ペンタトニックスケール別イメージ
ペンタトニックスケールは、5音で構成されるスケールで、音数が少ないためシンプルかつ多様な音楽に使われます。種類によって異なる雰囲気や曲のイメージを作り出すことができ、よく使われるペンタトニックスケールには以下のような種類があります。
1. メジャーペンタトニックスケール
• 構成音: 1, 2, 3, 5, 6
• イメージ: 明るく、前向きで爽やかな感じ。カントリー、フォーク、ポップス、ロックなどに使われることが多いです。例えば、明るい旅立ちや元気な情景を表現する曲に適しています。
2. マイナーペンタトニックスケール
• 構成音: 1, b3, 4, 5, b7
• イメージ: 少し物悲しく、ブルージーな雰囲気。ブルースやロック、ジャズなどでよく使われ、深みのある感情や苦悩、落ち着いた夜の情景などを表現するのに向いています。
3. エジプシャン・ペンタトニックスケール
• 構成音: 1, 2, 4, 5, b7
• イメージ: 異国的でミステリアスな印象を与えます。中東風やエキゾチックな音楽の雰囲気を持ち、冒険心や未知への探求を表現する曲に適しています。
4. ブルースペンタトニックスケール
• 構成音: マイナーペンタトニックにブルーノート(b5)を加える
• イメージ: ブルース特有のスリリングさと深い感情が強調される。憂鬱や、内面の葛藤、辛さなどを表現するのに適したスケールで、ジャズやロック、ブルースで非常に多く使われます。
5. フリジアン・ペンタトニックスケール
• 構成音: 1, b2, 4, 5, b7
• イメージ: スペイン風でフラメンコのような感情的で情熱的な響きがあり、激しさや緊張感を与えることができます。フラメンコやハードロックでのドラマチックなシーンにぴったりです。
各スケールはそれぞれ異なる感情や風景を描くために使われ、曲のイメージ作りに大きく影響します。
YOASOBIのアヤセさんが楽曲制作でよく使用するスケールの一つとして、マイナーペンタトニックスケールが特徴的です。彼の楽曲は、エモーショナルで深い感情を引き出すメロディが多く、マイナーペンタトニックがその雰囲気に貢献しています。
特に、マイナーペンタトニックは感情の表現力が強く、楽曲に切なさや憂い、物語性を与える効果があるため、YOASOBIの物語をベースにした楽曲にも適しています。例えば、「夜に駆ける」や「群青」といった楽曲では、どこか悲しみや儚さが漂うメロディラインがその特徴です。
また、アヤセさんは多様な音楽ジャンルの影響を受けているため、曲ごとにスケールを巧みに使い分けており、特にエモーショナルな展開を意識したスケール選びをしています。
エレキギターのカッティングフレーズ、ピアノ、シンセにペンタトニックスケールを用いると個性が出る。
YOASOBI、米津玄師、King Gnuがよく使う。