととても広く、日本ダービー、天皇賞(秋)、ジャパンカップなど数多くのGIレース(格式の高いレース、ジーワンと読みます)が開催される主要な競馬場です。
直線距離は525.9mと新潟外回りコースにつぐ2番目の長さで、直線にはゴール前残り500m〜300mにかけて高低差約2mの坂があり、登りきった後は平坦部分が続きます。中山競馬場の坂は100m程で高低差約2.2mの坂なので東京競馬場のほうが緩やかな坂であることがわかりますね。コース自体が広く、直線も長いため基本は力を出しやすいコースです!


🐴中山競馬場との違いって?🐴

今週からは東京開催ということで、9月に中山競馬場でレースに出走したお馬さんが東京コースに出走してくることも多く見られるかと思います。そこで中山競馬場と東京競馬場の大まかな違いについてまとめてみました!

画像1


①右回りと左回り

中山競馬場では、すべてのレースで右回り(時計回り)に走ります。それに対し東京競馬場では左回り(反時計回り)に走ります。ボク達にも右利き・左利きと利き手があるように、お馬さんのなかにもどちらかを得意・不得意としてるお馬さんもいます。わかりやすいお馬さんは苦手な回りの競馬場では上手にコーナーを曲がれなかったり、真っ直ぐ走れなかったりとぎこちない走りになってしまうようです(手前を変えることが出来ないなどもっと細かい部分もあるようですが、この辺はボクも映像を見ながらまだまだ勉強している部分ですのでまたの機会に触れます!)。国内で左回りの競馬場は東京・新潟・中京の3つですので、過去にこの3つの競馬場で好走歴の多いお馬さんは左回りの方が得意としてる可能性がありそうですね!


②直線距離と坂の違い

前述した事と重なる部分もありますが、中山競馬場は直線距離が310m、ゴール前180m〜70mにかけて約2.2mの急坂があります。それに対し東京競馬場は直線距離が525.9m、ゴール前500m〜300mにかけて約2mの坂があり、中山競馬場と比べると坂が緩やかであることがわかります。直線距離は中山競馬場よりも200m以上長く、コース自体も広いため差し・追い込み馬が活躍しやすいコースとなっています。坂も緩くなっている分、中山競馬場よりもパワーは必要なく、直線でのスピードが求められるコース形態といえそうですね。


③上がり3F勝負になりやすい

まず「上がり3F勝負」ってどういう意味?という方もいるのではないでしょうか。競馬を初めたばかりの頃は聞き慣れない単語が多くてボクも戸惑いました(今でも競馬について調べているとこれってどういう意味?となることは多々ありますが…)。この単語の意味は

・1F(いちハロン)=200m、つまり3F=600m
・上がり=終盤のタイムのこと

つまり終盤600mのタイムでの勝負になりやすい、ということですね。東京競馬場は直線距離が長いため、前半はスタミナを温存して後半で勝負!というような心理からかスローペースになることがよく見られます。そうなると先頭から最後方までの差が少なくなり、直線のスピード比べになることがあります。この場合は逃げているお馬さんもみんな余力十分な状態で最後の直線を迎えることとなるので、瞬発力(緩いペースから一気にトップスピードまで持っていく加速力のこと)が求められるレース質となります。そういったレースでは上がり33秒台、ペースや馬場状態によっては上がり32秒台の末脚がないと好走できない時もあるので、過去のレースで最後に速い脚を使えているかが重要となりそうです。ただし、GIのような頭数が揃うレースともなると、前に行きたいお馬さんも多くなりスローペースにはなりにくく、道中から速いペースを追走する能力も必要となり、瞬発力だけの勝負になることは少ないようです。


④芝は綺麗な状態が保たれやすい

この項目は中山競馬場との違い、というよりも東京競馬場の特徴ですね。お馬さんが走った後は馬場が傷んで走りにくくなるため、競馬は開催が進むと仮柵(かりさく)と呼ばれる柵を外側へ移動し荒れた内部分の馬場をカバーしています。その仮柵を移動させた場所によってAコース・Bコースなどと呼びますが、東京競馬場にはA・B・C・Dコースの4つのコースがあります(他競馬場は2つか3つが多く、4つコースを使用できるのは東京と京都の2場だけ)。つまり、馬場の傷み具合によって4つのコースを使用することができるため綺麗な状態を維持しやすい、ということだと思います。

