古賀コン7 感想集
いつの間にやら年末年始です。クリスマスはどこへ行ったんだ! と思いながら、もうすぐ鏡餅やー! と過ごしております。年の瀬は、時間としても自分の気持ち(今年はどんな一年だったかなぁと振り返りをする)としても、少しふわふわしている感覚です。
先日、第7回古賀コンに参加させていただきました!主催の古賀さん、ありがとうございました。1時間で書くこと、応募作品を読むこと、どちらも自分のペースで楽しむことができました。(マイペースであることを自覚することもできた😂)継続的に開催してくださるおかげで、この舞台で作品と出会い、執筆者のかたと少し会釈をする(?)ことができています。
第6回からの参加で、今回、作品の感想を書いてみました。途中で(待って、いいね押してないじゃん…)と気づいてしまったのですが、だいぶ読み進めた後だったので、そのままで行ってみようと、作品を読んでいました。ダンスをご覧くださいというテーマで、いったいダンスって何だろうということを考え、いろんな表現や辿り着いたひとつの答えを、作品を通して受け取っていました。そのなかでの感想を書きました。少しでも、私からも何かを手渡すことができれば幸いです。
とても楽しかったです!
古賀コン7、参加させていただきありがとうございました!
古賀コン7感想集
はしもとゆず 「わたしの心臓はピンクに染まる」
推しのダンスを見てる時が楽しい、推してる時が幸せと言いますか、ハートが染まっちゃう経験ありますよね。イラストの推しを推してる感がいい!
海人 「ダンスをご覧ください」
どんな曲で踊るのかって、気になる人は気になるし、それほどでもない人もいる。音楽が流す間は、楽しみながら踊れたらいいなと思うほうです。
くさのこうや 「からからから から」
思いつくところからの発想!思い浮かばないこともありそうですが、ダンスと思ってみると思いついたりするのでしょうか。
夏原秋 舞台・エフブンノイチ
木を真似て舞台に上がって舞う演者は、木の美しさを感じてそれを表現することが演者にとって心地よい。その木を誰かが切ったから断面を知った上で、演じることができている、と理解されているところがよかったです。
和泉眞弓 「夢は解釈をきらう」
すーんといって、ぐーんと迂回して。まっすぐ進むことができる時もあれば、無駄に思えるところを進む時もあって、この話は、すーんで進んでいる。
サンタには効かない儀式 はんぺんた
いつの間にか宇宙になってる、と呼びだすダンスとじゅもんのところから宇宙だった🪐と気づいて、楽しかったです。
南国アイス 「ダンスをご覧ください」
心が軽くなる会話ってありますね。自然とふわっと嬉しくなるような。ダンスを踊ってるなぁと思うのもいいなと思うのです。
鮭さん 「占い」
聞いちゃいけないことってある…。多分、想像する力とかそういうものを持っていれば、聞かなくてもとどまるのかなぁ。ダンスって何だと考える。
「それでは、ダンスをご覧ください」 蒼桐大紀
人間も人間だし、ホロノイドもホロノイドだし、根本的な問題は、人間もホロノイドも何も解決していない。踊ってるだけじゃ、書いてるだけじゃあ。
紙文 「求愛のダンスおじさん」
踊っているとすれば、別の誰かも、また自分も踊っているのであって、それが重なるか重ならないかの違いなのであって、みんな踊ってる。初めに読んだ時には、分からない、と思ったが、もう一度読んだら、これがダンスだ、って思った。
萬朶維基 「HEN OF THE WOOD」
ひとつの流行からの壮大な考察。何気なく生活している私たちは長い時間の先にいることを思い出したような、旅してきたような感じでした。
笹慎 「世紀末ダンスバトル」
ダンスの威力が半端ない。ハカはTV中継のサッカーの試合で見たのだけど、迫力があった。好敵手がいることでダンスを続けられる。踊ることだけは続けられる。
県民ピアスホール 泊木空
会話のどちらもが意味が通じてなくて、一人の喋ってる内容も通らなくて、その会話の終点が想像できないけれど、たどり着いたところがそこだったんだと、何故かその意味を考えてしまう。
三上アルカ 「ラストダンス」
ダンスの才能を見つけてしまったら、
大人でも嫉妬をするし
子供でも嫉妬をする。
才能は、そこにしかないんかい?がおまじない。
真実の愛なんていらない 桜雪
この赤ずきんちゃんの言うことなら聞いちゃいますね。めっちゃ自信もつきます。
柚月ハッカ 「スナイパー・スナイパー」
スナイパーのお話。緊張感ありながらも、どちらかといえば会話が中心。頼れるのはよくよく見ることかと。
「ダンス・マカブル」 暇崎ルア
踊ると進むは似ている。曲のなかで踊るその美しさに、踊りたいという気持ちが芽生える。そこから生まれるインスピレーションは、踊るか否かはさておき、大切だと思う。
入谷匙 「踵を鳴らしますか?」
全て消えたのか、ラストで一気にしゅんって場面が展開してびっくりした。靴を買って履いてダンスを踊るって自分で選べたらちゃんと踊れてたのかな。
日比野心労 「ひらけ! 天の岩ポーゥ!」
読んでいて泣きそうになっちゃった。ダンスや歌というのは、何らかの前に進む力になってくれる。ステージ上に上がったマイコーに拍手。そしてこれからのアマテラスに声援。
寒竹泉美 「見えないダンス」
