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コースを学ぼう!-part16-【中山芝2500m】

こんばんは!限界化競馬Vの碧馬らいむです🍀🐴

ここでは競馬場のコース毎の特徴押さえておきたいポイントについて記載しています!普段何気なく見ているレースも、コース形態や特徴を把握して見ていると面白い部分があったり、レースの振り返りや馬券購入のヒントに繋げられる部分もあります✏️📖
「このコースはこんな特徴があるんだ!」と思っていただければ嬉しいです✨


さて、今回はGI有馬記念が行われる舞台でもある中山芝2500mについてまとめました✍🏻
過去のデータについても記載していますので、競馬に詳しい方も競馬初心者の方も少しでも参考になれば嬉しいです…!






🟢コースの概要🟢

コースの全体像

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中山芝2500mコース図

中山芝2500mは外回りコースの3コーナー手前からスタートし、内回りコースを一周してゴールとなるコースです。
冬にはGI有馬記念が行われます。




🔴押さえておきたいポイント🔴

急坂を2回上るタフなコース!
中山芝2500mは、一周目とゴール前とで直線の急坂を2回上るコースです。さらに中山競馬場は直線から1コーナーにかけても上り坂となっているため、一周目は急坂を上った後も坂を上る必要があり特にパワーが必要なタフな舞台となっています。
また、中山競馬場の高低差は5.3mJRA全10場の中で最大となっており他の競馬場の長距離コースと比べても特にタフなコーススタミナが求められる舞台です。


スタート後はすぐコーナー、計6回コーナーを回る小回りコース!
中山芝2500mはスタート後すぐに3コーナーを迎えるため隊列が整う前にコーナーに進入することが多く、外枠の子はロスの生じやすい大外を回らされてしまう不利を受ける可能性が高いコースとなっています(詳しくはデータ編の枠順別成績で後述します…!)。
また、ゴールまで何度もコーナーを走るため、コーナーを苦にせずスムーズに走れる器用さも求められるコースです。そのため、過去に小回りコースでのコーナー加速に対応できているかどうか、実績を残しているかもチェックしておきたいコースです。




📊データ編📊

データは2017年1月〜2022年12月11日の期間に行われた中山芝2500mの結果を集計しました!✏️
(集計時に単勝40倍を超えるオッズのお馬さんは除外して集計させていただきました。理由は一頭馬券内に絡むだけで回収率の数字に大きな変化が現れ、正確さに欠けると考えているためです。)


🐴枠順別成績🐴

1枠の好走率が高い反面、7〜8枠は好走率が下がり回収率も低い数字となっており基本は内枠有利・外枠不利なコースとなっています。
このコースはスタート後すぐに3〜4コーナーへと入っていくため、外枠の子はポジションをとりにくく外を回される不利も受けやすいコースです。特に多頭数になるほど外枠が不利になりやすいコースのため、7〜8枠は不利な枠となっています。

ただし有馬記念では馬場の内側が荒れて内枠が不利になることもあるため注意が必要。ただそれでも大外枠は不利になりやすく、特に前目のポジションを確保して立ち回りの上手さを活かしたいタイプにとっての外枠は大きな不利に繋がりやすいため、枠順も重要なコースです。




🐴脚質別成績🐴

先行馬の好走率は高いものの、このコースでは逃げの好走率・複勝率共に低く逃げ切りが難しいコースであることがわかります。
逃げて好走しているのは殆どが上位人気に推されている子で、急坂を2回上るタフな長距離コースということもあり逃げ切るには実力を備えている子展開に恵まれる必要性があります。
ただし、メンバーも揃うGIの有馬記念では極端なスローペースにはなりにくいものの、その他のレースでは超スローペースになり穴馬が逃げ切った例もあります。メンバーの脚質やクラスも考慮した上で、逃げそうな穴馬がいれば敢えて狙うのも戦略の一つです。

有馬記念はペースが流れやすく差しもよく決まっているものの、直線の短い小回りコースなので追い込みが効きやすいわけではなく、基本は前目のポジションで立ち回れる子やコーナーで動ける器用さを持っている子を狙いたいコースです。




🐴種牡馬別成績🐴

勝利数1位はステイゴールド
単勝回収率は高くないものの、複勝率と複勝回収率は優秀な成績を残しています。本馬の産駒は小回りコースで活躍している産駒が多く、ここでは注目の血統です。