画像2

お馬さんが走り芝が剥げてしまって、馬場が悪くなった内側を…
(安定の絵心皆無)


画像3

柵を移動させることで内側も綺麗な状態に!
(芝とダートの間の柵を書き忘れてましたすみません)

そのため他の競馬場よりも内側が荒れにくく、内有利になることや、高速馬場と呼ばれるような速い時計が出る馬場になることも多く感じます(時計=走破タイム)。しかし、雨が降り続いて馬場が重くなった時は外差しが決まりやすくなったり、重くなりすぎて後ろの差し・追い込み馬が速い脚を使えず前有利な馬場になったり、逆に芝の状態が良すぎて前に行ったお馬さんが止まらなくなったりと、極端な馬場の変化が起こることもあります。どういった条件で馬場の変化がおこるのか、ボクも今開催は天気等に注目しながら楽しもうと思います✨


⑤レース質の違い

ここまでの項目で中山競馬場と東京競馬場の違いについて記載しましたが、これだけ特徴が違うということは同じ距離のレースでも競馬場が違えば求められる適性も変わってくる、ということですね。例えば中山競馬場を得意としているお馬さんは、急坂を苦にしないパワーがあったり、直線が短い分先行して器用な立ち回りができたり…と、競馬場に合った特性を持っていると思います。中山競馬場が苦手なお馬さんはその逆でパワー不足であったり、器用な立ち回りができず後方からのレースで差し損ねてしまう…といったお馬さんが多いのではないかと思います。(もちろん毎回傾向通りレースが決まるわけではないですし、苦手な分野がない優等生のようなお馬さんもいますが…🐴)
そういった得意・不得意を見つけることができれば馬券を買う上での一つの指標になるのかな、と思います。
例えば今年の2月や5.6月の東京開催で、瞬発力を求められるレースとなって好走したお馬さんが、中山で凡走したとしても、次に東京コースに出走してくれば巻き返してくる可能性が高いと思います。逆に先週までの中山開催で好走したお馬さんが、東京コースに替わって人気していたとしても、レースの質が変われば凡走してしまう可能性もあると思います。そして凡走したとしても、12月以降の中山開催に変わって巻き返してくる可能性もあるので覚えておいて損はないと思います。コースによっての得意→苦手→得意のような巻き返しは東京競馬場と中山競馬場に限らず、意識しておきたいですね。


🐴まとめ🐴

以上を踏まえて、馬券を買う上でも抑えておきたいポイントは…

・左回りが得意なお馬さんを狙ってみる!(東京・新潟・中京に実績のあるお馬さん、もっとシンプルに過去に東京コースで好走しているお馬さんでもいいかも…!)

・近走で速い上がり3Fは計時しているのに差し遅れて負けてしまってるお馬さんを狙ってみる!(東京替わりで差し切れる可能性!ただし馬場が綺麗な状態では前が止まらない可能性もあるので、他のレースで差し・追い込み馬が好走できているかどうかのチェックをするといいかも!)

・高速馬場に適性のあるお馬さんを狙ってみる!(雨の影響を受けた芝や開催後半で傷んだ芝が苦手で、そこで負けちゃったお馬さんは高速馬場の綺麗な芝で巻き返してくるかも!)

・東京コースで好走実績があって、中山のようなパワーや持続力が求められるレースで負けてしまったお馬さんを狙ってみる!(東京では全く違う能力が求められる事が多く、適性外で負けたようなレースは気にしない!)


頭になんとなくでも入れておきたいのはこの辺でしょうか。他にもサンデーサイレンス系が強いとかディープインパクト産駒が強いとかもあるのですが、血統に関しての知識がまだあまりなく名前や大雑把な傾向をぼんやりと知っている程度なので、血統についてはまたいつか触れることができたらなと思います。(血統についても詳しくなれれば特徴を掴みやすくなりそうですし面白そうですよね!)

他にも競馬を見ている中で気が付いたことなどがあれば、随時追加してよりよいコース解説にできるよう頑張ります✏️📖



最後まで読んでくださりありがとうございます🍀✨




(競馬場について調べてると現地に行ってみたいなって想いが強くなる…紙の馬券買って応援してみたいな。)




いいなと思ったら応援しよう!

碧馬らいむ@競馬はRPG
いつもボクの記事を読んでくださりありがとうございます! これからも根拠のある記事、面白い記事を作成していけるよう努力します!