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台湾(着物で)旅游 台中市場飯から新北投♨️編【専業旅婦の着物で🇹🇼❹】

朝は私の希望で台中名物市場の 魯肉飯 を食べに行く事にした。
この第二市場の魯肉飯はたいそう有名で、ほぼ一日中食べる事ができる。
この日食べた店 山河魯肉飯 が 朝5:30〜15:30
向かい合わせの店 李海魯肉飯 が16:00〜3:00
つまりわずか未明の1時間半と午後の30分間だけが魯肉飯空白時間という、ほぼ客を取りこぼす事のない2交代営業がそのニーズへの応えだ。

これでこそ市場飯
私は魯肉飯
友人は麻油湯セットを頼み分け合う
麻油(胡麻油)湯は薬草風味の 
オイルフォンデュみたい
キャベツや空芯菜などの副菜がおいしい

中華圏のトロトロの角煮は、特に皮部分のコラーゲン感がうまい。
私は角煮は断然バラの皮付き派。それを欲するあまり、国内でも皮付き肉を探し回った。日本でほぼ売られてないのは屠畜の段階で切り分けられるためで、基本輸入肉になる事が残念だ。

有名な故宮博物院の肉形石だって
皮の質感と毛穴の再現こそ最大の見どころ

市場までの道など、特に何て事ないところを散歩すると、友人がよく
「あんな所に住んでみたい」
と指差す。大体がおしゃれで高級感あるところではなく、ちょっとディープだったりどうなっているのか想像つかないようなところが多い。
今まで私もその手のところに住んだらどんな感じだろうと妄想しつつ、あまり誰の同意も得られた試しのない系の趣味だったが、同じことを思っているのに共感と同意。

たとえばこういう古い味のある建物の2階とか
12年前この台湾式ペントハウスで洗濯物を干してるのを見て
住んでみたいと憧れて撮った写真
昭和の子どもは
「傷だらけの天使」にどこか影響されているから?
この前香港でもここに住むのを想像した

その上友人は台湾に住みたいとまで思ったようで、それは全力で応援したい。
友人を理由に台湾を訪れたいのはもちろん、何なら物件の内見の時から意味もなく同伴したい。
私も住みたいのは同じなのだが、台湾は友人に任せてインド圏やジョージアなんかにもアクセスのいいもうちょい西にしようなどと夢想する。

台湾の人にとって今住みたい街No.1に輝く台中は、観光地という訳でない分歩きやすく都会だけど普段着の台湾ぽさをさらけ出して、居心地良い。もちろん台湾の都市だから、おいしいものには事欠かないし。

2泊したホテルで感動したのは、毎度固くて開かないミネラルウォーターの蓋を若い女性スタッフ達が二人共いとも簡単に開けてくれたこと。あの力は普通なのか?

サービスでこういう台湾バッグにお菓子を補充してくれる
お菓子はフリー バッグは持ち帰らないでと
最初に言われた

3日目の今日は台中から 新北投温泉 に移動する。
初めての着物旅だが、どのみち楽しめるに違いない。
最初行き先候補に挙げていた高鉄台中駅に近いフォトスポット 彩虹眷村 はあっさりカットし、高鉄駅で便當を食べて乗り込む。新北投温泉までは高鉄とMRTを乗り継いだ。

日式温泉旅館 水美温泉会館 に2泊するのだ。

着物旅に選んだ小上がり付きの部屋
夜はここでおしゃべり
台湾の温泉旅館は部屋に温泉付きがほとんど
大浴場よりむしろこれが売り

移動は1時間ちょっとだが、台中より明らかに気温が下がり、おまけに雨の予報が出ていた。雨は強力な晴れ女パワーで蹴散らす事に成功し実際数滴レベルだったが、今日は近場の見どころ北投温泉博物館へ行く。

統治時代日本人によって造られた温泉を復元 整備
展示だが豊富な湯量と湯気と当時の写真や説明で
かつての賑わいが脳内再生
しかし当時女 子どもは
この家風呂に毛が生えたところしか入れなかったようで
現代に生まれて良かった
男湯から出てくる怪しい女
こちらは女湯へ入ろうとしている真っ当な女

