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プラグイン「OTT」

「OTT」は、Xfer Records が提供するマルチバンド・アップワード/ダウンワード・コンプレッサー(マルチバンドコンプレッサー)です。

OTTの特徴
1. 「アップワード・コンプレッション」+「ダウンワード・コンプレッション」

• 一般的なコンプレッサーは 「ダウンワード・コンプレッション」(音が大きい部分を抑える)のみですが、
OTTは 「アップワード・コンプレッション」(音が小さい部分を持ち上げる)も同時に行います。

• これにより、音のディテールがはっきりし、派手でインパクトのあるサウンド になります。

2. 3バンド処理(低域・中域・高域)

• それぞれの帯域(低音・中音・高音)に対して、個別にコンプレッションが適用されるため、音をバランスよく強化 できます。

3. EDMやボーカル処理に最適

• EDM系のシンセ、ドラム、ボーカル、ギターなどにかけると**「ギュッと詰まった、派手なサウンド」** になります。

• 例えば、音の明瞭感を上げたり、ミックスで埋もれないようにするのに便利です。

OTTの主な用途

✅ シンセサウンドの強化(特にEDM)
✅ ドラムのアタック感を強める(キックやスネアがパワフルになる)
✅ ボーカルを前に出す(明瞭度をアップ)
✅ ギターやベースのパンチを強化

使い方のポイント
1. Depth(圧縮の強さ)を調整

• 初期設定だと圧縮が強すぎるので、Depthを30〜50%くらいに下げると自然な仕上がりになります。

2. 各帯域(Low / Mid / High)のバランスを調整

• 例えば、高音をより強調したいなら Highのスライダーを上げる

• 逆に低音を抑えたいなら Lowを下げる

3. シンセやドラムに適用するとEDMっぽい派手な音に!

• SerumやSylenth1のようなシンセにかけると、プロっぽいEDMサウンドに仕上がります。

まとめ
• OTTはEDMや派手なミックスに必須のマルチバンドコンプレッサー

• アップワード&ダウンワード・コンプレッションで音の密度を上げる

• EDMのシンセ、ドラム、ボーカル、ギターに最適

• Depthを下げて調整すると自然な仕上がりに

Studio Oneのミックスやマスタリングでもかなり使えるプラグイン だから、ぜひ試してみてね!

OTTをstudio Oneとpiapro studio に導入する

OTT(Over The Top)は Xfer Records が提供する無料のマルチバンドコンプレッサーで、VST/AUプラグインとして利用できます。

Crypton社から無料でもらったとのことなので、通常はシリアルキーやダウンロードリンクが提供されているはずです。

Studio One への導入方法
1. OTTのインストール

• Crypton社から受け取ったインストーラー(または公式サイトのダウンロードリンク)を開く。

• Macの場合、AU/VST3 形式を選択してインストール。

2. Studio Oneで認識させる

• Studio Oneを開く

• メニューから [Studio One] → [オプション](または[環境設定])→ [ロケーション] → [VSTプラグイン] を開く。

• OTTがインストールされたフォルダ(通常は /Library/Audio/Plug-Ins/VST3 や /Library/Audio/Plug-Ins/Components)を追加する。

• プラグインリストを再スキャン するか、Studio One を再起動する。

3. 適用する
• トラック(MIDIやオーディオ)に適用したい場合、エフェクトリスト(インサートエフェクト) から「OTT」を選択し、適用する。

Piapro Studio への導入方法

Piapro Studio自体はVSTエフェクトを直接適用できる機能がないため、OTTを適用したい場合は Studio One側でミキシングする必要があります。

手順
1. Piapro StudioをStudio One内で使用
• Piapro Studioを VSTi(インストゥルメント) としてStudio Oneのトラックに追加する。

2. OTTを適用
• Piapro Studioの音が出力される トラックのインサートエフェクトに「OTT」を適用 する。

3. 微調整
• OTTの設定を調整して、圧縮の強さやサウンドの明瞭さを調整する。

注意点
• Piapro Studio単体ではVSTエフェクトを直接使えないため、DAW側(Studio One)で適用する必要がある。

• OTTのパラメータ を調整しすぎると、ボーカルのバランスが崩れることがあるので注意。

これでOTTをStudio Oneで使用しつつ、Piapro Studioのボーカルにも適用できるはずです!

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