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2-5-1の転回形

転回形

「2-5-1進行」の場合の第一転回形と第二転回形について説明します。

1. Dマイナー7 (ii7) の転回形

• 基本形: D (根音), F, A, C
• 第一転回形: F, A, C, D(3rdがベース音)
• 第二転回形: A, C, D, F(5thがベース音)

2. Gドミナント7 (V7) の転回形

• 基本形: G (根音), B, D, F
• 第一転回形: B, D, F, G(3rdがベース音)
• 第二転回形: D, F, G, B(5thがベース音)

3. Cメジャー7 (I7) の転回形

• 基本形: C (根音), E, G, B
• 第一転回形: E, G, B, C(3rdがベース音)
• 第二転回形: G, B, C, E(5thがベース音)

転回形を使うことで、ベースラインに変化を持たせたり、和音の滑らかな接続を助けることができます。

add9、add11を加える

2-5-1進行にadd9やadd11を加えると、和音にさらに色彩感が加わり、より豊かな響きを持つコード進行になります。それぞれのコードを以下のように変化させます。

Key of Cメジャーの例

1. Dマイナー7 (ii7)

• 基本形: D, F, A, C
• Dマイナー7(add9): D, F, A, C, E
(9thにあたるEを追加して、より明るい響きが生まれます)
• Dマイナー7(add11): D, F, A, C, G
(11thにあたるGを追加すると、浮遊感が増します)

2. Gドミナント7 (V7)

• 基本形: G, B, D, F
• G7(add9): G, B, D, F, A
(9thにあたるAが追加され、ジャズ的な広がりのある響きになります)
• G7(add11): G, B, D, F, C
(11thにあたるCを追加し、少しモーダルな響きになります)

3. Cメジャー7 (I7)

• 基本形: C, E, G, B
• Cメジャー7(add9): C, E, G, B, D
(9thにあたるDが加わり、開放感が出ます)
• Cメジャー7(add11): C, E, G, B, F
(11thにあたるFが加わることで、穏やかさが強調されます)

効果:

• add9: コードの響きに透明感や広がりを加えます。特に、ジャズやポップスでよく使われ、コードに対して明るいニュアンスを与えます。
• add11: より複雑で浮遊感のある響きが特徴で、オープンで柔らかい印象を与えます。

これらのaddコードを使うことで、通常の2-5-1進行に比べて、より豊かなハーモニーと奥行きのある音が生まれます。

sus4、sus2を加える

2-5-1進行をsus4やsus2に変えることは可能ですが、これによりコードの解決感や響きが変わります。susコード(サスペンデッドコード)は、和音の中で特定の音(主に3rd)が省略され、4thまたは2ndが追加される形です。これにより、通常のメジャーやマイナーコードとは異なる不安定で、解決を求める響きが生まれます。

例: Key of Cメジャーでの2-5-1進行をsusに変える場合

1. Dマイナー7 (ii7) → D sus4 or D sus2

• D sus4: D, G, A (FがGに置き換えられ、解決感が抑えられる)
• D sus2: D, E, A (FがEに置き換えられ、浮遊感が強まる)

2. Gドミナント7 (V7) → G sus4 or G sus2

• G sus4: G, C, D (BがCに置き換えられ、緊張感が増す)
• G sus2: G, A, D (BがAに置き換えられ、より開放的な響き)

3. Cメジャー7 (I7) → C sus4 or C sus2

• C sus4: C, F, G (EがFに置き換えられ、解決感が少なくなる)
• C sus2: C, D, G (EがDに置き換えられ、柔らかい響き)

効果:

• sus4は、より緊張感を強調し、解決に向かう前の不安定感を生み出します。
• sus2は、比較的柔らかく、浮遊感のある響きが特徴です。

これらのsusコードを2-5-1進行に導入することで、通常の進行とは異なる独特な雰囲気を演出することができ、特に浮遊感や解決を遅らせるような効果が強調されます。

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