日本人の手による温泉なので、二階の畳敷きおやすみ処まで既視感ありまくりだ。入口で履き替えるスリッパまで含めて。

瓶牛乳も展示

夕食なしのホテルプランなので
素食自助餐(ベジタリアンセルフサービス食堂)  
の店で食べる事にした。
朝の魯肉飯の店で食べた、空芯菜など野菜のおかずにホッとするのは、どんなにおいしくても肉が主役だったり、麺やご飯と言った主食が続きがちの3日目だからだ。前回の台湾でも、疲れてきた胃に素食自助餐はうれしかったのだ。

好きな物を好きなだけ取れるのがうれしい
スープはフリー 
と思ったら予想外でスープではなく甘い汁でびっくり
ちなみに日本円で全部で400円台だったと思う
日替わりのおかずを好きなだけ取り
その量で値段が変わる

さあ、宿に帰って大浴場へ入ってみよう。

フロントでロッカーキーを受け取り、階上のSPAカウンターで受付すると、変なボタン付きマイクロファイバーダスターみたいなのを渡され、脱衣所のロッカーに案内される。
これは……台湾公共温泉事情から考えるに アレ に違いないが、使い方がよくわからないので他の人のを見よう。

ここは男女別裸で入る日本と同じお風呂だけれど、私には3か所目の台湾の♨️大浴場なので、アレが欠かせない事は想定していたのだ。
日本と似ているけれど、浴槽に入るに当たって気をつけなければならない二大ポイントがある。

一つ目は 足を洗う事
これは日本でも下半身最低でもかけ湯、もしくは洗ってから入浴というマナーの、下半身に足も含まれるとすれば、一緒の気がするが、そんなもんじゃない。
足湯でもまず足を洗ってから入るべきだし、体を洗った(足も含む)後でも浴槽に入る前に置いてある柄杓で足にかけ湯をしてから入る。
中華系の人の足に関する思いみたいなのの考察は、テーマそれだけで長々書けそうなので今回は割愛するが。

二つ目は 頭を覆う事
台湾の水着着用のSPAの写真から分かるように、基本的にスイミングキャップをつけるのがデフォルトだ。水着だからプールと思えば何となく日本人にも理解できる。
しかし男女別裸のお風呂でも浴槽では必ず何かをかぶる。日本ではシャンプーはせず濡らしたくない場合はシャワーキャップをつけたりするので、アメニティとして用意されていることが多いが、シャンプー後の濡れた髪にわざわざかぶる人は見たことがない。またこれからシャンプーするならどうせ濡れるので当然かぶらない。(男湯ではどうなんだろう)
もちろんマナーとして長い場合は結んだりとめたりタオルを巻いてお湯につかないようにするが。
しかし台湾ではシャンプー後でも必ずかぶる。

この二つは12年前、中1と小1だった子どもと泊まった 烏来温泉 の大浴場で周りの人に教わったのだ。手取り足取り教えてくれた。
その時はシャワーキャップが浴室内にも大量に用意されて、だからか!と思ったのだ。故にこのマイクロファイバーダスターもどきは アレ、頭にかぶるものに違いないと踏んだ。
予想通り、これを三角にかぶりボタンで留めた人たちが中にたくさんいたので、見習って頭にたけのこの里みたいに載せて髪をくるんでみる。

ホテルホームページ上の写真
そうそう 鏡はなかった
こうやって見ると
広いのに開放感がもっとあってもいいと思ったのは
天井が低いからか!

浴槽はぬるめが多いが、その分長く入れるので友人とのんびり浸かる。
清潔で浴槽もいくつもあるいい大浴場だが、入る時の「へり」の部分がプール並みの段差と幅があり、ちょっと出入りしにくい。
「ここはもうちょっと改善したらいいのに。台湾の温泉アドバイザーになりたいかも」
とビジネスチャンスを見出す友人。
是非ともそれやってほしい。彼女が温泉アドバイザーやってくれたら、成功する事は私が保証するから、台湾に住んでくれないか?

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