そして合わせて押さえておきたいのが9位のナカヤマフェスタ
ナカヤマフェスタはランキング1位のステイゴールドの子で、本馬の産駒も出走機会こそ少ないものの好成績を残しています。産駒は重い馬場や長距離コースなどスタミナが問われる条件を得意としている子が多く、このコースとは相性の良い血統です。


2位のディープインパクトは好走率・回収率共に低い数字。
産駒が得意としている軽い馬場で末脚を活かす能力がこのコースでは問われないため、東京や阪神の軽い馬場の中距離コースでスピード負けしてしまうような、スタミナに優れたタイプの産駒を狙いたいです。
(例としてあげると、2020年の有馬記念で2着に好走したサラキアは重馬場の1800m重賞を勝利→タフな2200mのGIで2着の実績があり、2019年の有馬記念で3着に好走したワールドプレミアは3000mのGI勝ち馬でした。)


3位のハーツクライは好走率・回収率共に優秀な成績。
有馬記念では2019年にリスグラシューが勝利、2018年と2017年にシュヴァルグランが3着と連続好走しています。
長距離に対応できるスタミナとバテずに長く脚を使う持続力に長けている産駒が多く、穴馬の好走も目立つため注目しておきたい種牡馬です。


他、注目しておきたいのは5位のエピファネイア
出走機会がまだ少なく勝利した4勝も全て1人気ではあったものの、2021年の有馬記念ではエフフォーリアが勝利しておりこのコースへの適性を感じさせています。
産駒は距離が伸びていいタイプの子も多く、今後も注目しておきたい種牡馬です。


🍀注目種牡馬ハーツクライエピファネイアナカヤマフェスタ




🐴平均ラップ🐴

参考として日経賞有馬記念中山芝2500mの全レースの平均ラップをグラフにしました。

どのクラスでも中盤でペースが緩み、後半1000m付近から加速し早めにペースアップする展開になっているのがグラフからわかります。
ペースが緩んでいる中盤の700〜1100mの地点は直線の急坂から1コーナーの上り坂の部分にあたるため、ここでペースが緩みやすく各馬が息を入れるポイントとなっており、坂を上りきった後の2コーナーからは下り坂となるため徐々に加速するラップとなっています。

スタート後はすぐコーナー&上り坂の部分でペースで緩むため前半はスローペースになりやすく、下り坂から徐々にペースアップしラスト4F〜5Fの長く脚を使う展開になりやすいため、最後までバテずに走り切る持続力とタフなコースに対応するスタミナパワー、そして小回りコースに対応する器用さが求められるコースです。
また、中盤のペースの緩みが少なくなるほどタフな流れとなりスタミナやパワーといったタフな要素が強く問われ、ペースが大きく緩むほど後半のスピードや立ち回り力が強く問われるため、どんなレース展開になるのか?を考えるのも大切な要素です。




🐎人気薄の好走例🐎

これらを踏まえて実際に人気薄の子が穴をあけた例を見ていきましょう。

穴をあけた例①
2022年9月24日(土)
中山10R 九十九里特別
ウォルフズハウル 10人気1着(単勝28.3倍,複勝5.0倍)

中山替わりで穴をあけたパターン。この日の中山は重馬場での開催で、特にタフな条件でした。
ウォルフズハウルは長距離で結果を残してきたスタミナタイプの子で、近走はスピードが問われる東京コースや2000〜2200mのレースを使われて敗れていました。
今回は重馬場のタフな中山2500mへのコース替わり、条件好転のここはしっかりパフォーマンスを上げて差し切りました。

-買い要素-
・タフな条件に強いタイプ
・距離延長+中山替わり
・ハーツクライ産駒



穴をあけた例②
2021年12月26日(日)
中山11R 有馬記念
ディープボンド 5人気2着(単勝20.9倍,複勝2.8倍)

こちらは有馬記念で穴をあけたパターン。
このレースはパンサラッサやタイトルホルダーがいたことでペースが速くなり、よりタフさが問われるレースとなりました。
ディープボンドは同年の長距離GIレース天皇賞春でも2着に好走しており持続力勝負やタフなレースに滅法強く、人気を覆す走りを見せました。

-買い要素-
・持続力に長けたタイプ
・タフさが問われる条件に強い
・前走は海外の敗戦で度外視可能




〜まとめ〜

○急坂を2回上るタフな長距離コース!パワースタミナといったタフな要素が求められる!

