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流産後の妊活はどんな気持ち?

私は2度流産を経験している。いずれも9週目の初期流産だった。
1度目の流産の時、私たち夫婦は比較的早く不妊治療を再開した。が、2度目の流産後の現在、治療再開がいつになるかわからない。今回は、1度目の流産後、2度目の流産後の、妊活再開に関する気持ちの違いを書いておきたい。

①1度目の流産後


1度目の流産後、血液検査の数値が下がらないと不妊治療は再開できないと言われていた。しばらくして再開の許可がおりた。そして、妊娠中は帰省できないと思い(実家は車で6時間のため)、年末年始に帰省後に不妊治療を再開した。結局、流産から半年後くらいだったと思う。

年齢的に焦る気持ちもあり、我が子を亡くしたショックから早く立ち直りたいとも思っていた。妊娠はできたのだから、次は必ず生まれるはず。早く早く次の子を産んで、夫や家族を安心させて、何より自分を安心させて…。なんてことを、次の子に期待していたんじゃないかと思う。とにかく早く元気にならなくてはと思っていた。

流産後の半年間は、妊娠からも不妊治療からも回復し、人間関係の良好な職場も見つけて、とても充実していた。亡くなった我が子に罪悪感を覚えるほどに、心身ともにどんどん回復していった。きっと我が子は私に休む時間をくれたのだと思うことにした。

もう十分に休めたと思い、不妊治療を再開した。が、病院の予約の前日、私は妊娠が怖くて涙が止まらなくなった。そんな体の拒絶反応を無視して、不妊治療を再開し、2度目の妊娠をした。そして、2度目の流産を経験した。


②2度目の流産後


2度の流産を経験して、夫婦ともに打ちのめされていた。「もし今後、妊娠するとしてもあと1回だな」と2人で意見が合致した。おそらく次に移植したら、結果を問わず不妊治療は卒業だ。最後の妊娠だと思えば何が起こっても頑張れる気がする…と一度は思ったが、まだ怖い。

流産の自助会に行くと、必ず誰もが質問することがある。「どうすれば次の妊娠に気持ちを持っていけるか?」ということ。主催の方々は、「私の場合は、時間をかけて休んだら自然と妊娠してもいいかもと思えた」など、それぞれ経験を話してくれる。興味深いのは、質問をしている人はみんな、やつれていたり、メンタルに問題を抱えている人ばかりだった。はたから見れば、「そんな状態で妊娠どころじゃないでしょ。まずは休みなさいよ」と言いたくなるほどだ。けれども私も彼女たちと同じだったのだろう。

2度目の流産を経て、私はやっときちんと休もうと思った。子供はどうするとか、将来はどうするとか、一旦置いといて、自分のことがやりたいことをがんばろうと思う。カウンセラーという目標を軸に生活してみよう。早く元気になることも目指さないで、我が子たちのことを思う時間も作って、仏壇を賑やかにして(今はお正月の飾りつけ)、夫との時間を大切にして…。次に誰か授かれるなら、自分の人生を楽しんでいるママになりたいのだ。

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