【韓国人との結婚手続き】①先に日本で結婚手続きをする場合の手順と必要書類(혼인신고서ファイル付)
※2024年6月16日時点の情報です。
前記事では韓国を定住地とする韓国籍の方との結婚手続きの概要についてご紹介しました。
当記事では先に日本で結婚手続きをする場合の手順と必要書類などについてまとめています。
韓国人との結婚を検討されている方やそのご家族の皆さまのお役に立てれば幸いです。
はじめに
当記事では結婚手続きの手順や必要な書類についてまとめていますが、利用する機関(市町村役場や大使館等)によって内容が異なる場合があります。
当記事の情報は参考程度にご覧いただき、実際に手続きを行う際は事前に該当機関へ直接お問合せください。
結婚手続きの手順および必要書類
それでは早速、先に日本で結婚手続きをする場合の手順と必要書類についてご紹介していきます。
手順は大きく分けて全部で5つ。
ここからは各ステップごとに詳しく解説していきます。
①必要書類の準備
まずは婚姻届提出前の段階でも準備できる書類を準備していきます。手続きを進めていくなかで発行する書類もありますので、そちらについては後のステップでご紹介します。
上記の書類はこの段階ですべて用意する必要はありませんが、異なるステップで同じ書類が必要になることがありますので、事前にすべての書類を用意しておくことをおすすめします。
②日本の役所で婚姻届等を提出
まずは日本で婚姻を成立させます。このステップに必要は書類は以下の通りです。
書類が準備できたら、上記の書類を持って、日本の市町村役場で婚姻届を提出しましょう。
婚姻届を提出する市町村役場によっては必要な書類が異なる場合がありますので、提出前に該当機関へ確認しておきましょう。
※婚姻届の記入の仕方については別の記事でご紹介します。
③婚姻受理証明書の発行
婚姻届が受理されたら、婚姻受理証明書を発行してもらいましょう。
この書類は原則、婚姻届を提出した機関で発行されますが、市町村によっては婚姻届を提出した機関以外でも発行できる場合があるようです。
他にも婚姻届の受理から発行までにかかる日数や請求方法、手数料なども市町村によってばらつきがあるため、婚姻届を提出する前に婚姻届を提出する予定の機関へ確認しておきましょう。
またこの婚姻受理証明書は韓国へ報告(報告的届出)する際に提出するものになりますので、発行されたら韓国語訳を準備しておきましょう。
④新戸籍の戸籍謄本を発行
婚姻届を提出すると、自身(日本人)が筆頭者となった新しい戸籍が編製されます。新しい戸籍が編製されたら、戸籍謄本を発行しましょう。
婚姻届の提出から新しい戸籍が編製されるまでにかかる日数は婚姻届を提出した役場によって異なりますが、おおよそ数日~約2週間程度かかるところが多いようです。
令和6年5月現在、婚姻届の提出から新戸籍の編製まで2か月程度所要する役場も確認できていますので、お急ぎの方は事前に該当機関へ確認しておきましょう。
この新しい戸籍謄本も婚姻受理証明書と同様、韓国語訳を準備しておきましょう。
⑤日本にある韓国大使館等で婚姻申告書等を提出
新しい戸籍謄本まで準備ができたら、いよいよ最後のステップです。このステップで必要な書類は以下の通りです。
書類が準備できたら、以上の書類を持って、お近くの駐日本大韓民国大使館または総領事館で婚姻申告書を提出します。
この婚姻申告書が受理されると、双方の国での手続きが完了し、正式に結婚が成立します。
※婚姻申告書の記入方法については別の記事でご紹介します。
補足情報
各書類の有効期間について
各書類は発行から一定の期間を過ぎた場合、無効となります。
書類によっては6か月間有効の場合もありますが、多くの書類は3か月以内に発行したもののみ有効となりますので、発行してから3か月以内に手続きができるようにスケジュールを確認しておきましょう。
韓国の公的書類について
韓国人配偶者が準備する
기본증명서(基本証明書)
가족관계증명서(家族関係証明書)
혼인관계증명서(婚姻関係証明書)
上記3点の書類は韓国で発行する方法と日本にある韓国大使館・領事館で発行する方法があります。
これらの書類は「일반(一般)」と「상세(詳細)」の2種類がありますが、すべて「상세(詳細)」を発行するようにしてください。
またこれらの書類を韓国の役場で発行する場合、
窓口
無人発行機
オンライン
上記3つの発行方法がありますが、オンラインで発行したものは日本の機関では受理してもらえない場合があります。韓国で発行して持ってくる場合や郵送で送ってもらう場合は窓口か無人発行機で発行したものを用意しましょう。
各書類の翻訳文について
日本の機関に提出する韓国語の書類は日本語へ、韓国の機関に提出する日本語の書類は韓国語へ翻訳する必要があります。
翻訳する際は書類の原本に書き込まず、別に翻訳した書類を用意しましょう。
翻訳文は自分たちで作成しても構いませんし、民間の翻訳代行サービス等を使用して作成してもらっても構いませんが、翻訳者の署名と押印が必要になりますので、忘れないように注意しましょう。
尚、各機関で書類を発行する際に英文版を選べることがありますが、日本の機関では日本語でない限り、翻訳文を求められる可能性が高いため、オリジナル版を発行して翻訳文を作成することをおすすめします。
身分証明書について
当記事内の「身分証明書(本人確認証明書」とは写真付きで有効期限が切れていないものを指します。
日本人の場合は運転免許証やマイナンバーカード、韓国人の場合は주민등록증(住民登録証)で済む場合もありますが、基本的にはパスポートを用意していれば問題ないでしょう。
また機関によっては身分証明書の原本でしか受付をしてもらえないこともありますので、身分証明書の提示が必要な機関に行く際は事前に該当機関へ確認しておきましょう。
必要書類まとめ
二人で準備する書類
日本人が準備する書類
韓国人が準備する書類
その他
婚姻申告書ダウンロード
韓国大使館・領事館に提出する婚姻申告書ファイルです。ご自由にお使いください。
最後に
ここまで先に日本で結婚手続きをする場合の手順と必要書類について解説しました。
冒頭でもお伝えしたように、各機関(市町村役場や大使館等)によって必要な書類等が異なる場合があります。
特に韓国の機関の窓口ではホームページに記載されている内容と異なることを言われたり、同じ機関でも担当者によって異なることを言われることが少なくありません。
スムーズに手続きを進めるためにも必ず事前に連絡をして確認をするようにしましょう。
尚、在日韓国人(既に在留資格がある場合)や結婚後に氏の変更をする予定のある方などについては他に必要な書類や手続きがありますので、該当する場合は別途担当機関にお問い合わせください。
次回は先に韓国で結婚手続きをする場合の手順と必要書類についてご紹介していきます。
当記事の内容に誤りや不正確な情報が含まれている場合はお手数ですがコメントからお知らせいただけますと幸いです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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