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『103万円の壁』引き上げで来年からもっと働けるぞ!って話。
2024年12月20日の午後、2025年度の税制改正の内容を盛り込んだ与党税制改正大綱が正式に決まりました!
最大の焦点は「年収103万円の壁」の見直しですね。今回の与党税制改正大綱では、所得税の控除額を20万円引き上げて123万円にするということでいったん決定しました。
はい、以上です。
もう言いたいこと終わったけど、ここら辺の税金の話とか、なんでいま日本がこの話題で盛り上がってるのかとか、知りたい人向けにちょっとだけ解説するぞ!なるべく簡潔にわかりやすく書くから、最後まで見てくれよな!
そもそも『103万円の壁』ってなに?
めーーっちゃわかりやすく言うぞ。『103万円の壁』っていうのは、所得税がかかるかどうかが決まるボーダーライン(厳密には若干違うから注意!)のことや。
・所得税について
日本政府って僕ら国民のためにいろんな政策とか頑張ってくれてるんだけど、その資金っていうのは湖から湧いてきますよーとかそういうものではなくて、基本的には国民からの税金で成り立ってるんよ。その中でも基幹3税(国の税収を占める割合が大きい3つの主要な税)っていうのがあってな、消費税、所得税、法人税の3つのことや。今回はその中でも所得税についてのお話だよってことを分かってくれ!
所得税ってのは、個人の年間所得に応じて課される税金のことだな。要は、働いて、お金をもらったらそのいくらかは税金として持ってかれるってことやな。で、103万円あたりを超えると所得税がかかってくるんよ。所得税に関しては累進課税制度になっていて、お金を稼げば稼ぐほど、税率ってのはあがっていくんやな。
・『103万円の壁』の本当に怖いところ
とまあ、前置きはこのくらいにして、『103万円の壁』の本当に怖いところを話していくぞ。この『103万円の壁』を気にしてるのって、バイトたくさんしてる大学生が多いと思うんよな。だから、これからは今バイトを頑張っている大学生、これから大学生になってバイト頑張ろうって意気込んでる高校生とかに向けて話していくぞ!
で、『103万円の壁』において、所得税うんぬんは正直どうでもいい。どうでもいいわけじゃないけど、それ以上にやばいことがある。
それは、103万円以上稼ぐと親の扶養から外れてしまって、親が払う税金が増えることや。これを見てくれてる学生の多くは親の扶養に入ってると思うんだけど、これはどういうことか説明するな。
・子供がいると、扶養控除がある。
親は子供を育てなあかん。で、子供がいると、国が親に対して「子供がいるから税金少なめにするね~」っていって、国に納めないといけない税金を少し免除するってイメージかな。でも、子供はいつまでも子供じゃなくて、いつか自分で稼げるようになる時が来るわけだな。で、そのラインが103万円っていうわけや。例えば、大学生がバイトで103万円以上稼ぐと、国が、「あなたのとこのお子さん、もう充分稼げるようになりましたやん!じゃあ、もう控除しなくていいよね!控除してた分の税金来年からしっかり払ってもらうよ~」っていうスタンスをとりはじめるってことや。
・だから103万円以上稼いではいけない!
そういう理由で、大学生がバイトし始めると、親に「稼ぐのは103万円までにしろよ」って口酸っぱく言われるようになるわけだな。家族全員の利益を考えると、大学生は103万円までに留めといたほうがいいよって感じやね。
僕も今、九州の大手の塾で非常勤講師してるんだけど、2024年はありとあらゆる手を使って何とか103万円いかないように調整したな笑
ここだけの話だからね!
国民民主党の台頭
じゃあ、なんで今更『103万円の壁』を引き上げようってなったのかっていうと、これは国民民主党の台頭と、国民の意思が反映された結果といえる!
2024年の衆議院議員選挙において、国民民主党は「『103万円の壁』を引き上げる!」の1点張りで公約を掲げてたんだけど、まさにこれが国民の心をつかんだんやな。
でな、問題はなにかっていうと、2024年の衆議院議員選挙において、与党(自民党と公明党)が議席を過半数確保できなかったってことや。野党が束になって一大勢力で与党をつぶしに来る可能性がでてきたわけで、これはまずいと思った自民党が、国民民主党に対して、「手を組もうや」ってささやいたわけよ。で、国民民主党は「いいけど、一つだけ要求飲んでくれるかな?それ次第だよ?」って姿勢なわけ。その要求は、当然『103万円の壁』の引き上げだな。
そういう政治背景があるから、自民党としても、国民民主党の要求を飲まないわけにはいかなくて、「『103万円の壁』を引き上げましょう!」って話につながるわけやな~
国民民主党に妥協してほしい自民党
国民民主党の公約としては、「『103万円の壁』を178万円まで引き上げる!」なんだけど、この数字はどっから出てきたかっていうと、1995年と比較したときの最低賃金上昇率をもとに計算したみたい。もともとこの『103万円の壁』がでてきたのは1995年の話で、その時と比べて今はもう最低賃金があがってるんだから178万円が妥当でしょ!っていうのが国民民主党の主張。
ただね、これをそのまま飲み込むとどうなるのかっていうと、国家予算としてはかなりまずい状況になるらしい。一気に178万円まで引き上げると、約7兆円もの税収が失われるっていう見込みがあるみたい。だから、当初自民党は、物価上昇率をもとにした113万円が妥当だって主張してたっぽい。これだと、失われる税収は1兆円弱くらいらしい。
自民党:
「国民民主党さん、『103万円の壁』は引き上げます。けど、178万円まで引き上げると、7兆円が失われるんですよ(泣)引き上げるのは引き上げるんだからさ、何とか妥協してよぉ!頼むよ!お願い!」
って感じだったわけね。笑
なんやかんやで123万円に落ち着きましたとさ
で、たくさん話し合いが行われた末に、『103万円の壁』は『123万円の壁』まで引き上げますよーってことで明文化することに至ったわけや。
そのほか、大学生などを扶養する世帯の税負担を軽減する「特定扶養控除」の年収要件を今の103万円から150万円に引き上げることも検討してるみたい。
僕としても150万円稼ぐくらいまで許されるとだいぶ嬉しいです!
自民党さんよろしく!
まあ、国民民主党は完全に納得してるわけじゃないからこれからも話し合いは続くんだろうね~
今後の動向がどうなるか期待ですね!
まとめ
とりあえず、2025年から『103万円の壁』が引き上げられて、もっと働けるようになるよってことがわかればおっけー!
壁は壁でもほかにも『130万円の壁』とかいろいろあってややこしいんだけど、今回は触れてないから自分で調べてください~
学校でお金の話とか、税金の話とかってあんまり触れられないくせに社会に出たら嫌でも知っておかないといけなくなるから頑張って勉強しよう(泣)
なにはともあれもっと頑張ってほしいですね。今回の123万円っていうのには「やる気がない」っていう評価をしている人も多いんよ。まあ、20万円引き上げられたところで手取りがたくさん増えるかといったらそうでもないし。インフレより、手取りが増える率が毎年持続的に高まるくらいになるまで引き上げてほしい!じゃないと、さらなる貧困化は免れないですよ~
まあでも、増税ばかりの自民党が減税措置に踏み切ってくれたことは評価に値しますね。国民の皆さんの声が届きましたよ~!おめでとう!
それじゃ、またね!
ここまで読んでくれてありがとうございました!
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