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想像妊娠

1週間ほど前から気持ち悪い。特に朝。そして空腹になればなるほど悪化して、満腹になったら胃もたれするこのかんじ。今までの経験で1番近いのは、そう!つわり!つわりに似ているのよ。

2回の妊娠共につわりがあり、その症状がで始めるのはかなり早い方だった。体外受精の移植をして1週間後に妊娠判定があるのだが、その前日には軽い症状が出ていた。が、しかし、今は不妊治療はお休みしているし、避妊している。そんな妊娠なんてまさかと思いながら、今月の排卵日をアプリで見ると、ちょうど排卵日の1週間後だった。つわりの時期ではないか!

遂に自然に授かったのかしら、なんて考えながら、いやいやそんなわけないと思いながら、そわそわしていた。夫には最初、「想像妊娠したかも」と言っていたが、「つわり」が続き、「やっぱり妊娠してるかも」と前言撤回した。「可能性はゼロじゃないけど」と、全く信じてない夫。とりあえず賭けをした。

そして昨日、お彼岸だからと思い、(我が家に墓はないので)流産の直後に通っていた神社へ夫婦でお参りに行った。

あの頃は、赤ちゃんの心臓が既に止まっていたが、まだお腹の中にいて、つわりも残っていた。体を動かすのはしんどいが、家で寝ているのも気が滅入る。近くの神社まで必死に歩いて、「我が子たちをよろしくお願いします」と祈って帰るのが日課だった。誰とも会う気になれなかった私は、神社の神々と夫だけが話し相手だった。

そんなことを思い出しながら、なんの因果か、またしても「つわり」のある状態で、同じ神社に夫婦でお参りに行った。「あの頃はお世話になりました。心の支えでした。」とお礼を伝えた。

そして今日、「お彼岸だし、仏壇を掃除しよう」と思いたった。夫婦で手作りで作ったもので、リビングの雰囲気に合い、我ながらかわいい出来だ(宗教に疎いので仏壇と呼べるかは不明だが)。

手作りの仏壇


仏具?を取り出したとき、掛軸がわりに付けていた、壁掛けの飾りに目が止まる。100均に売っていて、雰囲気に合うと思い買ったものだ。

壁掛け飾り

ふと、ここに書かれているフランス語のような文章が気になり、Googleレンズで翻訳してみた。すると、「あなたの幸せを祈っています」という意味だったことが判明。「良い言葉だったんだね」と夫。「私たちの幸せを祈られてたのね」と私。我が子からなのか、神社の神々からなのか、とにかく私たちはメッセージを受け取った。そして、私たちも我が子たちの安らかな眠りを祈っている。

ちょっとほっこりした気持ちで、今日を過ごし、大好きな海外ドラマ「ビッグバンセオリー」の好きな回も見たり、良きお彼岸だったなぁと思いながらお風呂へ行くと、生理がきているではないか!すぐに夫へ伝えると、「やったー!」と賭けに勝ったことに喜んでいた。負けた私は後日、資源ゴミを出しに行くことになるでしょう。拍子抜けの想像妊娠(というかたぶんPMSかな?)だったけれど、なかなかに楽しめた。でももうこんなにそわそわするのはごめんだわ。

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