○コーナーを何度も回るため器用さが求められるコース!小回り適性に注目!

○基本は内枠有利・外枠不利なコース!多頭数では特に外枠が不利なコース!

○最後の直線も短いため基本は前目で器用に立ち回れる子を狙いたいものの、タフなコースで逃げ切りは難しいコース!

○注目種牡馬はハーツクライエピファネイアナカヤマフェスタ

○前半〜中盤はスローペースになりやすく、後半は早めにペースアップする展開になりやすいコース!そのため最後までバテずに長く脚を使う持続力が求められる!





🍀日経賞のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
最後までバテずに走り切る持続力
コーナーで加速する器用さ
逃げ先行有利
前走GI組が強い

中山芝2500mはスタート後にすぐコーナーを迎える上、直線の急坂〜1コーナーにかけて上り坂となるため前半はスローペースにやすく、後半にかけて徐々に加速していく流れになりやすいコースです。
そのため最後までバテずに走り切る持続力やコーナーで加速する器用さが問われ、急坂を2度上る必要があるためパワースタミナといったタフさが求められるコースです。


最初のポイントは逃げ先行有利です。

初角5番手以内
【4-2-3-19/28】
勝率14.3% 連対率21.4% 複勝率32.1%
単勝回収率62 複勝回収率66

初角6番手以下
【1-3-2-34/40】
勝率2.5% 連対率10.0% 複勝率15.0%
単勝回収率8 複勝回収率37

前走GII以上のレースで初角5番手以内+9着以内
【4-2-3-8/17】
勝率23.5% 連対率35.3% 複勝率52.9%
単勝回収率93 複勝回収率135

このレースは少頭数で行われることが多く、スローペースになりやすい特徴を持っています。そのため逃げ先行馬は展開に恵まれやすく、2023年はディアスティマが7人気3着。2022年はボッケリーニが4人気2着。2021年はウインマリリンが4人気1着。2019年はメイショウテッコンが3人気1着と人気以上に好走するケースが目立ちます。
反対に差し追込脚質の馬は、2023年にライラックが3人気4着。2022年にアサマノイタズラが3人気8着。2021年にラストドラフトが3人気8着。2019年にルックトゥワイスが2人気6着と、上位人気に支持されて馬券外に敗れるケースが目立っています。
ポジションを確保できる馬かどうかも、このレースでは重要視しておきたいポイントです。


続いてのポイントは前走GI組が強い点です。

前走GI組
【2-3-1-6/12】
勝率16.7% 連対率41.7% 複勝率50.0%
単勝回収率33 複勝回収率82

前走GI組以外
【3-1-4-47/56】
勝率5.4% 連対率8.9% 複勝率16.1%
単勝回収率30 複勝回収率41

前走GI組+前走5人気以内
【2-2-1-1/6】
勝率33.3% 連対率66.7% 複勝率83.3%
単勝回収率66 複勝回収率111

このレースは少頭数で行われることが多く、GIの前哨戦でメンバーが揃いにくいことから実力のある馬は堅実に走ってくる傾向があります。
特に前走GIで人気に推されていた馬の信頼度は高く、馬券外に敗れたのは2023年の不良馬場+出遅れで力を発揮できなかったアスクビクターモアだけとなります。
実力のある人気馬には無理に逆らわず馬券を組み立てたいレースです。




🍀有馬記念のポイント🍀

このレースで問われる能力・要素・傾向
最後までバテずに走り切る持続力
コーナーで加速する器用さ
パワーやスタミナといったタフな要素(近年は傾向が変化)
内枠〜中枠有利
差し追込有利
人気馬が強い

中山芝2500mはスタート後にすぐコーナーを迎える上、直線の急坂〜1コーナーにかけて上り坂となるため前半はスローペースにやすく、後半にかけて徐々に加速していく流れになりやすいコースです。
そのため最後までバテずに走り切る持続力やコーナーで加速する器用さが問われ、急坂を2度上る必要があるためパワースタミナといったタフさが求められるコースです

