凡人の生き抜き方 大成功を狙うよりミスなく終わりたい


大成功を狙うよりノーミスで終えたい

何かをやる際に、特に仕事において、私の基本姿勢がこれ。
うすうす分かってはいたが、言葉にして最近はっきりと気づいた。

人生を通じて私が凡人のままである理由がここにある。

そもそも、大成功なんて、意図して自分の力でできるわけがないと思っている。なんなら「大」をとってもいい。

選択肢で迷ったら、どんなにぼーっとしてても絶対にいばらの道を選ばない自信がある。

狙うはいつも少し手を伸ばせば届くところのみ。

限界を自分で決めるな、なんて言うけれども、
自分で決めずに誰が決めてくれるのよ、って話で。

今まで守備よくやってこれたのは、自分の能力をよく分かっているから。
選んだ職も、出来不出来で基本給料が変わらない公務員。

私に関していえば、これまでの人生よくできている。


最近、選考委員をやった。
100名を超える応募者の中から10名を選ぶ。

余談だが、普通、行政がやるイベントは人気がなく、「さくら」が多い。
さくらをたてるくらいならやめちまえ、といつも思うけれども、そんな不人気イベントにも毎年しっかり予算がつくのが行政である。

10分やそこらの面接で人を正確に見ることはできない、と思う。
ただ、分かり易い判断基準は「やる気」。
それが演技だろうとなんだろうと、やる気が見えない人は落とされる。

やる気が見えれば、こちらも嬉しいし、じゃあいっちょ使ってみようか、と思うのが人情である。


最近、薦められて読んだ本。

私によくこんな本を薦めたな、と思ったが、もしかしたら私の何かが変わると期待して薦めてくれたのかも知れない。

この本はとても面白かったです。
著者が絶対に良いと信じるメモの魔力について、読者になんとかシェアしてあげたいという気持ちにも心打たれる。
ぜひ手に取ってもらいたい1冊。

著者の言う通り、実践すれば自分を取り巻く状況は素晴らしく変わっていくに違いない。


私もメモを購入するところまではいった。
が、やはりできなかった。

現代において、僕が「本当に強い」と思う人材は、「想いの強い人」です。志が高い。夢がある。熱意がある。ちょっとウェットではありますが、そういう強力な軸を持ったある種人間的な人こそが、力強く前に進んで、社会に大きな傷を残すのです。

前田裕二『メモの魔力』

同意しかない。
面接官をやって思ったが、「想いの強い人」というのは頼りたくなる。


これが私には悲しいくらいない。
分かってはいるが、ひとに言われるとガクッとなる。

私は新卒でいくつか面接を受けたけれども一つしか内定をもらえなかった。そして、(ラッキー!)とばかり、深く疑問を抱かずそこに就職した。

四半世紀たって気づきました。
私って、まさに会社が一番とりたくないタイプの人。
逆によく内定もらえたわ



で、想いの強くない人にはこちらを強くお勧めしたい。


「僕はわくわくしないのを どうやってごまかすかって日々考えながら生きているので」

ヨシタケシンスケ

ベストセラーを生み出す絵本作家のセリフがこれ。

もう、ひっくり返りそうになりました。

凡人と比較してはいけないのは百も承知ですが、私と同じだー! って思いました。

冊子の冒頭に「世の中の2種類の考え方」が描かれているのですが、これも唸りました。ぜひ。


で、そんな私が、給与もあがりきったこのタイミングで転職することを決めたんですよね。

例によって、強い想いがあるわけでもないのですが、このまま居る、と言う選択は失敗に終わりそうな気がするんです。

成功を狙ってはいないのですが、やはり失敗は避けたいんです。

長年勤めた職場を後ろ髪引かれることなく離れることができるというのは、想いが強くないことも幸いしているかなって思います。

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