Dockerはそれほど難しくない2
前回は概要について記載したので今回は実際の扱い方について記載します。
※本ドキュメントのサンプルはWindowsを想定して記載しているので
パスの記述などが他OSと異なる部分があります。
前提事項
Docker CLIかDocker Desktopをインストールしていること
※インストール方法は下記のドキュメントを参照
コンテナの作成と起動
イメージからコンテナを作り起動するには以下のコマンドで出来ます。
イメージにはDockerHubで公開されているイメージや自身で作成したイメージなどの名称を指定します。
例えばWebサーバのコンテナを作りたいときは、「httpd」を指定するとApache Http Severのコンテナが作られ起動します。
$ docker run --name web -d -p 18080:80 -v .\html:/usr/local/apache2/htdocs httpd
上記のコマンドを実行するとWebサーバのコンテナが作成されます。
http://localhost:18080にアクセスをするとWebサーバが起動していることが確認できます。
オプションにいろいろ指定していますが、それぞれ以下のような意味です。
--name web ⇒ コンテナの名称を「web」にする
-d ⇒ バックグラウンドでコンテナを実行する
-p 18080:80 ⇒ PCの18080ポートへの通信をコンテナの80ポートに
転送する-v .\html:/usr/local/apache2/htdocs ⇒
カレントディレクトリにある「html」をコンテナの
「/usr/local/apache2/htdocs」として扱う(バインドマウントという)
「html」に適当なHTMLファイルを作成して格納するとそのHTMLファイルを表示することができます。
※先のURLの末尾に「/{HTMLファイル名(拡張子を含む)}」を付けて
アクセスしてください。
コンテナの停止
起動しているコンテナを停止するには以下のコマンドからできます。
「CONTAINER」には名前を付けていればその名前もしくはコンテナIDを指定します。
「コンテナの作成と起動」の例で起動したコンテナであれば以下で停止できます。
$ docker stop web
停止したコンテナの起動
停止したコンテナは以下コマンドで起動することができます。
※「CONTAINER」に指定する名称は、「コンテナの停止」に記載した内容と同じです。
コンテナの削除
コンテナは以下のコマンドから削除できます。起動中のコンテナを削除する場合は「-f」のオプションが必要です。
コンテナの状態確認
コンテナの状態は以下のコマンドから確認できます。
最後に
他にもいろいろコマンドはありますが、最低限起動と停止の仕方が分かれば
扱うことができます。
また前述の操作などはDocker Desktopでも可能でマウスを使ってグラフィカルにコンテナを操作することができます。
とはいえDocker Desktopではすべての操作ができない、且つコマンドで操作する方が柔軟性が高いのでコマンドを使用して操作することから覚える方が良いと思います。