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カーペットパイソン紹介、亜種とモルフについて
今回はカーペットパイソンの紹介
主に亜種とモルフについて話してしていこうと思います。
まずはカーペットパイソンの紹介から
オーストラリアに生息する蛇で成体の体長は2m〜3mになる中型種のヘビになります。
種族はニシキヘビ科:オマキニシキヘビ属のカーペットニシキヘビ種。
まずオマキニシキヘビ属についてですが、オマキとは「尾を巻く」という意味で、飼ってみると分かりますが、木の枝にしっぽを巻きつける習性があります。これで家具とかラックに巻き付かれると本当に取れません(泣)
力づくで取ろうとすると棚が動きます。(震)
それくらい尾で巻く力が強いヘビなんですね。
↓↓絶望の瞬間(笑)↓↓
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オマキニシキヘビ族にはカーペットパイソンの他に、オマキニシキヘビ最大種にして特定動物の「アメジストパイソン」神「ベーレンパイソン」有名な「グリーンパイソン」「ハルマヘラパイソン」などの種類がいます。この辺りは属が同じなので、カーペットとの交雑が可能です。(やっちゃダメです、基本的に)
その中でカーペットパイソンですが、オマキの中では性格も温和でサイズもそこそこ、そこまで神経質でもなく体も頑丈なので(気管が弱い傾向はあるが、、、)飼いやすい蛇だと思います。
また、カーペットパイソンの名前の由来は「カーペットの様に色々な柄のあるヘビ」で、地域によって柄や体格に差があります。
こういった亜種が多数存在するのもカーペットの魅力の一つであると同時に、沼を深めている理由でもありますね。
~カーペットパイソンの亜種について~
カーペットパイソンには地域や血統によって様々な亜種が存在します。
一通り紹介していきます。
・ダイアモンドパイソン
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基亜種(カーペットパイソンの基本はこれだよ!みたいな奴)とされている種類になります。
最大全長3mほど、黒いベースに明るい黄色のダイヤモンド型のスポットが入るとても美しい種です。
基亜種であることから純血(ピュア)固体の価値が非常に高く、1匹20万円前後です。また本種は繁殖前のクーリングをかなり攻めた温度設定まで落としてあげないとハッチしずらいなどの特徴もある様で、そういった所も高価な理由かもしれません。
しかし、一度は買ってみたい憧れのカーペットパイソンですね。
・ジャングルカーペットパイソン
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最大全長2,5m程度ですが飼育環境下では2m行けばいい、カーペットの中では小型の部類です。
黒とイエローの警戒色をバンド常に全身に纏った姿です。本種は樹上性質が高いと言われており、止まり木を入れてあげるとほとんどその上におり、あまり地上には降りてきません。
カーペットパイソンの中では比較的荒い性格をしていると言われています。
本種には〇〇ラインという概念があり、ブリーダが作った血統の様なものが存在します。
(例:ジャーマンブラッドライン・フットライン)こういったライン物はいわば綺麗に育つことが保証された個体といった感じで、お値段も普通のジャングルカーペットの
3倍近くまで高くなっています。普通のジャングルは3〜4万円くらいが相場といったところです。
またモルフのゼブラはジャングルカーペットから作出されたモルフです。
・イリヤンジャヤカーペットパイソン(harrisoni)
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別名(学名?)Morelis Spilota Harrisoni あ、ちなみにこの学名っぽい奴も覚えた方がいいです。一部では「ハリソーニの〜とかヴァリエガータが〜」みたいに使われ方をします。
特に身体的特徴はないですが、モルフのグラナイトとアザンティック(イリヤンアザン)それからキャラメルはイリアンから作出されたモルフです。
グラナイトとアザンティックは両方とも劣性遺伝のモルフですので、ピュアイリヤンジャヤアザングラナイトを作ることができますが、車が買えるくらいのお値段です。(笑
あと個人的にイリヤンも樹上性質が高く、動きが活発で引き締まった体つきになるイメージがあります。
またイリヤン由来のアザンは黒がベタッと濃いイメージがあります。
コースタルアザンよりもメリハリのあるモノトーンになる印象です。
・サウスウェスタンカーペットパイソン
こちらはほとんど日本に入ってこない品種になっておりあまり情報がありません。
・コースタルカーペットパイソン
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最大全長3.5m程ともいわれ、カーペットパイソンの中でも最大亜種になります。
ジャガーやアザンティック(コースタルアザン)はコースタルから作出されたモルフです。
ジャガーがとても流行った時期があったりジャガシブが多く流通していることから国内CBとかのミックスカーペットには結構コースタルの血が入っている気がします。
・インランドカーペットパイソン
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天然アザンとも呼ばれる黒とグレーの体色が特徴の種になります。
体長は最大で2.5mほどでカーペットの中では小型の部類に入ります。
アザンティックのグレーよりも青みの強いグレーといいますか、インランドにしか出せないカラーがある事や比較的小柄な体格から人気種。
カーペットの中では高価な部類に入ります。
基本的にピュア個体であることが多いのもこの価格の根拠になっているところかもしれませんね。
・ダーウィンカーペットパイソン(Variegata)
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VariegataとHarrisoniはどっち先か論争があったり、コモンでカーペットとしてひとくくりにしたりいろいろな主張がありますがここでは割愛して・・・・というかわからない。。。
ダーウィンはアルビノが作出されたモルフです。
ピュアダーウィンアルビノカーペットは一時期は地獄のような高値でしたが、今はだいぶ落ち着いてきましたね。それでも10万は切らないですが。笑
別種
・セントラルカーペットパイソン
カーペットの亜種とされてはいませんが、別種としてセントラルカーペットパイソンもいます。
赤みが強いのが本種の特徴で、モルフとしてはハイポ、ストーンウォッシュ、ストライプなどが作出されていますね。
ハイポセントラルの美しさは涙が出るほどですよ!!
