淘汰される漆黒の闇の疑惑
著者〜エミリア•ノバァーク〜
第3章 淘汰される漆黒の闇の疑惑
ジェラルドは退役後は私立探偵をしていた。
女性のストーカー被害の依頼を受けて謎の男の調査を行う。
話しによると警察にもかけあったが、全く相手にされなかったらしい。
ストーカー被害女性はマーカスの娘だった。
家族を皆殺されてしまったのだ。
彼の目の前で。
ミーナも警官をしながら、殺されてしまった親友女性ジェイドの調査を密かに行う。
jadeなんて呼ばないでくれる?浮気女みたいじゃないの。
ミーナはマーカスから毎度のように「ジェイド」と呼ばれる。
せめてジュードにしてよ。Beatlesの曲みたいでいいじゃない。
君は俺の娘のジェイドに似ているんだよ。
つい、ジェイドと呼んでしまう。
顔が娘と似ているとつい名前を間違えてしまう。
だけどジュードとはな。
ジョンは数年前に殺されてしまったぞ。
ダコタの前でな。
おまえも熱狂的なおまえのファンに殺されてしまったりしてな。
先日、世界中の話題になるニュースが駆け回っていた。
イギリスの人気ロックバンドのビートルズのメンバーのジョン・レノン氏が自分の自宅アパート前で熱狂的な彼のファンに射殺されてしまったのである。
これはのちのち、憶測を呼びさらに話題になっていた。
一説によると、世界的なアーティストであり世界中にファンがいたジョンは宗教的にも政治的な影響を及ぼしかねないとさえ、暗殺されたのでは?と噂されていた。
あくまでも憶測であり、その領域からは脱していない。
その後マーカスはミーナと別行動で捜査にあたっていた。
マーカスは採算にわたり、ミーナには注意を促していた。
おまえのその勝ち気な性格は、長所であるが短所でもある。
いつの日かその性格がおまえの命とりになるぞ…とね。
しかし、そんなマーカスの話しを素直に聞くような女性ではない。彼女の人一倍の正義感の強さが借りたてている。
マーカスからこの事件には関わり合いになるな。との忠告されても、忠告を無視して捜査にあたっていたことはマーカスも薄々と感じていた。
それは彼にとって、ありがたいことでもあった。
そこまで、自分の娘を思ってくれていることに正直感謝さえしていた。
だから、あえて止めなかった…。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?