東洋英和女学院小学部 面接対策
この記事では英和の面接対策について書きます。面接は小学校受験において親が子どもにできる一番の見せ所です。子どもには塾や自宅で散々面接練習をしてああじゃないこうじゃないと気を揉んでしまいますが、親は立派にできるのかと言われると自信がなくなってしまいます。それが私自身の経験です。本気で合格を望んでいるほぼ全ての親は面接原稿を用意していると思います。私のように自信がない人は、受験する過去問の質問以外にも聞かれそうな質問を自分で考えてしまうくらい不安になります。
過去問を整理して傾向をつかむ
我が家ではパパが面接原稿を作る係でした。やればやるほど質問が出てきてキリがないので、ゴールを知るためにざっくり何問あるかを過去問からまとめました。以下は私が面接原稿を作るにあたって準備したもので、過去問から機械的に年度毎にまとめた質問です。Excelファイルは父親のみしか用意しませんでした。
Excelの内容がわかりづらく恐縮ですが、2年以上出題されている質問をまとめています。言い方が異なっていても同じ答えでまとめられそうな場合には同じ質問としています。また、2022年から𠮷田先生が小学部長として就任されて面接の傾向が変わった可能性を考えて、2022年と2023年は分けて〇×としていました。これらはまとまりがありませんが、質問の傾向などがわかるように自分なりに最初にまとめることが大切かと思います。
並べてみると父親と母親で聞かれる質問が異なることと、やはり聞かれやすい質問とその年にしかない質問があるように見えることに気がつきます。ただ注意したいのは、これらは過去問の出版社が集めることができた内容なだけであって、学校側が公表した内容ではないということです。したがって、その年にしか聞かれていない単発の質問のように見えて、実は2,3年連続で聞かれている可能性もありますので、1回でた質問については全て自分なりの答えを言えるように準備する必要があると考えました。
自分なりに分類する
私は質問毎に3種類にざっくり分類して考えていました。
・大質問:面接でよく聞くベタな質問。志望動機やキリスト教教育・女子校教育についてどう思うか、本校に期待すること、本校を知ったきっかけ、など学校の理念や教育方針について理解し賛同しているかを聞く内容。理念などの抽象的な内容を噛み砕いて自分なりにどう理解しているのかを言える必要があります。女子校教育は母親も聞かれますが、多くは父親に聞かれる傾向があります。
・小質問:文章で言うと一行くらいで答えられる質問。今年の夏はどう過ごしましたか、誕生日は何をプレゼントしましたか、など具体的な内容で答えられる質問。
・中質問:上以外の質問で、これが一番大変で数が限りなくあります。大質問よりも具体的な内容であり、小質問ほど一言で終わらないような内容。頻出の質問で言うと、子どもに引き継ぎたいこと、子育てで重視していること、など。
一番数が多いと思われる中質問の答えを考える時に意識していたことがあります。
例えば、2022年に父親への「子どもに引き継ぎたいことは何かありますか」という質問があります。私の答えは
「観察する力を養ってほしいと思います。私が小学生の時には、スケッチブックと色鉛筆を持って公園にある植物や虫を描いていまして、その中で同じ種類の花や虫でも色や形が少しずつ違うことに気がついたという経験があります。ですので、娘にもよく見るという習慣を身につけて、教科書には書いていない自分だけが気がついたことを集めてほしいと思っています。」
としました。やや長いという印象はありますが、あまり短いのも内容が薄くなってしまいますので、これくらいの長さを早口だと思われない程度の口調で言う練習もしました。私は文章を書くプロでも何でもないので自分が書いたものを解説するのは正直お恥ずかしい限りですが、私自信が意識したことをあえて書くと以下のようになります。
①最初に結論を短く言う。→「観察する力です」
②その後に具体的なエピソードを書く→この質問の場合は、父親が経験したエピソード。
③最後にまとめ→この質問の場合は、②に対して、娘にはどうなってほしいか(「自分だけが気がついたことを集める」)を書く。
と言う構文で書きました。もちろん答えによって①②だけとか②③だけとかもあります。ちなみにこの答えでは、②の公園でスケッチしていたのは事実ですが細かな違いに気がついたというのは話を盛っています。また、③はどこかのインタビューか説明会かなにかで校長先生が言ったことから膨らませています。英和は「本物に触れる、体験型の教育」を重視しています。
一番大事なのは、校長が言っていた「その家っぽさ」を盛り込むことだと思いますので、小さくてもエピソードが入るほうが良いと思いますし、具体(②)から一般論(③)のように言い換えると、ただの感想文ではなくて色々考えている人だなという印象を与えられるのではないかと私は思いました。また、気がつかれるかわからないけど、さりげなく学校の理念や歴史などで象徴的な言葉やニュアンスを入れられれば、学校のことを理解しているなと他の方よりも印象に残るのかもしれません。
どう答えていいか準備が必要な質問も
また、事前準備が必要だったと思った以下の質問も自分なりの答えを書いています。
・「キリスト教を信仰していますか?神様についてどう思いますか?」
・「教会へ礼拝に行ったことはありますか?入学後は日曜礼拝を推奨していますがどうお考えですか?」
・「我が校以外にも併願している学校はありますか?」
・「お子さんの名前の由来を教えてください」
・「学校に来たことはありますか?」
これらは、面接対策を進めている中で幼児塾で聞かれた時に、アドリブではどうにもならずに口ごもってしまった質問です。
偉そうに面接原稿の書き方の講釈を垂れていますが、全ての原稿を書き終えたら大変なのはそれらを頭に入れていく作業です。それは工夫していく気合を入れてやるしかありませんので、夫婦で頑張ってください。
以下に私が覚えていった面接原稿のファイル(全〇〇項目)と簡単ですが覚え方の工夫を記載しています。
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