またドイツCBではストーンウォッシュを使ったコンボモルフが最近作られ始めていますね。
ストーンウォッシュジャガーとか。ストーンウォッシュはかなり特徴的なパターンモルフなので今後のコンボモルフ作成に期待ですね。(でも劣性だしまだまだ先になるかもなぁ~・・・)
~カーペットパイソンのモルフについて~
次にモルフについて紹介していきます。
遺伝形質別にみていきましょう。
優性遺伝・共優性遺伝
・ジャガー
いわずと知れたカーペットジャガーですね。コースタルから作出された黒色減退のモルフで、神経障害の発生リスクがあります。
2009年(だったかな?)に作出された比較的新しいモルフで、現在に至るまで幅広いコンボモルフが作られてきました。
他モルフとの相性も良くアザンジャガーやアルビノジャガー、などカラーモルフとのコンボは今でもトップクラスの人気ですね。
ジャガーについて詳しく語るとブログが1記事書けてしまいます。(笑)
一昔前だとジャガーの特徴が色濃く出た個体をハイポジャガーなんて言って売っていました。(今はハイポで単独のモルフが存在しており混同するのでこの表現はしなくなった。)
また共優性遺伝の遺伝形質を持っており、スーパージャガーはリューシスティックの表現(白化)を発現させます。しかしスーパージャガーは致死遺伝子を持ちほぼ100%の個体が死篭りとなります。
かつて日本のブリーダーがスーパージャガーを46日間(だったかな?)だけ存命させた記録があります。気になる方は「カーペットパイソン LUCY」で調べてみるとよいと思います。
黄色が強く出るような性質もあるので、ジャングルのジャガーなどはバッキバキのレモンイエローになってえげつないです。
コースタルの血統なので、体格も大きくなる性質があるのと、顎が大きい個体が多いイメージがあります。
我が家のジャガーさん。
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・ゼブラ
ジャングルから作出されたパターンモルフで、体のバンド模様が細かくなる。バンドの幅が狭くなるような変化が出ます。こちらも共優性の遺伝形質を持っており、スーパーゼブラになるとパターンレス化します。
なので、アザンスーパーゼブラとかだとグレーシルバーの体色一本になるので、かっこいいです。
カーペットはリューシスティックが作れないので、スーパーゼブラを使った白蛇作出計画を行っているブリーダーもいるのではないかと思います。スーパーゼブラスノーとかね。
うちのキャラメルゼブラ
キャラメルが入ってるので軽く明るい発色になっているが柄の細かさはゼブラによるもの。
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・キャラメル
こちらも共優性の遺伝形質を持ったモルフでザンティック(黄色増強)系のモルフです。
黒のバンド部分の中の色が軽く抜け、黒い淵が抜けるオセロットに似たパターン変化と黄色部分が濃くキャラメル色になります。
スーパーキャラメルではその効果がさらに強調されるイメージです。
当然同系統のジャガーや、逆転効果を持つアザンと相性が良くいです。
ジャガーとキャラメルはおそらくですが、黄色強化のメカニズムが違うのでアザンで黄色減退をかぶせたときの色の抜け方に違いがあるんですよね。
またジャガーは脱皮前のくすみが強い傾向がありますが、キャラメルはそんなことはないです。
ちなみにキャラメルもコースタルから作出されたモルフです。
これはキャラメル。
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これはスーパーキャラメルらしい
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ぶっちゃけあんまり差がわからん
ハイポ
最近出てきたモルフです。(現在2020年)
まぁあまり情報がないのですが、おそらく共優性といわれていて、コースタルから作出されたモルフといわれています。おそらく・・・
ハイポセントラルのハイポと最近作出されたハイポは別物と思っています。
ほかの爬虫類のハイポ同様のアメラニスティック効果を表現するモルフですが、カーペットのハイポについては、黒いスポットがボツボツと残るみたいです。
あと若干黄色強調もある気がします。しかしジャガーなどと違いほとんどの黒バンドは喪失して後だけが残るといった感じになっています。
スーパーキャラメルジャガーに似た様な発色をするモルフ。
いまは作出されたばかりで個体数も少なく。お値段は尋常ではないことになっていますが、
共有性遺伝のモルフで致死性もないようなので、すぐに落ち着いてくる気はします。
またスーパーハイポなんかは画像で検索してもなかなか出てこないので、そのあたりも今後気になるところですね。数年したらハイポのコンボモルフも出てくると思います。個人的にはやはりアザンとのコンボは見てみたいですね。
