夢日記(3/21)

一家で葬儀屋をやる夢をみた。

夢は仕事を終えた葬儀ホールの駐車場から始まった。
僕は父を後ろに乗せて車を出す。なんてことだ。運転がひでえ。進んだと思ったら止まらない。いやブレーキがっつり踏んでんのに効きが甘い。「止まんねーーー!!!」とか言いながら走り出す。死ぬぞ。車が跳ねる跳ねる。密集した屋根の上をガタガタガタガタ走ったり、明らかに道じゃないところを爆走した。
「お前運転ひでえな!!!!」と叫ぶ父。わかる。
「だから運転下手って言ったろ!!!!!!」ってキレ散らかす僕。下手ってレベルじゃねえよ。
しかし何故か無事に次の斎場についた。

次の斎場は、体育館レベルの大きなホールで、何故か会場後方に高い祭壇があった。
僕の仕事は、その高い祭壇の上で全体を見守ったり、なにやら片付けたりであった。謎ワーク。二人掛かりだったので、そこそこ大事な仕事なのかもしれない。
問題は、この祭壇の高さ。見たところ建物の3階くらいはある。仕事が終わったら、ここから飛び降りろ、と。いやいやいやいや、危ないって。斎場の管理者は、そこまで込みで葬儀だから、という。家に帰るまでが遠足みたいなノリで飛び降りさせんな。
まあそう言っていても仕方ないので飛び降りた。ふと体が何にも支えられていない感覚。すぐに足が硬い地面にゴッと当たる。ぶつかったときの匂いがした。なんとか無事。都合のいい夢だ。
仕事のあと、斎場の管理者の女性に何故飛び降りるのか訊いた。女性は巫女のような服装で、全体的に神道風の空間だった。女性が言うには伝統なんだとさ。便利だよな、その二文字。
祭壇に上るためのはしごで降りさせてくれればいいのに。

「うちは昔からおたくと仲が深いみたいですね」と言われ、夢は過去編に突入した。
どうやらうちの家系は代々葬儀屋をやっているらしい。鎌倉時代に、全国48箇所で家の地面が青白く光り、以降その家は葬儀屋をやることになっているのだとか。
祖母が「私はかつて天草四郎に救われたことがあって、それからは神道でやってる」と言っていたので、多分今は江戸期くらいなんだろう。そこはクリスチャンじゃねーのかよ、と思った。

で、今何をしているかというと、幼い弟を探している。ここは斎場らしく、弟はなにやら見てはいけないものを覗き見たらしい。もう、バカ。
一家総出であちこち探し回っていると、壇の下が襖になっている箇所を見つけた。居合わせた父と中に入る。中には知らない3人がいた。
彼らも住居が青白く光った葬儀屋一族のようだ。お互い大変ですね。当主と、その弟、当主の娘の3人である。当主の弟は簡単な鎧に烏帽子で、他2人もラフな服装だが帯刀しており、緊迫した空気である。
奥には障子があり、探している弟がいるようだった。父が障子を開け奥に駆け込んで行った。
当主っぽい男に詰め寄ると、当主は「選ばれたのは伊右衛門でした。」と書かれた緑の扇子を閉じ、重たい口調で語り始める。弟が見たものはその家を潰すほどの秘密であったこと、関わった我らを殺して口を塞ぐしかないと思っていること。
当主の娘が障子の奥に駆けていく。刀を抜いて振る音がした。察して、僕は手に握ったカッターナイフくらいの刃物を当主の首に当て、引く。血が吹き出て顔にかかった。当主の弟が切りかかってくる。あ、これは死んだわ。
しばらくして、何故か僕は襖の奥から血に塗れて出てきた。どういうことだよ。僕は弱いぞ。
外には、当主の妻とおぼしき女性と、足元に縋りつく小さな子供がいた。
「すみません……こんなことで、その、申し訳ないです」と涙声で言うと、女性は
「いえ、仕方ないので」と一言だけ言った。


ここで夢は終わったので、よくわからないけど。
多分夢の製作者としては、この当主らへんを殺された家がのちのちたっかい祭壇の斎場になることを意図していたんじゃないかと思う。

僕としては、夢(過去編)にダイソーが出てきたので、そういうとこちゃんとしてほしいなと思います。弟がいなくなってんのにシーリングスタンプとか見るなよ……ってかダイソーにはいねーよさすがに……。そこになければないですね。

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伝
貧乏学生