サーカスナイトについて
セルフライナーノーツ。赤裸々。恥の上塗り。
昔の曲を今の自分が自分なりに振り返ってみようと思う。
1曲目は「演奏中にて」1曲目の
「サーカスナイト」
サーカスナイト
大体はただの抜け殻で
思いつく言葉はありきたりです
死にたいと常に言いすぎて
もはや重体、言葉が渋滞
橙が夜に尾を引いて
たどり着いた此処はどこですか?
しりとりも上手くできなくて
もはや重体、言葉が渋滞
徒らに誰かを傷つけて
手に入れた僅かな答え
その他大勢にもなり切れない
駄作たちを歌え
夜の公園で滑り台の上
五月の風邪まだ治らない
大体はただの妄想で
期待した僕がバカでした
ねえ、誰か。誰か救ってくれ
人工衛星が走る頃
夜の公園で滑り台の上
「あの月まで届くかしら」
夜を越えて、喉を枯らせ
「僕は透明人間じゃない」
大体のライブで演奏している曲です。サーカスナイト。七尾旅人さんからとってると思われがちですが違います。
ラーメンズっていうお笑いコンビの「銀河鉄道の夜のような夜」というコントを俺なりに再解釈して楽曲を制作したので、
銀河鉄道の夜→お祭りの夜→サーカスナイト
です。七尾旅人さんも好きですけどね。
まずサウンド面から触れていくと、珍しく俺にしては真っ直ぐハヌマーン直径の曲だなって感じがします。俺ハヌマーン好きだけどハヌマーンみたいな曲書けないので、
コード進行自体も、Bメロの進行はほとんど「ハイカラさんが通る」だし。
この曲のキモポイントはサビ前、階段状にギターのコードが上がって盛り上げていくんですが、俺の知らないコードだけでコードが上がっていきます。多分名前はあるんでしょうが、コードネームで起こすとすごい長い名前になる気がする。明らかに不協和音混ざってるしね。
この曲はパンとこの時期サポートしてくれてたこうきさんと3人でセッションっぽく適当に合わせてたら偶然できた奇跡みたいな曲ですね。
まあ某先輩もセッションで曲作るのが一番良いって言ってたし、ノリ感って大事なんでしょうね。知らんけど。
頭のリフはずっと前からあって、何かの曲に使いたいなと思ってたらこの曲ができて、当てはめたって感じですね。簡単でカッコよくて好きです。リフって言えるか分からないけど。
歌詞ですね。歌詞。
セッションでできたってことは必然的に歌詞が後になるので、その時にラーメンズを参考にしました。
まあ参考にしたと言っても全体の雰囲気と最初の歌詞くらいなんですけど、
大体はただの抜け殻で
思いつく言葉はありきたりです
死にたいと常に言いすぎて
もはや重体、言葉が渋滞
これはアレですね。自戒も含め、大多数の人間ってオリジナリティがないよね。自分のことメンヘラってジャンル分けしちゃうともう死にたいくらいしか言うことなくなっちゃうよね。
的なことですね。
ちょっとこんな感じで全歌詞に言及すると終わらないんでやめますけど、サーカスナイトのメッセージ性は、まあ俺が言っちゃうとおしまいなんでアレですけど、Bメロの歌詞と、最後の「僕は透明人間じゃない」に詰まってます。
皆それぞれ色を持って生きています。駄作だろうが傑作だろうが、自分自身が作品です。それを歌っている間は、透明人間ではありません。
誰かにとってのあなたは、あなたにとっての誰かです。
人は1人です。ですが、孤独ではありません。
そう願っています。
透明人間はいません。そんなコントもラーメンズにはありましたね。
以上。駄文でした。サーカスナイトについて。