『直線が短くタフさが問われる』という性質から、非主流の適性が求められるのが有馬記念の従来の特徴です。
21年に5人気2着と人気以上に好走したディープボンドは重馬場の阪神大賞典を圧勝し天皇賞春でも2着、日本よりも遥かに高低差のきつい欧州でもフォワ賞を勝利した実績を持っており、スタミナに長けていた馬。東京など速い上がりが求められやすい舞台ではキレ負けしてしまうタイプでした。

20年に勝利したクロノジェネシスは宝塚記念と合わせてグランプリレースを3連覇した名馬。しかし、東京などの直線の長いコースで行われたGIでは、天皇賞秋、オークス、桜花賞、阪神JFと好走こそあれど、勝利したGIは全て直線の短い小回りコースでした。この年の2着のサラキアも阪神内回りで行われたエリザベス女王杯で2着と好走し、重馬場の府中牝馬Sで圧勝した経験を持っていました。

19年に勝利したのは同年の宝塚記念を圧勝したリスグラシュー。洋芝を使用している香港でも好走歴があり、タフなレースを得意としていた馬でした。2着のサートゥルナーリアは加速が早く小回りコースも得意で、皐月賞を勝利しダービーで敗れていた馬。3着のワールドプレミアは菊花賞の勝ち馬で、のちに天皇賞春も勝利するスタミナに長けた長距離馬でした。
一方、この年はアーモンドアイが1人気9着と人気を裏切った年。最終的にGIを9勝した名馬ですが、ジャパンカップをレコードで勝利するなど、スピードを活かせる高速馬場や東京などで特に高いパフォーマンスを発揮していた馬です。それがタフさが求められる有馬記念では強みを発揮できず、生涯で唯一馬券外に敗れたレースとなりました。

高速馬場の東京と冬場の馬場が荒れて時計のかかる中山は真逆の性質を持つと言っても過言ではなく、タフなレースへの得意・不得意を見極めるのが重要な要素となっています。


…というのが有馬記念の従来の傾向で重要なポイントでしたが、近年の有馬記念は特徴に変化が見られます。
昨年の秋、そして今年の秋と中山開催は特に時計が速い馬場コンディションとなっており、直線での末脚が発揮しやすく加速ラップも連発していました。そしてその良い馬場コンディションは冬になっても継続。降雨のない今年は葉牡丹賞、ひいらぎ賞でレコードタイムが更新されており、昨年同様速い時計が出る馬場コンディションとなっています。

速い時計が出やすく、直線での末脚が発揮しやすい馬場コンディションがどのような影響をもたらすかというと、本来重要なタフさが問われにくくなる一方でスピードを発揮することができるようになるため、主流条件に強い馬が好走しやすくなります。
23年の勝ち馬はドウデュース。主流条件のレースである日本ダービーの勝ち馬で、高速馬場を得意としている馬。日本よりも遥かにタフな欧州のレースでは馬券外に敗れており、翌年の重馬場の宝塚記念でも人気を裏切ってしまったように、従来のタフさが問われる有馬記念なら向いていないタイプの馬でした。
2着のスターズオンアースは桜花賞、オークスを勝利しており、ドウデュースと同様に直線の長い主流条件のGIを勝利している馬。この馬は弱点が少なく舞台を選ばずに好走していますが、勝利した3勝は全て直線の長いコースでした。

上記のように、良い馬場コンディションが保たれていることで、有馬記念というレースの質そのものが変化しています。近年の勝ちタイムを見ても

23年…2.30.9(良)
22年…2.32.4(良)
21年…2.32.0(良)
20年…2.35.0(良)
19年…2.30.5(良)
18年…2.32.2(稍重)
17年…2.33.6(良)
16年…2.32.6(良)
15年…2.33.0(良)
14年…2.35.3(良)
13年…2.32.3(良)
12年…2.31.9(良)
11年…2.36.0(良)
10年…2.32.6(良)

23年は近年のなかでも2番目に速いタイムとなっており、最も速い19年はハイペースのなか圧勝したリスグラシューが記録したタイムとなります。
今後は馬場コンディションが良い時(速い時計が出る時)、馬場コンディションが悪い時(馬場が荒れて時計がかかっている時)とで、主流条件に近いレースになるのか、非主流条件のレースになるのかを考える必要があるレースです。