こんな感じ。
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続いて劣性遺伝のモルフの紹介。
・グラナイト
劣勢のパターンモルフで、体のバンド模様が消え花崗岩(グラナイト)のような模様になります。
花崗岩ってなんだよっていう人が99%だと思うのですが墓石に使われる石です。
そういうバラバラな感じです。
イリヤンジャヤから作出されたモルフですので、ピュアイリヤンジャヤグラナイトが存在します。
面白いのが、ほかのモルフとかけた時で、、特にジャガー(またか)とかけるともともとのパターンが復活するというか。
これは見てみないとわからないかも。。。
これがグラナイト
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これはキャラメルグラないとジャガー
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ジャガーがかかると残るバンド模様が普通とは違うけど、パターン性があるんですよね。
・アルビノ
みんな大好きアルビノです。作出はダーウィンからです。
普通に黒色消失モルフです。なので目が赤くなります。アザンティック(黄色減退)と合わせるとスノーというもコンボになります。黒と黄色が抜け落ちて白のようなグレーのようなパターンのみが残るという感じです。
筆者はこれにスーパーゼブラが入ったら疑似ルビーアイリューシができるんじゃないかと期待しています。。。共優性の2重劣勢とか確率何%だよって感じですが。
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・アザンティック
はい、お待ちかねのアザンティックです。
アザンティックにはコースタルアザンとイリヤンジャヤアザンがあります。ぶっちゃけどっちがどうとかは無いのですが、(個人的には差がある気がするけど・・・)ピュア個体を意識するのであれば大事な要素になってきますね。
例えばピュアコースタルアザンジャガーであればアザンはコースタル由来の物である必要がありますし、ピュアイリヤンジャヤグラナイトアザンであればイリヤンジャヤアザンから作る必要があると・・・
基本的にどちらも黄色減退のモルフとしてそのままの働きをしますが、コースタルアザンとイリヤンジャヤアザンには相互遺伝性はあるんですかね・・・「ない」という話を聞いたことはないのである気はしますが、誰か教えてください。。。
・タイガー
体側面のバンド模様が体に対して縦のラインになるパターンモルフですね。
タイガー自体は日本であまり見ることがないイメージなのですが、これはなぜですかね。。。
タイガーのコンボモルフもあまり見ることがないので、どういう感じになるのか気になります。
かっこいいモルフなので今後どういったコンボが作られるのか期待ですね。
・ストライプ
タイガーが体側面のパターンが変わるのに対して、ストライプが体背面、背中に一本線が入るモルフですね。
ジャガーが背中が一本イエローでぬけますが、ストライプは逆に黒い線が入ります。
これに移管してもタイガー同様あまり日本で見ないイメージがありますね。なんでだろ。。。
ストライプやタイガーなどの線が入るモルフとゼブラやグラナイトなどの乱れる系のモルフが合わさるとどうなるのか気になりますね。
~多因子・よくわからない~
・オセロット
こちらはジャングルジャガーの亜種みたいな位置付けと思っています。
ジャングルに対してジャガーが入るとき黒いバンドが減退することになりますが、その減退する部分が、バンドの内側から色抜けする。イメージ
文字では全く伝わらないですね。笑
画損を参照ください。
・シトラス
わかりません!!
・アイボリー
わかりません!!
・メラニステイック
わかりま、、、あ、メラニスティックか。黒くなるんですね。でも見た事ないです。
画損でも見たことないですねぇ。ただうちのアザンティックがすごく黒の面積が広いんですよね。
メラニスティックではないのですが、不思議な子です。(親バカ)
・パラドックス
LUCYに発言したパラドックスですね。モルフとして発現したという話は聞いたことがないですが、存在はしている、未知のモルフですね。
やはりジャガーが絡む場所で出てくる気はしますね。ボールパイソンのバイボールに近いと思われます。
とりあえず僕が知っている限りのカーペットパイソンについて、種類・特徴・モルフについて書かせていただきました。
正直まだ、亜種の定義がしっかりしていなかったり、作出されたばかりのモルフがあったりと、発展途中な部分もあります。
しかしこれは今後にも楽しみが残されているということでもあると思います。(ボールとかレオパ何でもう今後新しいモルフでないでしょ、)
僕もまだまだ分からないことも多いので、これを読んで気になったことがある人やこんな情報もあるよ!っていう人いたら教えてください。
ではまた。