今の選択が未来を決定する(少しばかり)、という考えがいいなと思って、それなら選択できる今はすごく必要なもので、今があることってありがたいと思った。遠いところにあるもの、一見すると自分とは関係ないかもしれない電子に、自分を重ね合わせる展開へのアイデアがよかったです。
みてますか 群青すい
おどっている人がいるとおどらされる人がいる。問いかける声は、誰から誰へ届くのだろう。アンサーを待っているのだけれど、それは踊ることで答えられる。
筒井透子 「みよちゃんへ」
誰かを思い出しながら歌うのは、心のどこかを満たすのだろうか。心のなかで語りかけながら、遠くなった誰かに言葉と一緒に歌をうたっている。
永田大空 12/09 your blank
街の雑踏のなかで聞こえる音は雪みたいで、それらはどこかで繋がっているかもしれないなぁと、それは詩みたいな感じがした。空白が雪原みたいな。
ハギワラシンジ 「舞踏転生」
走り抜けて爽やかな印象があった。もう自転車の後ろにすきな子乗せて走り抜けるのは青春みたいな感じだった。走っているとか書いているとか、するっと抜け出して、ふっと戻れたらな。
げんなり 「踊っているのでないなら踊らされているのだろうさ」
ダンス、誰と踊っているのか分からなくなる。鏡を見て自分の姿にはっとする時、ゆっくりと戻る時な気がする。ダンスをしている自分のことも見えるし、今の自分のことも見えるし。
杏杏 「クリスマス発表会」
何だろう…。ホラーなのかミステリなのか、どちらにも取れるお話で。それとは別に、繁忙な時は頑張りすぎないで過ごすのがいいかもしれない。
シー・モア・ダンス 高遠みかみ
母親の子宮のなかで赤子が踊っていて、それが舞台になっているのが、読み手は思い浮かばなくてもすごく納得する設定だった。からだをしっかりと持って、それで踊ることができたらはじめて舞台になるから、先に希望のある話だった。
非常口ドット 「自由なる男」
ずかずか入り込んでいく様子から自由な人なんだなと思った。この自由な男の持っている言葉で、もし誰かと対話できていたり、いろんな人たちのいる集団での空気を感じ取ったり、そういうことができていたら、とてもいい自由だったんじゃないかなと思った。ただ、作品のなかで、自分にとって一番近しい人を軽んじることは甘えで、そういう結果があらわれていて、寂しいことだと思ったし、それがどう自由というワードと関わりがあるのか、気になった。
ねぇ、Ba-dee-ya 津早原晶子
人間じゃないんだなぁと薄々気づいていながらも、何となく思っていて、それで別れの時に(先輩がクラゲになる時に)泣いていた場面が切なかった。合言葉を覚えていてクラゲになったところがぐっときた。
うたかた 「情熱で……なんとか」
コサックダンスのところで思わず笑ってしまった。舞台の上ではやるっきゃない。本番でネタをやる漫才師の、その舞台に立って、やるぞって姿を見ているんだな。
木西炎東 「誰がために踊る」
よく分からないもの(理解を超えたもの)を見た時、たとえばアートなど、自分のなかに生まれる「分からない」という感情はセンサーみたいになるのだけれど、思わず立ち止まって見入ってしまう。それは宇宙人みたいだな、と。
「ダンシング・ウィズ・スプリングフィールド」 サクラクロニクル
自立って、半々の要素があるのかな。時々反転してしまって「何で?」と思える人がいるのだろうけど、もう一方からしたら「何で?」もなく、あぁ自立してる人だなぁと思う。多分、半々の自立がどっちも自立してたら、ちょっとお化け化してしまうのかも。
所沢海行 「スプラッシュ!」
連なりがあるのか分からずも、読みながら文章に運ばれていっていろんな景色を見ていく。文章のダンスがここにあると思った。動物が出てくるところが、わくわくする。
波野發作 「Look at my dance.」
採用面接では、会社側の配属の部署のあれこれを考えながら、採用しようとする人のことを見て判断するのだなぁ、と思って、イレギュラーな場面で踊ると、言った2番の子の決めがやっぱり2番の子らしさだ、と採用側に立って見てました。
うさみん 踊るちくわ
古賀コン参加までの過程が。迷いに迷う感じが、あるあるな気がして共感してしまった。あのどうしてもボケずにはいられないやりとりが読み終わった後に思い出されて、それやりたかったんだなぁと。
只嶋どれみ 満ち満ちて
少しずつ満ちていくダンスレッスン。ジムの雰囲気がリアルだった(ジムでダンスレッスン受けたことないけど)。ダンスを習いに来てるならレッスン続けるのがいいと思うんだけど、付いていけなくなったら止まって、ダンスで満ちるのもいったんストップもあり、むしろそっちのほうがいい気がした。
太代祐一 残雪
太代さんの連作を読むなかで感情の流れを実感することができると思います。川柳や俳句の持つ、その句を読んだ時の自分の内側に広がる感情を見つめることが、とても楽しいです。二句、六句、九句、そして十句の力強さがとてもいいなと思っています。
「身勝手な復讐」 継橋
架空のダンス。それを踊ったことが強かった。踊るまでの努力、それを練習を重ねて、そしてダンスパーティでひとりでダンスをする。ただそれだけ。それだけだけれど、ダンスを踊り切った気持ちが、やっぱり強さだった。
化野夕陽 ダンサー
自分が踊ると決めた時、踊り続けている時、踊り終えた後を考える時、その時々には自分以外の人たちがいる。家族に与えたり与えられたりの影響は大きい。踊るということをやわらかく自由に、そうやって捉えることができたら、何歳まででも踊ることを選べるのだなぁ。