続いてのポイントは内枠〜中枠有利です。

○1〜5枠
【5-3-4-38/50】
勝率10.0% 連対率16.0% 複勝率24.0%
単勝回収率37 複勝回収率53

6〜8枠
【0-2-1-27/30】
勝率0.0% 連対率6.7% 複勝率10.0%
単勝回収率0 複勝回収率39

中山芝2500mはスタート後すぐにコーナーを迎えるため、基本は内枠が有利になりやすいコースです。
しかし、有馬記念に関しては冬の中山開催4週目に行われることが関係し、開催が進んだことで馬場が荒れて内すぎる枠が不利になる傾向が見られる場合もありました。
しかし、近年の中山は良い馬場コンディションが保たれやすく、内枠の馬や内をロスなく立ち回った馬の好走が目立っています。
22年は2枠のボルドグフーシュが6人気2着、3枠のジェラルディーナが3人気3着と好走。1枠のイズジョーノキセキが13人気4着と大穴ながら馬券内まであと一歩の走りを見せています。
23年は8枠ながらも2番手を確保し内をロスなく立ち回ったスターズオンアースが7人気2着、2枠から逃げたタイトルホルダーが6人気3着と好走。1枠のシャフリヤールが8人気5着と人気以上に好走し、外を回されたジャスティンパレスは1人気4着と人気を裏切ってしまいました。
速い時計が出る馬場や、雨の影響がなく良い馬場コンディションが維持されている時は、内有利が強まることを意識しておきましょう。



続いてのポイントは差し追込有利です。

1角5番手以内
【0-1-2-26/29】
勝率0.0% 連対率3.4% 複勝率10.3%
単勝回収率0 複勝回収率25

1角6〜9番手
【2-1-1-14/18】
勝率11.1% 連対率16.7% 複勝率22.2%
単勝回収率24 複勝回収率35

1角10番手以下
【3-3-2-25/33】
勝率9.1% 連対率18.2% 複勝率24.2%
単勝回収率43 複勝回収率74

前走上がり3F3位以内+GIで5着以内
【4-2-3-13/22】
勝率18.2% 連対率27.3% 複勝率40.9%
単勝回収率55 複勝回収率108
※前走海外組を除く

中山芝2500mはスローペースになりやすい舞台ですが、急坂を二度越えなければいけないタフな長距離コースのため、差し追込が決まりやすく逃げ切りは難しいのが特徴です。それに加えて有馬記念は冬場の荒れたタフな芝での開催となるため、よりスタミナが問われやすく差し追込馬の好走が目立っています。
しかし、23年は平均ペースの流れながら逃げたタイトルホルダーが6人気3着、2番手からレースを運んだスターズオンアースが7人気2着と人気薄で好走しています。馬場コンディションが良い場合は内をロスなく立ち回る恩恵も受けられるため、逃げ先行馬が好走しやすくなると考えられますが、それでもGIレベルの能力がないと好走できていないとも捉えられます。
そもそもが逃げ先行馬にとって楽なコースではないため、能力の精査も大切です。


最後のポイントは人気馬が強い点です。

1〜3人気
【5-1-3-6/15】
勝率33.3% 連対率40.0% 複勝率60.0%
単勝回収率125 複勝回収率104

4〜6人気
【0-2-2-11/15】
勝率0.0% 連対率13.3% 複勝率26.7%
単勝回収率0 複勝回収率84

7人気〜
【0-2-0-48/50】
勝率0.0% 連対率4.0% 複勝率4.0%
単勝回収率0 複勝回収率20

このレースは最後の直線の短い中山+枠の有利不利の大きいコース+タフな冬時期の荒れた芝と、一見特殊な条件に見えますが、差しが決まりやすくスローペースになりやすい点から末脚に長けた人気馬は走りやすいレースとなっています。
過去10年ベースで見ても5人気以下で勝利したのは2015年8人気1着のゴールドアクターのみで、基本は人気馬が崩れにくいレースとなっています。
ただ、序盤に記載した有馬記念の傾向のように、時計のかかる非主流条件では東京などで実績を残してきた実力馬が人気を裏切るケースがあるため、そこは意識しておきたいポイントです。




以上、中山芝2500mの特徴についてでした!
今後も気がついた事があれば随時更新していきます!

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碧馬らいむ@競馬はRPG
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