アルペジオ
アルペジオ(arpeggio)とは、和音(コード)の構成音を一つずつ順番に鳴らす演奏技法のことです。和音を一度に鳴らすのではなく、分解して連続的に演奏することで、メロディーのような流れを作り出します。ギターやピアノなど、さまざまな楽器で使われる技法です。
たとえば、Cメジャーコード(C、E、G)をアルペジオで演奏する場合、C、E、Gの音を順番に鳴らします。アルペジオは、楽曲に動きや流れを加えるために、特にバラードやスローな曲でよく使われます。
アルペジオは譜面で表すと下記になります。通常、アルペジオは音符を上下に並べるのではなく、順番に横に並べて記譜します。例えば、Cメジャーコード(C、E、G)のアルペジオをピアノで表すと、以下のような譜面になります。
4/4
| C E G C' |
|-----|-----|-----|--|
ここでは、C、E、G、C'の音を順番に演奏します。このように、音符を連続して記譜することで、アルペジオの演奏方法を示すことができます。
実際の楽譜では、アルペジオを示すために特別な記号(波線)を使うこともあります。例えば、ピアノ譜では以下のように波線が使われます。
| C E G C' |
---|---|---|---|---|--|
| ~~~~~~~~ |
```
波線は、コードの各音を順番に素早く弾くことを示しています。この方法は、特に和音を一度に演奏する場合と対比してアルペジオを明示的に示すために便利です。
C'はオクターブ上のCを指します。通常、譜面でオクターブ上の音を示す場合には、音符の右上にアポストロフィー(')を付けます。オクターブ下の場合には、右下にアポストロフィーを付けることがありますが、これはあまり一般的ではありません。
したがって、以下のように表記されます
4/4
| C E G C' |
|-----|-----|-----|--|
```
ここでのC'はオクターブ上のCを示しています。このようにして、アルペジオがどの範囲の音をカバーしているかを明確に示すことができます。