DTMにおける転回形
DTMにおける**転回形**とは、コード(和音)を構成する音の配置を変えた形のことです。通常のコード(**基本形**)は、コードの根音(ルート音)が一番低い音に配置されていますが、転回形ではその順序を変えることで異なる響きを生み出します。以下の3つの転回形が一般的です。
1. **第一転回形**: 根音を1オクターブ上に持ち上げ、コードの第3音が一番低い音になる形。
- 例: C(ド・ミ・ソ)→ 第一転回形ではミ・ソ・ド
2. **第二転回形**: 根音と第3音を1オクターブ上に持ち上げ、第5音が一番低い音になる形。
- 例: C(ド・ミ・ソ)→ 第二転回形ではソ・ド・ミ
転回形を使うことで、コード進行に変化をつけたり、よりスムーズなボイシングを実現したりすることができます。また、コードの持つ雰囲気を微妙に変えることができるため、曲に独特のニュアンスを与えられます。